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湯豆腐之参

2006-12-22 00:59:35 | 日常
さて、今回は味付けした出汁で食べる湯豆腐を。

実は昨日、ひょんなことから日間賀島産の天然フグの切り身をいただきました。このフグを白菜と一緒に水炊きに。いやもう、うまいわ。でもそれはさておき、食べ終わったあとの汁。
きれいに滓を掬って、そこへ軽く炙ったフグの尻尾を放り込み、鍋ごと冷蔵庫へ。そして今夜は一晩寝かしたその汁で湯豆腐にしたのだ。汁に日本酒と塩、それに風味程度にちょっとだけ醤油を入れてひと煮立ち。そこへ、手でちぎった木綿豆腐を投入。極弱火にして温めるのである。そして温まったら仕上げに三つ葉を散らして完成。

たっぷりとフグの旨味の沁みだした潮汁で食べる豆腐。うまいです。シャレにならないうまさです。汁と一緒に食べる豆腐のすばらしさ。おじやにするのが定番だろうけど、ここはあえて湯豆腐仕立てにした甲斐があると言うもの。フグのダシでしたのは初めてだけれど、こいつは成功でした。

フグではなくタイのアラを塩焼きで作るのもうまい。昆布だしに日本酒を加えたものに塩焼きを投入、そこへ豆腐を放り込む。味付けは塩のみ。
スーパーでタイのアラが安かったらたまにやってます。
シジミのお澄ましでやってみたり、ひたすら濃くしたカツオだしなんてのもうまい。

ちなみに潮汁などで湯豆腐仕立てにする場合、ぜひお勧めしたいことがあります。
それは豆腐を手でちぎって欲しいということ。包丁で切るのとは違い、当然表面はボコボコになるわけですが、ここに味が染み込んでくるのです。
普通の湯豆腐なら必要ないけれど、味つきでやるなら一度お試しあれ。


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