=電線の鳥blog=「今日もどっちつかず」

 一般的にどうなのか、みたいなことは、結局、重要なことではない~チップ・エクトン

清徳丸事件

2008年02月28日 | 文化・社会
 適当な呼称が分らないので表題のようにしてみたが、他の漁船は回避したのに、清徳丸は、どうして回避
できなかったのだろうか。
 回避義務の有無と回避可能性の有無は別物であるし、再発を防ぐためにも漁船側の行動も検証が必要と
考えるが、それは今後の調査を待つということなのだろうか。
 不自然な感じを覚えたので、備忘として書いておく。

コンパクト・ディスクの優れた特徴

2008年02月20日 | 文化・社会
 チーフタンズ公演の記念にと、ギネスのロゴの入った黒いアイリッシュ・ホイッスルを買って放っておいた。
 そうしたら最近、ゴールドの(素材ではなくて色が)ものをプレゼントされて2本になった。
 せっかくなので、付属の説明書に載っている簡単な曲を練習している。
 同じ曲ばかりでも飽きるので、楽器は違うけど「コンドルは飛んでいく」を探り吹きしてみよう、そういえば
サイモンとガーファンクルの選集があったなと思い出し、棚からCDを取り出した。

 巻末に「コンパクト・ディスクの優れた特徴」というページがある。
 今まで気にもとめていなかった。
 そもそもCDがコンパクト・ディスクの略だって事すら認知していなかった、と気付き、軽く愕然とした。
 CDはソニーとフィリップスの共同開発なので、これが載っているのはソニー系列もしくはフィリップス系列の
タイトルだけかも知れない。
 これによると、CDの優れた特徴は、以下の四つの点である。
  <音が、すばらしく良い>
  <いつまでも変らない、いい音>
  <ポケットにも入る、コンパクト・サイズ>
  <扱いカンタン>
 …ハラショー!
 1番目は、さらに4つに分かれているが、その2番目にこう記されている。
  ●人間の耳に聞える範囲以上の超低音から超高音までを自然な音質で再現します。
 …オーチン ハラショー!
 全くもって素晴らしいことだが、これは一種のパラドックスなので、例えばこんな風に直した方がいいんじゃあないかな。

 コンパクト・ディスクは犬笛の聞えるアナタのために開発されました。

梅が枝

2008年02月13日 | 暮す日々
 町会の持ち回りで、何ヶ月かに一度は、所謂資源ごみの回収ステーションに立つ。
 「資源ごみ」って意味的に前半後半が矛盾しているな。
 自分の家のごみを出してから、7時半に公民館に向う。
 雪が降っていて、小型の焼却炉に薪がくべてある。
 いっそ木(ぼく)と呼びたいような、瘤ついた梅の枝が放り込んであった。
 自治体から供給されている薪は角材なので、どなたかが入れたのだろう。
 焚き火は面白いな。
 どんどんくべていると「好きだね。」とからかわれたので「これで獣は寄ってきませんから。」と返す。
 角材が何本か消えた頃、ようやく梅も真っ黒になってきた。
 8時を過ぎた頃、衛生部長のUさんが現れて「ほっ…梅の枝、燃えた。」と仰る。
 ああ、Uさんが入れたんだ。
 「ええ。」と、火掻きで突くと崩れ落ちて、それを見たUさんは顔を皺にして笑った。

 がっさりと 梅燃え朽ちて ごみの番

STARTING OVER~エレファントカシマシ (初回版)

2008年02月07日 | ソングブック・ライブ
 STARTING OVER (初回盤)

 ボクが「遊ぼう」って言っても 寝ちゃうしさあ
   ボクが「ご本読んで」って言っても 寝ちゃうしさあ
      ボクが「お散歩に行こう」って言っても 寝ちゃうしさあ
   
   パパ ダメだなあ…

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 私は免許を取ったのが36歳と遅く97年の3月のことだったから、あれは98年か99年の元旦だったと
推定できる。
 だから、アルバムでいうと「明日に向かって走れ」の後か「愛と夢」の後か、いずれかだ。
 妻子の寝静まった大晦日の夜。
 無性にいたたまれなくなった私は、こそこそと部屋を抜け出した。
 そして、年下の義兄から譲り受けたブルーバードのCDチェンジャーに、エレファントカシマシのアルバムを
ファーストから順番にセットした。
 行き先は奥秩父の三峰神社で、そこに決めた理由は思い出せない。
 どの道を行ったかも思い出せない。
 私が住んでいたのは同じ埼玉県の富士見市であったから、片道100キロはあったろう。
 往路秩父神社に立ち寄った以外は休まず、三峰神社の休み処でコーヒーを飲んで帰ってきたら朝だった。

 生まれてこのかた、腹の中が煮えくり返る思いで生きてきた。
 今でもそうだ。
 「よく存れかし」
 つまるところ、宮本浩次君はそればかり歌ってきたと思う。
 まあ、異論はいろいろあるだろうけれど、とりあえず。
 「よく存れかし」
 なんて、彼の好きな擬古文でエレカシとの語呂もいいしさ。
 「よく存れかし」
 なんて思い、ありふれている。
 ありふれていて、いい。
 そうだ、エレファントカシマシは、当り前のありふれた事ばかりを腹の底から歌ってきた!

 小姑気質で口うるさく、客がトイレに立ったからってネチネチ根に持ち、インタビューでは決まって話をまとめて貰い、自分の歌にバンドを合せ、練習ばかりしていながらギターの音を外し、決めポーズはどこか間抜けて、
MCは時々意味不明なくせに。

 よくぞ20年。
 こんな男は他に存在しない。
 こんなバンドは他に存在しない。

 ディスクレビューはしない。どこかで読んでくれ。
 曲解説もなし。誰かに聞いてくれ。
 こ~んなブログ、宣伝になるもんかい。
 彼等を聴いたことのない、そこの貴方。
 テレビで観て、CMで聴いて、面白そうだと思ったら買ってみてください。

 どうぞ勝手に打ちのめされてください。
 
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 息子よ。
 「あっち行ってろよ。」なんて言って悪かった。
 いつか、ちゃんと謝るよ。
 大人になったら、歌でも聞かせてあげるよ。

 〔付記〕
 通常版はいずれ書きます。

琥珀色の体液

2008年02月05日 | 暮す日々
 左膝内側側副靱帯とやらを軽く傷めてしまった。
 トリッチの話ではありません。

 某駅で、列車に乗り込もうとした時だ。
 両手に荷物を持ち、乗り込んだ左足が雪で滑った。
 そしてとっさに右足で支えようとしたところ、運が悪いのか行いが悪いのか、そこは丁度デッキとホームの
すき間であり、気がつくと右足は付け根まで完全に落ちていた。
 刹那、私は放心しきった間抜け面、このまま扉が閉まり列車が動き出したら死ぬな…とぼんやり考えていた。
 幸い雪かきをしていた駅員が駆けつけてくれ、運転席に合図を送る。
 自力で抜け出したもののデッキにへたり込んだままの私を乗せて、列車はすぐに動き出した。
 駅員に手で謝意を示すのが精一杯であった。

 医者(整形外科)に行くと、出血の有無をみるために、半月板の斜め上辺りから体液を抜かれた。
 「ご覧になりますか?」
 5ccほどのそれは、薄い琥珀色をしていて美しい。
 出血は認められないとのことなので、血の色ではない…としたら何の色だろうか。
 レントゲンを撮って(骨は異常なし)終りしな、「スポーツをするか。」と聞かれたので「ソフトバレーボール・
ウォーキング・古武道」と三題話のように答えると、医者は「それを聞いたからには…」という意味のことを呟いて2万円以上するサポーターを私に勧めるのだった。
 実は近々、古武道の昇段審査がある。
 私の人生に「黒帯」という単語が登場するなんて想像もしていなかったから、この機を逸するわけにはいかぬ。
 それもあったし、何だか流れで購入することにした。
 さては先生、儲けましたね。

 この週末は近くの温泉に行くとしよう。