待ちに待った+アクトが発売になりました。
今回、本当に待ちましたよね。
写真家Saiさんによる数々の写真。
スタジオで作りこんでの撮影って、すごくないですか?
汗だくになったって?そうでしょうね。
(蛇足ですがSaiさんによる小栗旬さんの写真も美しいですね!)
「松山ケンイチ大特集」に恥じない内容になっています。
≪カムイ外伝≫≪ノルウェイの森≫、
どちらもとても読み応えがありますね。
写真はすべて≪ノルウェイの森≫ワタナベ仕様!?、
じっくりと向き合えますね。
美しすぎる透明なそのまなざしには、こちらを見透かされそうですが・・。
+アクト≪カムイの普遍性は?≫
「それは、自分に負けるなって事だと思います」
松山さんの言葉を全てご紹介したいくらいですが、
印象的と思える部分にとどめます。
ーーもしかしたら≪銭ゲバ≫もそうなのかもしれませんが、
このキャラクターに引っ張られたままだとマズイかも・・・
と感じるくらい≪強い≫存在でしたか?カムイは。
(松山)
はい、そうです。凄く強いし、奥深いなと思いましたね。やっぱりなんか・・
実は僕この作品で全てを見せられた気が全然していなくて。
うーん、まぁその、孤独さとか疑心暗鬼になってしまう様子とか、
逆に人の温かみを知ったカムイの変化とか・・そういうのはもしかしたら、
表現できたのかもしれませんが、もっともっと、なんかまだまだ
出せる部分があったかなぁと思っているんです。ただ、この映画は
≪カムイ伝≫の番外編としての≪カムイ外伝≫の中からさらに
選んだ≪スガルの島≫を原作にとっているので、そういう意味では、
この作品で出し切れない部分があって当然なのかもしれないですけど。
だから、この脚本だけで考えればやりきれたのかなぁとも思いますが、
原作全体を考えると、まだまだたくさんの魅力が詰まっているキャラクターだと
強く感じます」
ーーー価値観の一つになるかもしれませんが、あの時代の「掟を破る」
というタブー、いわば人間が生きていく上でのルールみたいなものに
ついては考えましたか。
(松山)
撮影が始まったころ・・・怪我をする前とかは実は僕もそれは考えて
いました。これ程までに掟は破ってはならないものなのか、とか。
もっと言うと、生きたいという理由で人を殺してもいいのか、たくさんの
ひとが犠牲になってもいいのか・・とか。でも、そういう問題も
踏まえて考えた時に、じゃあカムイが死ねばいいのかと言ったら、
そういう解決法でもないですよね。原作を読むとわかるんですが、
元々カムイは将軍の秘密を知ってしまった事から抜忍にならざるを
得ない状況というのもあって・・・彼はどのみち死ぬ運命なんですよ。
だから、生きるために、出た。逃げた。でも、カムイは生まれてから
人として、人間らしい生きている喜びとかそういう感情を一度も
味わっていないんですよ。そういう風にしか生きてこれなかった。
なので、もしかしたら彼は、ある意味社会に対して復讐したいのか、
それとも社会と戦って勝って≪生≫を実感したいのか・・
本当のところはわからないですけれど、そういうところも考えました。
あ、これって少し、≪銭ゲバ≫にも似ていますね」
ーー確かにそうですね。そういう考えって、突き詰めていくと何かに
たどり着くものですか?
(松山)
いや。また原作の話になってしまいますが、「カムイ伝」では
カムイ(双子の弟)が百姓たちのために社会と戦うじゃないですか。
でも最後は社会の上の人たちの情報操作で悪者にされて百姓たちにも
裏切られて殺されるという悲しい結末が待っている
【編集部注:その後カムイ(双子の兄)が登場。シリーズ通しての
主人公となる】だからなんていうか・・・答えになるのかわからないですが、
一対社会、個人対社会で勝てる訳がないってちょっと思ってて。
まぁそれも≪銭ゲバ≫でも感じましたけれどね。ただ、もしカムイが
生き残って、本当に抜忍として成立したら、社会は変わるだろうとは
思います。カムイ本人は社会を変えようなんて全く考えてないでしょうけど。
彼はただ、自分が本当にひとりの人間として生きられるようになりたいと
思っている気がします」
正直なところ、まだ通して1回読むのがやっとなので、
いつもにも増して、偉そうなことは言えません(爆)
ただ、本当に作品世界に奥行きがあって、
カムイ外伝というものが本作品ではないことから、
松山さんにしてみれば、葛藤して、必死になってカムイを
つかまえようとしても、つかまえきれず、カムイをもっと
知りたい、生きたいという想いが残ったのじゃないかと・・
続編を自分から口にするわけにはいかないから、
ぎりぎりのところで想いを語られたのではないかと思うのです。
それは崔監督ももちろんお考えになっていらっしゃることだから、
監督の口から、代表する形でその≪カムイ≫に対する想いを
続編を撮ると、仰ったのかもしれないですね。
DMCのキャンペーンの頃、カムイという人間に迫り、自分の
ものにするので精一杯・・というような記事を読んで、
内容をしらない私は≪ヒーローとしてのカムイ≫に追いつくのが
たいへんなのかな、なんて考えていたのですが、
とんでもない勘違いでした。
あまりにも過酷な撮影現場で、あまりにも悲惨なカムイの生き様に、
クランクアップの時、
>撮り終えた充実感というより、やっぱり申し訳なかったっていう
>気持ちのほうが大きくて。ずっとその想いをひきずってましたね。
>たくさん迷惑をかけてしまったな・・・て。
誠実な松山さんとすれば、主役として引っ張ることができなかったという、
反省しか浮かばなかったのでしょうね。
別記事で驚いたのですが、怪我で戦線離脱したとき、監督のみならず、
共演者全員に自筆の手紙を出されていたそうですね。
その責任感と誠実さにあらためて驚きました。
カムイを考えれば考えるほど、≪銭ゲバ≫の風太郎との類似を
思いますね。
カムイの置かれている悲惨な状況は決して自分とシンクロさせて
考えられないけれど、松山さんがカムイの普遍性として、
「自分に負けるなって事だと思います」と言われている意味を
これからじっくり考えたいと思います。
ここに引用したことだけで語ることはできないし、
今回のインタビューを読んでの感想を、みなさんに伺えたらなあと
思います。
あーそれにしても重い貴重なインタビューでしたね。
>彼はどのみち死ぬ運命なんですよ。
辛いなあ、こういうの。松山さん、こういう想いを抱えて、
逃げ続け、人を殺してゆくのって、辛かったでしょうね(涙)
今回のプラスアクトはいつにも増して
読み応えありましたね。
カムイの全容が明らかになるにつれ
作品の重みをひしひしと感じます。
松山くんに同じ役を自らもう一度生きてみたいと思わせるなんてよっぽどのことですよね。
わたしも今原作を読んでいるところですが
生き延びるためにひたすら切り結んで行く
カムイの姿にどんどん辛くなってきていて…
崔監督がインタビューの中で
「原作のニヒルなカムイに比べて、
時としてこんなに感情をあらわにしていいのかと思うときもあったけど、ケンイチがやったことがカムイだ」と語られていて、
松山くんは、生身の人間としてのカムイを生きたんだなぁと思いました。
いつもだと観る前にあまり情報をいれたくないと思ってしまうんですが、カムイについては知れば知るほど、より作品を深く感じることができそうな気がしてます。
ホントに公開が楽しみですね!
長々と失礼いたしました。
私もまだ一回しか読んでないのですが、崔監督のインタビューで「ケンイチがやったことがカムイなんです。」とおっしゃっていて、すごいなと思いました。
そこの個所だけ何回も読んじゃいました(笑)
崔監督の言葉って、ケンイチ愛に溢れてますよね!
完成披露舞台挨拶の時もそうでしたが、本当に愛されているのが伝わってきます。
インタビューも、大勢の方の証言も(笑)すごく読み応えがありましたよね!
カイム外伝を観た後にも、じっくり読み返してみたいと思います。
+アクト
スッゴク内容良かったですね
で 写真が写真が!
素敵~ 可愛い~ 透き通る素肌感! 水を含んだ瞳薄く開いた口元
ワタナベなのかな? 多分そうですね
実年齢24歳の松山君がいくら東洋人でも高校生からのワタナベは どうなのどうなの!?
って思ってたけど
この写真 この 不安定な感じ
う~ん いいかんじに硬質な表情ですね
この写真家の方 いつもすごくセンスいいなあ
インタビューも皆さんからの一言もとても良かったです
で 何で渡米してたのかな?(笑) 謎はいつか解ける?
原作までお読みになっていらしたら、
より深く広くカムイをとらえられるのではないかと、
その姿勢を尊敬します。
松山さんもしっかり原作をお読みになったからこそ、
カムイだけでなく、当時の社会状況だったり、カムイが負わされている運命、
置かれた立場などを深く深く、
考えざるを得ないのでしょう。
物語の枠の中でカムイを考えるのではなく、
>彼はどのみち死ぬ運命なんですよ。
ある種の諦観をもって、でもそれと知らずに生きようとするカムイを演じるのは、
カムイ、彼その人の思いだけではないから、
どんなに辛くせつなく悔しく、
そして愛しかっただろうと思います。
監督の言葉にただ泣いていたという松山さんは、
カムイとして監督に慰撫されていたのかもしれませんね。
+アクトのインタビューではあるけれど、
いろんなところで語られる松山さんや監督の言葉を
複合的に読み込んでしまいますね。
>カムイについては知れば知るほど、より作品を深く感じることが
>できそうな気がしてます。
仰るとおりです。そして公開が楽しみですね!
まじょっこさんが感銘を受けられた、
>「ケンイチがやったことがカムイなんです。」
これ、監督としては勇気ある発言ですよね。
松山さんは常日頃、現場では監督の駒になってうごく、
そう仰っているじゃないですか。
でも、その駒こそが役なんだとの言葉、松山さんにたいする絶大な信頼と
松山さんの、言葉がみつからないけど、成果でもありますよね。
本当に監督の言葉には松山さんにたいする愛があふれています。
松山さんのあの誠実な性格と役になりきる精神、なりきれる資質は
誰のこころでも動かすんでしょうね、松山さんは意図してないだろうけど。
まじょっこさんが言われるように、読み応えがある記事満載でした。
>カムイ外伝を観た後にも、じっくり読み返してみたいと思います。
本当にそうですね。私もそうします。
高校生大丈夫でしょう、クロー○とか、ルーキー○とかって、
エキストラ募集でも引き合いに出してたけど、
まじ、松山さん行けますよ。
当時の大学生ですもの。
写真美しかったですね。旬くんの咥え煙草でウインクも、
超絶に好きなんですけど、
ワタナベの精神性がグレード高いです。
いろんなショットで萌えますし!!
えと、渡米の件については、ホワイトネイルさんちにひょっとしたら・・・
ちょっとショックな情報が!!
not so badにブクマから飛んでみてください。
でも、おこころづもりが必要ですからね。
あーー超こたえてるよ、わっち(涙)
全然関係ありませんように!!ってか。
カムイも銭ゲバも同じなのですが、カムイの
「生きるために人を殺さねばならない」運命というのが
どうしても現代とはリアルに結び付かず、
銭ゲバや蟹工船みたいな
現実の社会とリンクさせるという観方はしませんでした。
でも風太郎とカムイは人を信用出来ないところとか
部分部分で似ているところは確かにいっぱいありますね
ケンさんのインタビュー読んで原作に俄然興味が湧いてきました。
ちょっと前のニュースなのですがこんな記事を見つけました。
ttp://ruhiginoue.exblog.jp/11528485/
格差を持ち出して法の正義までねじまげられたことに憤りを感じます
風太郎が今も変わらないこんな世間の様子を知ったらがっかりしそうです
せっかく貼ってくださったURLですが、
最初が切れていたので、
あらためて貼らせていただきますね。
http://ruhiginoue.exblog.jp/11528485/
そうそう、蟹工船とは違いますね。
カムイの絶対的な絶望感、閉塞感、孤独というのは、
比較できないですね。
銭ゲバはまだ、社会からひととして扱われない親なしの風太郎、
という部分では似通っているかもしれませんが。
記事、読ませていただきました。
「地獄の沙汰も金次第」ということわざが憎たらしいほど、
今の世の中で思い当たりますよね。
教育格差=貧富の差ですもの、圧倒的に。
お金のある家の子は、私立で、存分にお金をかけてもらって、
家庭教師にも予備校にも学んで、この国の最高レベルの大学へぞろぞろですよ。
東大の学生の親の平均年収って、庶民とはかけ離れていますもんね。
そのひとたちが官僚なんかになってゆくんですから、
庶民の方向を向いているわけがないです。
でも、風太郎には言われそうですね、
「ずーーーっと昔からそうなんだよ。
貧乏人をつくらないと金持ちが金持ちでいられなくなるじゃないか」
ブログにはうまい復讐のやりかたがあるんだ、
なんて書いてなかったですか。
愚かな人間のため自分を地獄に落すようなまねだけはしてもらいたくないですね。
なんだか記事からそれちゃいました、ごめんなさい。
悔しいですね。
松山さんはかつて地方自治体選挙の投票を
ホリプロ動画で呼びかけたことがあるんですよ。
絶望せず次の選挙では想いをこめて1票を投じたいと思います。
+アクト昨日早速買いました!!
でも睡魔に負けてインタビューには未到達…
早く続きが読みたいです~。
「松山ケンイチに動かされた言動」でしたっけ?
あれいいですよね~。
「物を食べる仕草が美しい」とか「Lは伝説になった」とか。
満面の笑みでニヤついちゃいました(気持ち悪…)
そして写真。
本当に印象的でした。
多分「ガワ」は、まだ見ぬワタナベに近いのだろうけど、どこを見てるのか、微笑んでいるのかすらわからない、かすかな表情にすっかり魅入られました。
構図はニナミカのLに似てるかも。
一番印象的だったのが、仰向けになって空に目を泳がせている写真です。
なぜか見た瞬間にミレー(多分…)の「オフィーリア」を思い出してしまいました。
偽物の緑の上に仮死状態の松山ケンイチ。
誰?陽人?
…という具合に、いつものことながら妄想が止まらなくなるのでした…