=電線の鳥blog=「今日もどっちつかず」

 一般的にどうなのか、みたいなことは、結局、重要なことではない~チップ・エクトン

サナダ虫方式=極私的「顔面相似形」

2014年10月01日 | 極私的顔面相似形
※この記事は、思い付いたら書き足していく「サナダ虫方式」を採用しています。
なお、記事内に限り敬称を略します。ヒア・ウィ・ゴー!
村上世彰とゲームセンターあらし/グッチ裕三と萩原博子/神崎武法と安達かおる/椎名誠と与田剛/ダニエル・ラドクリフとショーン・レノン/千原ジュニアとスガシカオ/松井誠と原田大二郎/浜口京子と平山相太/劇団ひとりとチョウユンファ/マルチナ・ヒンギスと石原良純/サリー・フィールドと木の実ナナ/リリーフランキーと坂田明/メグ・ライアンとエリザベス・モンゴメリー/山崎拓と川岸良兼/タイガー・ウッズとルイ・アームストロング/大島美幸と蛭子能収/カスリーン・フェリアーと原節子/吹越満と冨永愛/中田浩二とマギー審司/孔泉と浅田次郎/トニー・ブレアとチャック・ウィルソン/小林宏之とクロトワ/藤本敦士とネゴシックス/尾辻秀久とイッセー尾形/浜尾朱美と立浪和義/ミシェル・ヨーと倍賞美津子/竹原慎二とジャック・パランス/藤田東吾と佐藤悠基/アーセン・ベンゲルとヘルベルト・ブロムシュテット/吹石一恵とスザンヌ・ヴェガ/ズラタン・イブラヒモビッチとイアン・ソープ/城島健司と早野宏史/森本貴幸と吉本ばなな/福士加代子とフォレスト・ウィテカー/田村淳とキム・ヨナ/U-zhaanと村上龍/オリンピア・デュカキスとピート・タウンゼント…

タテタカコさん~後編

2013年06月30日 | ソングブック・ライブ
 「こんばんは、今日は有難うございます。」
 そう言って、タテさんは後ろから私たちに声を掛けたのだった。
 さる6月1日(土)長野ネオンホール。「録り歩くツアー」の3回目。私たち(私と家内)は、タテタカコさんのライブに接することができた。
 ネオンホールは民家を改装した2階にある。階段をのぼって代金を払っているときに、不意に彼女が中から現れたので、驚いてちゃんと返事ができないうち、タテさんはすたすたと階段を下りて行かれた。家内は、ホールのスタッフだと勘違いして「可愛い人がいるな」と思ったそうだ。彼女は音だけ聴いていて顔を知らなかったせいもあるが、その位さりげない登場だったのだ。
 旅行から帰った後、おじさんの薦めに従ってさっそく「敗者復活のうた」を購入し、2曲目(1曲目はピアノのみのインスト曲)の「君は今」で、私はすっかりやられてしまっていた。
 次に買ったのは「稜線の彼方へ」で、中でも「春風」が良かった。特に「♪大きなコイが泳いでいる 狭い川の中をユラユラ」のくだりが好きだ。
 私たちは、ドリンクを買って最前列に坐り、登場を待った。
 タテさんは、登場すると草履のようなものを脱いでソックスだけになり、来場のお礼やら、トイレの案内やら、演奏中でも遠慮なくドリンクのお代わりを…などと、ピアノに乗せて語った。
 そして「宝石」でライブが始まると、家内は途端に泣いてしまった。
 ♪ボクはおと~ぅさん と おか~ぁさん の こぉ~ども~だよ~
 これは新曲かな、素朴で胸にせまり、私も泣きそうになってしまう。
 年をとるにつれて新しい(と感じる)表現に接することは難しくなっていく。ところが、昨年はサカキ・マンゴーさんという驚きがあり、タテさんにしても、これまでに聴いたことのない世界だと感じる。
 短期間に凄いことだよ。
 ピアノと歌だけであるから、その新しさにテクノロジーの要素はない。
 彼女のつくるメロディーにはどれも推進力がある。そして、ことばがすっきり入って聴きやすい。ピアノのことは知らないので、間違ったことを書いているかも知れないけれど、ライブで見ていると、左手(低音部)が強くて、右手伴奏、左手旋律のところもある。また、ペダルで和音を混ぜていくようなところなどは、自然と音に集中させられる。
 途中、震災を契機としたコラボレーションの披露。「しあわせの歌」で、いったん終り、アンコールを2曲やってライブは終了した。
 ネットで見つかるライブの記事では、彼女のMCについて書いているものが少ないようだが、これが結構面白い。ユーモアのセンスある。仕方ないのかも知れないけれど、会場が若干思いつめたような雰囲気になりがちだと思うので、お客側が、もう少しリラックスすると良いのではないかなあ。
 ライブ(と通販)限定のCD「へんぺい足」が欲しくて、物販コーナーで手にとっているのにスタッフが反応しないので変だな…と思っていると、タテさんが現れた。あ…本人が手売りするのか。
 「サインとかしますか?」
 もちろんお願いします。家内がライダー氏のことを話すと、「知ってる人かも…」と言っておられた。そうだ、この日は、彼に再会できる…という期待もあったのだが、来られていなかったようだ。(小さいライブハウスなので、見落とすことはないはず。)
 握手をする。演奏後の、しっとりと熱くて弾力のある掌。そして、タテさんは、まっすぐこちらを見て笑ってくださったのだ。
 偶然の出会いから、このように物事が転がっていくのは嬉しい。いい日だった、ライダー氏有難う。
 「録り歩くツアー」のライブ音源をもとに、夏には3年ぶりの新譜が出るようで、楽しみに待とう。

タテタカコさん~前編

2013年06月23日 | ソングブック・ライブ
 「古い建物でしょう?」
 そう言って、そのおじさんは私たちを追い越しざまに振り向いたのだった。
 私たち(私と家内)は、かねてより計画していた飯田線全線の旅の初日であり、美術博物館で菱田春草を観たあと、敷地内の日夏耿之介記念館に寄って、市立追手門小学校に差し掛かったところであった。最初は、(あとで確認したところ)二人とも工事関係者と思った。
 追手門小は、コンクリート造りながら歴史を感じさせる外観だが、入り口の扉がアルミ製で似つかわしくなく、「残念だね」などと言い交わしていたところだったからだ。
 きっと、アルミ製の扉は当座の間に合わせで、このおじさんが直すんだ、だから、自分のせいじゃないのに詫びを入れているのかな。
 「タテタカコさんって知ってます?」
 おじさんは意外な方向に話を振った。
 実は彼は、タテさんのファンであり、今日は彼女の母校である同小学校を見に、甲府からやってきたこと、同校のピアノを弾く人がいなくなったため清里の清泉寮に寄贈され、タテさんがそのピアノでライブをした時も見にいったこと、などを話してくださった。
 「移動はこれなんです。若い時は大きいのに乗ってたんだけど。」
 指差す先には、ホンダのスーパーカブがあった。工事の長靴と見えたのはライダーブーツだったのだ。甲府から下道だから、20号を茅野まで下り、杖突峠から高遠を経由してくることになるが、折しも4月中旬で、その辺りは渋滞したそうだ。
 私は、タテさんについては映画「誰も知らない」で知っているだけだと伝え(「宝石」という曲タイトルも忘れていた)、今度聴いてみると約束して別れた。
 「引き止めちゃってすいません。」
 もう夕方で、私は市役所裏の古書店「裏町文庫」に急いでいたので、少し話しを打ち切るようになって悪かったかな。
 このように私は、人に話しかけられることが実に多いのであるが、後ろからは初めてのパターンだ。
 彼は、温水洋一系の温顔であり、白髪の勝ったごま塩頭なので、タテタカコを聴きながらスーパーカブで疾走する姿を想像すると、なんだか微笑ましい。
 「ぼく、ユーミンも好きなんですよ。」
 と言ったときは、笑いをこらえてしまったよ…スミマセン。
 教えてくださった最新盤のタイトルは「敗者復活のうた」であった。実は、最新盤は違うことを後で知ったが、非常に覚えにくいタイトルなので「敗者復活」を薦めたのかもしれない。
 ~続く

ウルトラ水流

2013年06月22日 | 暮す日々
 この間、世の中的にも色々のことがあったわけだ。最後の記事にからんでいうなら、あれは単なるネタで、悪いけど「なでしこ」がワールドカップで優勝するなんて露(つゆ)思ってなかったし、オシムも死んじまったしな(えっ生きてるの?あっそ)。
 自分のことでいうなら、禁煙した、再婚した…等があるけれども、何と言っても性欲が減退した。ま、いじってると一応勃起はしますですよ…が、サイズダウンしているし、気持ちの盛り上がりはまるでないわけ。キンタマに白髪(髪っていう字でいいのかな)が生えてきたし、トルコ嬢(当時)に「可愛い」と褒められた尿道口付近にも、かつての輝きはない。
 「週刊現代」が「死ぬまでセックス」とか特集してるけど、勘弁してくれよ。
 性欲がないのは楽だし、それはいい。いいのだが、小用でトイレにいくのが無駄な気がしてきた。手の付け根、生命線の終る辺りから出てくれないかな、と思う。そうすれば、流し台で洗いながら出来る。
 金が余ってたら、そういう身体に改造したい。
 要らなくなった、おチンチンと金玉をどうするか…「食べる」ってのが案外素直かも。

黒犬

2008年08月15日 | スポーツ
 お疲れっス!はあ、温水(ぬくみず)さんって言うんスか。珍しい名前っスね。…あ、テープ回ってるんスね、もう。俺なんか取材しても仕方ないっスよ。多分出番ないっス、ベンチで燃えますけどね。

 だいたい「なでしこ」ってのがね「嫌味かオラッ!」つうか、喧嘩売ってんスかね。男子よりロッカール-ム臭いっスよ俺ら。うん、断言する。なんか美白ってないスか男子?いい匂いしそうですもん、髪型も気ィ使ってるし。俺らにも一人、違う意味で気ィ使ってるヤツいるけど…ガハハ。

 コブクロ聴いてるヤツなんかはいないっスね。全員ココロに玉ブクロ下げてるけど…ガハハ、あっ今のカットしといてくださいね…ま、いいか、女はサッカーやめてからでいいっス。だから楽ッスね、そういう意味での注目がなくて。トレセンとか観にきてくれるファンもいるんスけど、たいがい第一声は「黒いな!」ですもん「前も後ろもわかんない。」とか…。ああ…気にならないっスね、そのために背番号あんだろって。

 別に負け惜しみとかじゃなくてね、顔で差別するのもアンタらの商売だろうし。「スエマエ」とか金星あげるまでシカトしてたろアンタらっ…あ?。すんません…つい興奮しちまって。まあ「色気出してんじゃねえっ!」とか思うこともありますけど。「乳揺すってんじゃねえよっ!」とか木村沙織見て盛り上がったりすることもあるし。俺ら晒し巻いてますもん…巻きっこすんの楽しいっすよ!「オマエ要らねえじゃん!」とか後輩いじめたりして。俺ら美形は高倉先輩で終っちゃってるから。

 今夜出番が来たら?そりゃぶっ倒れるまで走りますよ。考える前に足が動きますもん、オシムの爺さんにゃ悪いけど。それしか出来ないし。失うもんなんも無いっスからね。メダルとかも関係ないしアウェー上等っスよ。この顔じゃさ、人生これアウェーだから…ガハハ。とにかくサッカー出来りゃ嬉しいんスよ俺は。

 …いいっスか、こんなとこで?すんませんね、せっかく来てくれたのに、こんな話しか出来なくて。喋りは苦手なんスよ。これから?ツェッペリン聴いて気分を高めるっス。オヤジか?大きなお世話っスよ…ガハハ。

(この記事は、実際のなでしこジャパンの皆さんとは異なります…たぶん。)

セットリスト

2008年08月02日 | ソングブック・ライブ
 4月12日から始まったエレファントカシマシ「STARTING OVER」ツアーは全国7ヶ所8回のライブが行われ、
6月28日日比谷、7月14日大阪城のそれぞれ野外音楽堂で一区切りがついた。
 出不精で貧乏なファンである私は、日比谷のみの参加であった。
 当夜、宮本君は「野音だから甘えさせてくれ。」みたいなことを言っていた。
 ここの10回のセットリストがある。
 ならべて一瞥、日比谷の特異性が分る。

 無論ツアーは「STARTING OVER」を引っさげてのものであるから、同アルバム中心となることは必定だ。
 同アルバムおよびニューシングルから8回とも演奏されたのは以下の10曲(五十音順)。
  1 今はここが真ん中さ
  2 笑顔の未来へ
  3 俺たちの明日
  4 翳りゆく部屋
  5 こうして部屋で寝転んでるとまるで死ぬのを待ってるみたい
  6 桜の花、舞い上がる道を
  7 さよならパーティー
  8 STARTING OVER 
  9 FLYER
  10 リッスントゥザミュージック
 そして、以下の5曲が旧作から全回演奏された(同順)。
  1 ガストロンジャー
  2 風
  3 悲しみの果て
  4 四月の風
  5 DEAD OR ALIVE
 演奏された曲は各回16~18曲であるから、殆ど不動のラインナップ。
 「断腸亭日象」から窺い知るに、新譜は売れており、新しい(若い)ファンがライブに足を運んでいるので、常道の選曲でもある。
 ところが一転、日比谷では上記10曲の内、2・3・9の3曲しか演奏しなかった。(ちなみに大阪城では、1~7・9・10の8曲演っている。)
 誰でも考えるように、古くからのファンを意識した選曲ということなのだろうが、それにしても極端だ。
 不器用な(下手とも言う)バンドだから、リハーサル大変だったろうに。
 その是非は問わない…というか是非もない。
 充電期間もましてメンバーチェンジもなく、二十年働いてきたんだよな。
 宮本君自身の思い入れも、きっとそこには入っていたのだろう。
  
 電車の都合で、私はその晩のアンコールを観ていない。
 公園を横切り、有楽町駅までの道すがら、風に乗ってそれらは聞えてきた。
 「今宵の月のように」では「皆にとってはつまらない曲かもしれないけど…」と前置きし、「武蔵野」では泣きながら歌っていたそうだ。
 そして、最後には新曲が歌われたという。

トルコ料理~イズミル

2008年07月30日 | 暮す日々
 Turkish kitchen イズミル

 JR中央線阿佐ヶ谷駅北口ロータリーを渡ったビルの2階。
 (中のエスカレーターを上がって左、少し戻る。) 

 トルコ料理を食べたいと思ったのである。
 世界三大料理のひとつだというトルコ料理を。
 他のふたつは、おそらく中国、フランスであろう。
 (三大○○というの日本人は好きだが、そもそも誰が言い出したのか。)
 しかしトルコ料理店は他2者に比べて、圧倒的に少ない。
 機会を自ら作らないと、一生食べずに終ってしまうだろう。
 だいぶ前、近所のモスバーガーにトルコ料理の本が置いてあって、実に美味しそうだったしな。
 というわけで食べに行ってみた。
 
 予約をしている旨を伝えるとカウンターに通された。
 お隣は常連風の男女おふたり。
 カウンターの立ち上がりに綺麗なタイルがあしらってあり、向こう側がオープンキッチン。
 清潔感のある店内。
 店のスタッフは全員トルコ人で、左手奥、ドネルマシーン(肉を回して炙り焼く機械)担当らしきおじさん
(ややヒクソン似)、おかみさん、赤いTシャツのお兄さん(かなりスタローン似)以上調理担当3名。
 接客担当は優男ABの2名である。
 常連風の男性の方が、おかみさんに「ユーロ頑張ったねえ。」と声を掛けるが、女性はフットボールに興味が
ないのか、あまり反応なし。
 
 頂いたもの(写真はサイトでご覧下さい)。
  1 サラダ
    ~大葉に似たハーブが入っていて口ざっぱり。
  2 メゼ(前菜)の3種盛り合わせ
    ~ひよこ豆、人参とヨーグルト、いろいろ野菜のピリ辛、各々ペースト。
  3 エキメキ
    ~トルコのパン、2をディップして食べる。
  4 ドネル・ケバブ
    ~牛肉の炙り焼きを削ぎ切りにした有名なアレ。全然脂っこくない。
  5 アダナ・ケバブ
    ~牛と羊の合挽きを串焼きにしたもの。粗挽き感がおいしい。

 どれも気取らず(何を食べているのかが分り)、それでいて繊細さもあって、元気がでてくる味だ。
 スタローン氏に親指を立ててサインを送ったら怪訝そうな顔をされてしまったので、「とても美味しい。」と
声で伝えるとニッコリしてくれた。
 接客も気持ちがこもって感じがいい。
 「(メゼを)説明しましょうか?」
 「(汚れた取り皿を)すぐに取り替えますので、少しお待ち下さい。」
 これは優男A氏。
 「こちら、お下げしてもよろしかったですか?」なんて言わないのだ。
 会計の時、優男B氏に改めて「とても美味しかった。」と伝えると、
 「本当ですか?嬉しいなあ。」
 だって…なんか感動しちゃった。
 
 〔付 記〕
 ピタというポケット状のパンがあって、全粒粉のリーンな味わいが好きなのだけれど、これにケバブを入れて
スープを添えるとカフェ向きの献立になると思う。
 片手で食べられ、ソースもこぼれにくいので、ブックカフェにどうだろうか。
 ところで、買う前の本を汚した場合の補償って、どういう決めになっているの?

あきら書房

2008年07月25日 | 小さな旅
 あきら書房→

 JR中央線阿佐ヶ谷駅より
 ぶらぶら歩きで徒歩15分。
 南口から中杉通りでも
 すずらん通り商店街でもよいが、
 青梅街道までぶつかって、渡らずに左へ。
 ハンドメイドの自転車店「フレンド商会」の次の角を入る。

 ご覧のとおりのしもた屋で、店主の広井明さんが、ご夫婦で営んでいる。
 古本のほかに益子焼やらが置いてあり、表現が安直だけど、何とも「つげ義春」な佇まい。
 この書店を知ったガイドブックによれば、広井さんは79歳。
 同書の刊行が平成18年なので、傘寿を超えたばかりとなる。
 頭書のように駅から距離があるので、ここだけの話「お店がなかったら歩き損かな。」と思っていたが、
どっこい「あきら」は生きていた(すみません)。
 素直な店名でいいよね。
 
 声を掛けて店内に入ったが返事がない。
 勝手にうろうろしていると(まあ書店での正しい「居方」ではあるが、しもた屋なので気がひけるわけね。)、
広井さんが奥から現れ、麦茶を振舞ってくださった。
 (気のきいたブログなら店主との会話なんかが入るのだろうが、私はそういうのが苦手。)
 ここの柱は戦記ものなのだが、あいにく興味がない。
 「鞍馬天狗のおじさんは」(竹中労著:ちくま文庫、絶版)を200円で。探していた本だったので嬉しい。

 杉並区役所前のブロンズ像って変だよなあ…。

風の旅行社物語

2008年07月24日 | ビジネス?
 風の旅行社物語~原優二著、ポット出版刊

 「会社のつくりかた」シリーズの第2弾として、この3月刊行。
 紹介も兼ねて、リンクはアマゾンではなく版元のサイトに貼った。

 帯を引く。
 ~商売とは、自分にしか
  できない価値を
  自分自身で作り出すこと。
  そうでなければ
  儲からないし、
  何より面白くない。

 風の旅行社(以下「風社」)において「自分にしかできない価値」を提供する転換点は1996年。
 売上の9割(!)を占めていた格安航空券の販売から撤退し、稀少で付加価値の高い「旅行商品」に特化することを決断した時だ。
 それは、「風社」の原点であるネパールを筆頭に、チベット・モンゴル・ブータンといった、訪れる機会の少ない旅行地を、少人数でも現地スタッフが(日本語で)ガイドする経験型(ここではあえて体験と言わない)ツアーで楽しむというもの。
 それを支えているのが、互いの文化を尊重しつつ、プロとしての品質を求め合う、本社と各現地法人との緊密なつながりである。
 ひとつエピソードを。
 1996年の秋、スタッフが現地(ネパール)での手配を忘れる事態が起きた。
 そのお客は、もちろんそんな事とは知らずに空港に到着。たまたま他のお客を迎えにきていたNKT(現地法人、ネパール・カゼ・トラベル)のスタッフが気付き、そのお客に全く悟られないように、その場で手配を済ませ、滞りなくツアーの日程をこなした。(本書168頁より電線要約)
 もちろん彼らは、後から日本の「風社」に「いったい何やってるんだ。」と怒ってきたそうだが。

 代表取締役である著者は、20年前には小学校の教員だった。
 それが88年のネパール旅行をきっかけに、思ってもみなかった道に踏み込んでいく。
 前書きに「…風の旅行社のことを書いているのか自分史を書いているのか分らなくなって」しまった…とあるが、会社運営の時々に著者が何を感じてどう対処したか、を記したセルフドキュメントになっている。
 書きぶりは真摯公平、私心が強いとこのようには書けないな…と感じさせられる。
 著者には偶然の出会いを必然に変える「何か」があるようで、それは闇雲なパワーというよりかは、熱意に裏打ちされた謙虚さのようなものだと思う。
 もちろん本筋は「風社」の取り組みの歴史であり、そのなかで旅行業の抱える問題点、課題についても学ぶことが出来る。
 また、写真も豊富で美しい。

〔付記〕
 私は、本書を版元予約で購入した。(で、今頃記事にしている。)
 同時に既刊の本も注文したところ「お急ぎでしたら既刊本を先に発送しますか。」とのメールを頂いた。
 こういう心遣いは嬉しいので、特に記しておきます。
 尹良浩さん、有難うございました。

4番と5番の間

2008年07月15日 | スポーツ
 昨年から、朝起きた時などに腰の張りを感じてはいたのだ。
 暮れぐらいから張りというよりも、膠(にかわ)っぽくなることが増え、先月から鈍い痛みを覚えるようになったので、外科でレントゲンを撮ってもらった。
 自分の骨をレントゲン写真で見るのは楽しい。
 それと、撮影室に貼ってある部位別の姿勢を示したポスターマニュアル、あれいいね。
 昭和顔のモデルさんがハイレグの簡素な白いビキニで、あんな格好こんな格好。
 そそられますな…ご同輩。

 …与太はともかく。
 懸念していた「スベリ症」ではなく、腰椎の4番5番の椎間板がへたっていた。
 他はムッチリというかプックリというか満ち満ちた感じだが、そこだけ萎縮し、クッションが効いていないのが
瞭然である。
 「損傷」はむしろ治る気がするが「へたって」いるのは治しようがない。
 すぐに言えば老化ですな…ご同輩。
 通院の必要はなく、湿布と塗り薬を処方された。
 あと「アリナミンA」を服用している。
 バレーボールは腹筋、背筋(コルセットの役目)が鍛えられるので続けてよい、とのことで安心。
 但し「しりもち」に注意、といわれた。
 
 「骨はキレイですね。」と言われたが、歪んでいないということなのか、密度が充分ということなのか。
 …あっそうだ。
 プロフ写真が自分のスケルトン…なんて洒落てると思うがどうか。