goo blog サービス終了のお知らせ 

お寺探しの旅~自分が求めるお寺とは?~

我々一般人にとって本当に「いいお寺」とは?
色んな情報を集めて、色んな角度から、色んな視点で追求してみたい。

「不安で眠れないんです」

2009-11-16 16:14:45 | 相談者の気持ち
色んな方から「ブログ読んでますよ」とおっしゃっていただく機会が多くなりました。ブログを読んでいただくにあたり、あなた様の大切な時間をわけて下さり、本当にどうも有難うございます。心から感謝申し上げます。

:::::::::::::

先日の千葉市社会福祉センターのセミナーでライフデザイン研究所をお知りになったという方で、先週、大切なお母様の葬儀を終えたという方からのご相談であった。

第一声は
「これからお墓を探さねばならないのですが、お骨は自分のそばにずっと置いておいても良いのでしょうか?」
ということであった。

声の感じからすると鼻声のような気がしたので、もしかすると、泣いた後かもしれないと思いながらご相談に応じた。

話をきいていくと、

「葬儀は、母の入院先の出入り葬儀社で執り行いました。当日はとにかくパニック状態で頭の中が真っ白になり、全く何が何だかわからなくなってしまって・・・
葬儀について尋ねられても答えられる状態ではなく、葬儀社に言われるがままで終えた時には驚くような金額を請求された。寺に関しても心当たりがなく母の生家の本家の紹介でそちらのお寺の住職にお越し頂き戒名を授けてもらいお布施を包みました・・・」

その方としては、今後お墓や法要には、何かとお金がかかるのだが、それらの費用を賄っていくことがどうにもこうにも。とのこと。だが「供養はしてあげたい」との気持ちもある。

親戚筋からは、借金してクレジット会社にローンでもしてお墓をとの声も上がっており、「もめたくないが、お金がない。そう考えただけで毎晩眠れない日々が続いている。」のだそうだ。

とにかくお寺のご住職にご相談なさってみることをお勧めした。

供養なさりたいお気持ちの所、金銭的事情、そして一時預かりのことをなど、ご住職にお話なさってみてはどうだろうかと提案させてもらった。

:::::::::::::::::::

1時間以上ご相談にのる中で、こういった感情や金銭的事情から、葬儀のあり方や供養のあり方に煩わしさを感じ本来のあり方そのもの見失っていくのかもしれないな。と感じたご相談であった。

その葬儀社を選ばない理由

2009-09-22 12:29:12 | 相談者の気持ち
先日、ライフデザインの相談員がやりとりしているご相談者からこんなメールが届いた。

葬儀社を選択するにあたり、こんな意識のズレが葬儀社との間に生じていることを理解してほしくて掲載させていただくことにした

**********


●●様

お見積もりありがとうございます。
先日▲▲▲(葬儀社)の▲▲様と直接話しをさせていただき、とても丁寧に
ご対応頂きました。初めての経験で何も分からない不安な気持ちが
軽くなるような対応でした。

また、★★★葬祭(葬儀社)★★様にも直接同様の再見積もりをお願いしましたが
「ネットを見れる環境ならネットで見れば分かるよね?」と再見積もりを
断られました。
直接お話をした事で対応の違いを感じることが出来、良かったと思います。


▲▲▲様の見積もり金額も予想以下ですので▲▲▲様にお願い
しようかと考えております。
実際にお世話になる時期が参りましたら再度ご連絡したいと思います。
丁寧な対応ありがとうございます。

▲▲▲の▲▲様にもよろしくお伝え下さい。

■■

*************

これを読んで下さった方で感が鈍く無ければ、「選ればれない理由」を察知することができるはずである。

葬儀社の中には、「ネットネット」と口を揃えたようにおっしゃる方がいるが、それは、業界内で通用することであり、対ご相談者にとっては、やはり「only one」でなければならないと案内人は考える。

皆さんは、どう思われますか?

「この現実から・・・」

2009-09-07 23:07:50 | 相談者の気持ち
明日は、神奈川県仏教会から講演依頼をいただいて横浜へ行く予定です。

日頃、勉強会で参加者に約束しているので、皆の声をきちんと伝えてきたいと思っています。

:::::::::::::::

案内人には、1年以上も前から、生前相談にのっているご相談者がいる。以前、ブログでも書かせていただいたこともある方だ。

本当は、今日菩提寺の御住職を交えて、再度お会いすることになっていたのだが、おとつい連絡があってキャンセルになった。

理由は、連絡があった日の午前に病院へ行ったら、余命宣告を受け、とても話ができる精神状態ではないからのようであった。

今日の夕方、ご本人から再度連絡があって、葛藤しているご様子だった。

「打合せをしなくちゃいけないんだよ。医者から、ガンが全身に転移してる。持って半年~年内と言われちゃったんだよ。来週には、転院するから時間がないんだよ。本当に、妻(植物状態で病院に入院中)のことだってあるのに。まさか、自分のが先かもしれないなんて・・・。最近は痴呆も進んじゃってるし。自分でどうしていいかわかんないんだよ。この現実を受け入れることが・・・」

そういって、言葉を一瞬飲み込んだ様子が伺えた。

その時、相談員である自分自身も涙が溢れて声が震えてしまったことに思い切り罪悪感を抱きながら「また、電話するからね。」と言ってやっとの思いで電話を切った。

大事な時に本当に向合うべき相談員がこう涙をこぼしているようじゃ、頼りないよね。ごめんよ、おじいちゃん。

自分が相談者?

2009-09-03 14:50:41 | 相談者の気持ち

本当に日が過ぎるのは、早い。9月に入ってしまった。


9月は、自分の誕生月だから何だか特別な感じがするから不思議である。


::::::::::::::::::


先日、関西での勉強会を終え、そのまま直行で長野の身内の葬儀に参列した。あちらは、骨葬で、
ここ東京都は異なる葬儀のあり方であった。


結局通夜には間に合わず、次の日の納棺式、その後、火葬までは参列することができた。


葬儀の現場を見るたびに、やがて自分も「送り出す」という体験を近い将来しなければならないという不安や怖さにかられる。


どんなに相談員をやっていても、覚悟とは、いつになってもできない(したくない)ものである。そんな、自分は、
やはり凡人なのだろうな・・・


「3月まで持つかどうか」といわれていた父の命は、放射線治療が思いのほか効いており、今もヨロヨロしながら自宅で生活している。
こう長生きしてくれるのは、とても、嬉しいことなのだが、こちらの精神的緊張感は、結構きつい。


義兄は、結局旅先で訃報を聞き、自宅で故人と対面するまでの帰省に大変苦労したらしい。そう思うと、出張が多い自分は、
父の死に目に会えるんだろうか・・・。だとしたら、今のうちに親孝行を思うのだが、何をしてよいのかわからない。


毎度のことながら、相談者とは、こんな心持なんだろうかと常々感じる日々である。


以前ご相談者だった方のお亡くなり

2009-07-15 12:11:03 | 相談者の気持ち
葬儀社から連絡が入った。

案内人が以前ご相談にのっていたご相談者(当時はご主人の生前相談で、その後昨年3月に他界された件)が、お亡くなりになったという連絡。

え~~っ!!あのおばあちゃんが?
バスに乗り込むときに急に倒れてそのまま旅立たれたのだという。

何度も何度も電話がかかってきて、よくお話をした方であったただけに、当時の情景が頭の中を駆けめぐる。ああ、ほんとうに、すごく悲しい。

本当にご主人を愛してらして、葬儀に訪問したときは今にも倒れそうで、お子様に支えられながら無理に笑顔をつくって案内人に挨拶してくださった心優しい方。

案内人としては、今はあの世で、ご主人とまた会えてお二人で心穏やかに過ごしていらっしゃる。と信じていたいものである。

故人様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。





本当でした!?「会員割引50%OFF 」

2009-07-04 12:48:12 | 相談者の気持ち
朝とは異なる静かな昼の事務所です。

:::::::::::::::

今朝方、足立区千住西地域包括センター主催で行った勉強会参加者から電話があった。

お姑様が103歳でお亡くなりになったのだという。

喪主は義理弟が努める予定で費用も弟さんが持たれるとのだという。

勉強会に参加したときにライフデザイン研究所が提案する葬儀プランの価格表をみて、あまりにも低価格で驚いたのだという。

一方では、遺影写真32000円、その一方は全く同じで5000円。この差にびっくりしたのだという。
そして、勉強会で「極度な会員割引には注意せよ!!」と習ったことが、そのまま目の前で

「今すぐうちの会員になりますと150万円の祭壇が50%オフで75万円になります。」

と言われたとのこと。

結局、この葬儀そのもの自体は、アドバイスしたところで弟の意向に添うつもりだが、自分が葬儀を出さねばならなくなったときは佐々木さんにお願いします。といって電話をお切りになった。

納得のいく葬儀をしてもらいたいと強く願うばかりである。

故人様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

身内の葬儀

2009-04-09 14:56:14 | 相談者の気持ち
今日も、いつもと変わらない天気の有りようですが、昨晩、案内人と一緒に働いているスタッフの義理のお父様がお亡くなりになられた。

日頃から、葬儀には比較的近いところで仕事をしているにも係わらず、その時、案内人の電話の向こう側に、一ご相談者として立っているようであった。

電話番号は?住所は?名前は?と尋ねていっても、すぐに言葉がでてこない。

「ごめんね、すぐに折り返す。」

なるほど、いつものご相談者と同じ・・・

私立大学病院から搬送するとき、看護師から病院から出る時間は指定されなかったものの、搬送する葬儀社を指定されたと家族がいわれており、困っているようだと次の電話。

「葬儀社は、決まっているので大丈夫です。」

と伝えるように指示をすると、病院と葬儀社の間でそういう取り決めになっているからとがんとして看護師も譲らないという。

ひとまず、病室から霊安室まで指定業者に無料でお連れいただいた後、遺族側が希望する葬儀社がご自宅まで搬送安置をするということで落ち着いた。

病院指定葬儀社と病院の結束力の強さを改めて実感した。

「葬儀って、本当にわからなくて慌てる物なんだね。」

そう、スタッフの言葉が頭に焼き付いて離れない。

菩提寺に打ち明ける?

2009-01-31 11:16:00 | 相談者の気持ち
今日の練馬は、横なぶりの雨で自転車通勤の案内人は、すっかり濡れ鼠のようにみじめな姿で出社です。

超おばちゃんチックな上下のカッパは、事務所の暖房風にあたって、あっという間に乾いていい感じ・・・

::::::::::::::::::

先日、面談相談を行う旨は、前回のブログでもご紹介した。

ご相談者は、家庭の金銭的事情により、強く火葬式を希望なさっていらした。
ご相談者が言うには、

「日頃から質素倹約で、なんとか生活を凌いできたんです。子供達にも迷惑をかけたくないし、自分が先に行ってしまえば妻が途方にくれてしまう。自分は、宗教は信じていないし、死んだら、ただの物になる。だから、葬儀になんかにお金をかけるつもりは全くないんですよ。だから、火葬式で・・・」

よくよく話をきいていけば、7年前に自宅近くの寺院墓地が販売にでていて、200万出して、購入したという。
寺院墓地購入=菩提寺ができた!?

となると、無宗教で良いわけがないし、菩提寺のご住職が火葬式を理解してくれるとも限らない。

読経や戒名にもお布施が要る。

こちらから伝えたことは、とにかく、菩提寺へ出向き事情を話すことが大事で、ご住職が火葬式でも良いとおっしゃってくださるかどうか尋ねることが必要だとお伝えした。
※お寺の中には、怒って怒って怒りまくる所があるから

黙って火葬式を行ってお寺には事後報告とう方が世間にいらっしゃるが、今後の付き合いも考えると、それはとてもお勧めできない。

ご相談者は、「まずは、菩提寺ですね」といって帰って行った。

この不景気な社会情勢である。きっと菩提寺のご住職は理解してくださるにちがいない。と信じたい案内人である。






ご相談者のために

2009-01-29 10:08:52 | 相談者の気持ち
今日の練馬は、曇り空。

日々、色んなご相談を受けており、今日はこれから面談相談を行う予定です。ご相談者は、足が悪く車椅子を利用なさっているので迎えるこちら側も準備をして待ちます。

::::::::::::::::::
先日、事前の生前相談を受けた。

ご両親が高齢で、今すぐというわけではないが、家族全員の意見一致により火葬式を希望とのことであった。

ご相談の地域的に火葬式をすることがほとんどなく対応してくれる葬儀社があるかどうか不安だということであった。

この地域は互助会、JAしかないエリアで紹介できる葬儀社がない旨を伝えた中でご相談者にかわって我々ができることをお伝えし対応したところ、とても嬉しいメールをいただいた。

************

こんにちは。相談者の●●●●です。
早速のお返事ありがとうございます。

とってもお気遣いされた温かなお返事に両親と一緒に胸が一杯になりました。
こんなに丁寧に応対して頂けるなんって、感激しています。

「▲▲▲▲▲」さんは、初めて耳にします。
地図で場所を確認しましたら、東名高速道路の牧之原インターの近くなんですね。
思っていたより近くにあったので、ビックリしました。
(昔からの、しきたりを重んじるこの地方には、存在しないものと思っていましたので。。)

「▲▲▲▲▲」さんには、家族が1晩付き添える部屋があるのか、気に成りましたが、
■■■さんの感じられた「女社長さんのお人柄が、大切なことかな~。。。」
と感じました。

まだ、先のことですが、私も両親を両親の思っているような形で送り出すことが使命と思っています。
大変に真心のこもったお返事を頂戴いたしまして、
改めて、感謝致しております。ありがとうございました。
お見積書をお待ちしたいと思います。

■■■さま、お忙しいところを、ありがとうございました。
お身体くれぐれもお大事になさってくださいませ。          
                                    
●●●●

************

相談員としてできることは限られているのだが、ご相談者のために「とことん」精神をつらぬくことで少しでもお役に立てるのではと思っている。

相談員冥利につきる言葉をいただけて、我々の方こそ有難い気持ちで一杯にさせていただいた。

火葬式のあり方

2009-01-26 10:23:27 | 相談者の気持ち
すっきりとした雲一つない練馬の空です。

::::::::::::::::::

一昨日、戸田斎場へと、また車を走らせた。

ご相談が入ってきたときの状況は、すでにご相談者のお母様がお亡くなりの状態であった。相談そのものは、別の相談員が対応しており案内人は現場視察し、葬儀社が施行をきちんとこなしているか、見積にご相談者が納得なさっているのか確認する。

火葬式はお亡くなりになられたお母様のご希望でとのことであった。ここ最近故人様の意志で火葬式を選択する方が増えているのが現状である。そういった場合、遺族は、ご僧侶に釜前で読経してもらうことの方がむしろ多いように感じる。

ご自宅でお別れをなさった後、戸田斎場へ入ってこられた。棺の窓を開けお母様のお顔をご覧になったとき、ご相談者が

「どうして・・・」

といって、泣き崩れる姿にすぐに胸を詰まらせずにはいられなかった。

そのとき、会館内をご僧侶の鳴らした鈴の音が美しく響き、胸の詰まりを癒してくれた。

釜へ向かう途中、遺族は棺に手を添えて行進する。そして、手を離した瞬間、あっという間に火夫さんにシューっと棺を釜の正面に移動され、ほんの数秒で

「お別れでございます」

といって、棺は釜に入れられてしまうのである。

火葬することをためらう間を与えない感じ。そして、また、鈴の音が響く。

このたびは、浄土宗ということもあり、「南無阿弥陀仏」を何度も合唱したのだが、そう口にする(案内人も一緒に口ずさむ)ことで故人様の成仏と遺族の心の痛みを軽減してもらうことを願わずにはいられなかった。

************

火葬して待っている間、その若い女性のご相談者にお話をお伺うと、深い悲しみの中であっても気丈に「納得しています。有難うございましす。」とお応えて下さる姿がとても痛々しかった。

故人様は、お誕生日を迎えた次の日にお亡くなりになられました。葬儀担当者からケーキを口になさったというエピソードは、我々相談員に思い思いの感情を与えてくださった。

故人様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。