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=電線の鳥blog=「今日もどっちつかず」

 一般的にどうなのか、みたいなことは、結局、重要なことではない~チップ・エクトン

あきら書房

2008年07月25日 | 小さな旅
 あきら書房→

 JR中央線阿佐ヶ谷駅より
 ぶらぶら歩きで徒歩15分。
 南口から中杉通りでも
 すずらん通り商店街でもよいが、
 青梅街道までぶつかって、渡らずに左へ。
 ハンドメイドの自転車店「フレンド商会」の次の角を入る。

 ご覧のとおりのしもた屋で、店主の広井明さんが、ご夫婦で営んでいる。
 古本のほかに益子焼やらが置いてあり、表現が安直だけど、何とも「つげ義春」な佇まい。
 この書店を知ったガイドブックによれば、広井さんは79歳。
 同書の刊行が平成18年なので、傘寿を超えたばかりとなる。
 頭書のように駅から距離があるので、ここだけの話「お店がなかったら歩き損かな。」と思っていたが、
どっこい「あきら」は生きていた(すみません)。
 素直な店名でいいよね。
 
 声を掛けて店内に入ったが返事がない。
 勝手にうろうろしていると(まあ書店での正しい「居方」ではあるが、しもた屋なので気がひけるわけね。)、
広井さんが奥から現れ、麦茶を振舞ってくださった。
 (気のきいたブログなら店主との会話なんかが入るのだろうが、私はそういうのが苦手。)
 ここの柱は戦記ものなのだが、あいにく興味がない。
 「鞍馬天狗のおじさんは」(竹中労著:ちくま文庫、絶版)を200円で。探していた本だったので嬉しい。

 杉並区役所前のブロンズ像って変だよなあ…。

りんどう文庫

2008年05月19日 | 小さな旅
 りんどう文庫

 ここは今年の3月中旬に、
 遊びに来てくれた長男と訪れたもので、
 今回の書店めぐりとは違うが、つながりで紹介しておく。

 頭書サイトに掲載されている店舗写真は何故か移転前のままで、この写真が現店舗の姿です。
 有名な書店らしいが、相当に客を選びそうだ。
 古書店は雑然としている所が多いものといえ、ここはレベルが違う。
 群を抜いているといってもいいだろう、古書店界の「ドンキホーテ」?
 入って唖然としたし、2階を見ている時は床が抜けるのではないかと不安であった。
 掘出し物狙いには、きっとたまらない空間なのだろうなあ。
 私は、ある程度構成された棚が好きだけれど。
 この時追分コロニーにも行ってみたが、春からの営業とのことで残念。
 軽井沢方面にお立ち寄りの方、お暇があったらどうぞ。

高遠「本の家」オープン

2008年05月16日 | 小さな旅
 「高遠 本の家」
 この5月1日にオープン。 

 「長藤文庫」を出て、杖突街道をそのまま進む。
 国道361号(権兵衛街道)に突当たるので右折。
 (左折すると高遠城址公園)
 ほどなく右手に高遠のバスターミナルがあって、お向いが「本の家」だ。
 それにしても「杖突」といい「権兵衛」といい味わいがあるね。

 ご覧の通り奥に長い。見切れている右側にレジと厨房。
 手前(従って写っていない)に「美篶(みすず)堂」の展示とカウンター。
 余談だが「みすずかる」といえば信濃の枕詞であり、ここから西へしばらく行ったところに美篶の地籍がある。
 古民家を改装した「長藤文庫」のような趣きはないけれど清潔感のある店内。
 北尾さんがダメ出しした茜色、鮮やかでいいじゃない。
 売場については、まあ初見なので特に感想はないけれど、運営者が複数のせいなのかオープン直後だからか、ひとつの色が突出することなく、客を選ばない棚になっていたと思う。
 これは「長藤文庫」も同様だけれど。
 初買いは「百年の誤読」(岡野宏文、豊崎由美、著)

 高遠には新宿から直通バスが一日3便も出ている。片道3,500円とお得だ。
 
 〔付記〕
 チラシ裏に地図が載っているが「長藤文庫」が記されていない。
 これは残念なこと。

「高遠 長藤文庫」再訪

2008年05月15日 | 小さな旅
 ドライブは続き、
 国道20号(甲州街道)から
 同152号(杖突街道)へ、
 杖突峠を越えていく。

 2度目だから距離感が付いていて通り過ぎることはなかった。
 コスタリカ国旗がいい目印になっているね。 
 店名の下にカッコ付で小さく「旧 本の家」とある。
 「元祖 本の家」「本家 本の家」(あ、これ面白い)なんてえのでなくてホッとする。
 写真の座敷でcafe brittを飲む。
 中南米は、おしなべて治安の悪い印象があるけれどコスタリカは例外で、エコ・ツーリズム発祥の国であり教育国だそうな。
 「ツール・ド・フランス物語」(デイビッド・ウォルシュ)を購入(1,200円)。
 初訪(2冊)に続き、何故か全部「レイド・バック」の取扱い本。
 大塚さん済みません、悪気じゃないんです。
 帰りしな、車の鍵を示して前回の礼を述べると、大塚さんは私のことを思い出したご様子。
 すぐ近くの長藤郵便局旧舎(廃屋)に中々の趣きがあって「ここもお店になればいいのにな」と勝手に思った。

リゾナーレのブックカフェ

2008年05月14日 | 小さな旅
 リゾナーレにあるブックカフェ店内

 先週末のこと。
 職場関係の野球大会のため、
 早朝から飯田に向う途中で雨天中止の連絡が…。
 それで書店めぐりをすることに。
 「高遠 本の家」もオープンしたことだし「旧 本の家」である「長藤文庫」も再訪してみたいでな。
 雨のドライブもよろしかろうて。

 リゾナーレは中央線小淵沢駅から車で程近い(でも道はちょっと分りづらい)リゾートホテル。
 なかなかシックなホテルで回廊をはじめとする空間デザインがいい。
 ブックカフェはフロント階を上がったパティオに面している。
 工夫と感じたのは、本棚の構成。
 目いっぱいに本を入れず高さを互い違いにすることで変化をつけるとともに、圧迫感を減じる効果が写真からもお分りと思う。
 …知恵じゃのう。
 商品は「カフェ本」中心で食い足りないが、ロケーション上それは致し方ないというもの。
 ユーリ・ノルシュテインの画集が置いてあり食指が動くも、高いので断念。
 輸入文具も充実していて、誕生日に消しゴムをくれるまる子(去年も今年もだ。オマエなんか消えろってことか?)に象のマークの消しゴムを買う。
 TSUTAYAもスターバックスと組んでブックカフェを始めており、これから流行るのかなあ。

 回廊をバックに新郎新婦の撮影が行われていたので見物。
 円柱を背にした新郎に正対するブーケを手にした花嫁の構図。
 見詰め合ってパシャ。
 「ブーケを見てください」とカメラマンの注文が入る。
 おおお…しおらしい!
 なるほど、手元のブーケに視線を落すことで自ずと俯き加減となり、綺麗な花が表情を優しくする。
 …知恵じゃのう。
 小雨の天気、光も柔らかい。
 こうして「奇跡の一枚」が出来上がるって、そういうカラクリかい。
 まあ、この日の花嫁はもともとかなりの美人であったが。