役作りの手法は理系
「塀の中の中学校」
オダギリジョー
「塀の中の中学校」(TBS系、11日夜9時)で演じたのは、刑務所内に設置された受刑者が通う中学校の教員。罪を犯した人たちに教育を施す意味を自問自答しながら、彼らと徐々に心を通わせていく。実在の学校をモデルにしたドラマだ。
税金を投じているだけに、そうした施策の是非は、意見が分かれるところでもある。作品を通じて、どのように問題提起をするかという点に気をつかったという。
「自分が極端な答えを出してしまうのは良くないが、あいまいにしておくのもおかしい。見た人に考えてもらうのが一番大切だと思う」
役作りの手法について話が及ぶと、「僕は文系ではなく、理系なんです」という言葉が飛び出した。
「演技をする際は、まず役を様々な角度から分析します。答えの導き出し方が数学的になってしまうんですよ」
分析を綿密にするだけに、頭に浮かぶ「方程式」は単純ではないようだ。
「安易に答えを渡すだけの作品にはしたくない。作る側として、そうならないようにどうしたら良いかを考えるのが好きですね」
今後の目標を尋ねると、「面白い人生を歩むこと」という答えが返ってきた。
「大げさに言うと、1分1秒の間にも何かを感じていたい。例えば、1杯の紅茶がおいしいと感じることでもいい。物事に対して、もっと繊細になって生きていきたい」
落ち着いた語り口だが、胸のうちに秘められた、熱い心に触れた気がした。
(朝日新聞)
役作りに理系、文系があるというの、
オダジョーの言葉で知りました(笑)
でも分析、というのはそうかもしれないですね。
主観のはいりようがないですし、
理系で考えられるというのは素敵だなあと思います。
答えを出して納得して演技に入られるんですね。
現場に素の自分を置くタイプではないってことでしょうか。
朝日新聞が取り上げていることだなあと妙に感心したのは、
>税金を投じているだけに、そうした施策の是非は、意見が分かれるところでもある。
なるほどです、ドラマをドラマだけのものにしていない。
出演者も身がひきしまる感があるでしょうね、
問題提起の側面もあるのでしょうから。
お時間おありの方はぜひ、ご覧になっていただきたいドラマです。
録画予約もお忘れなく!!←自分に言ってます(笑)