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【人生相談 あすへのヒント】相談者に対する回答の的確すぎる内容が超話題に。2011-10-24

2016-03-18 | 気になったへんてこりん

2011-10-24

【人生相談 あすへのヒント】
相談者に対する回答の的確すぎる内容が超話題に。
2011-10-24



【相談】

 私は男性を信じることができません。怖いというより、嫌い。話をしてもつまらない、頼りにならない、といった感情です。

 東日本大震災の影響で不安が募り、若い男女に結婚志願者が増えているといいます。私はそれを聞き、「なぜ?」と思いました。知識を得ていけば、男性に求めなければいけないことなどそれほどないのではないかと思ってしまいました。

 昔の日本男児だらけの日本であればそうは思わないと思いますが、現代男性のように打てば崩れる人たちに何かを求めようとは思えなくなってしまいました。現在お付き合いしてくれる方がいますが、全くと言っていいほど普通のコミュニケーションを取ることを自分で制御してしまいます。 

 頼りにできない人間と結婚という形を取るのか、尼さんになることも手なのかもしれない。この状況を打開できる方法を教えてください。(静岡県 30代女性)



【回答】

 男性に対する期待値が異様に高いため、自縄自爆で苦しんでおられる。それが、文面を拝見しての第一印象です。

 男性に対して端的に興味がない人は、わざわざ「嫌い」とも感じませんし、「打てば崩れそうで頼りないからダメ」と、ことさらに否定したくもなりません。

 「自分を楽しませられるよう、会話をリードすべきだ!」「頼りがいがあって、ただ一方的に自分を守ってくれる人であるべきだ!」。そうして幼児みたいに庇護されたい欲望を持っておられるがゆえにこそ、それを満たせない現実の異性に嫌悪感を抱かれているのでしょう。

 けれども、よくよく考えてみれば、「頼りにできない人間と結婚かあ…」と迷っておられる傲慢さ以外に、いったいご自身は相手に何を差し出しているのでしょうか。

かつての「日本男児」ですら、徹底的な男尊女卑の特権を得ることといわば交換に、女性を庇護していたのです。現代のように男女平準化した時代に、何も差し出さずに「ただ勇ましく庇護してほしいよー」と駄々をこねても、そんな人を心から愛し守ろうと思える聖人君子は、この世にいません。

 ご自身の陥っている状況を客観視するには、反対側から考えてみるのが役立つかもしれません。すなわち、「近頃の女性は、女らしいおしとやかさも、かれんさもないから好きじゃない」とスネている男性に対して、あなたはやさしく、ないしは女らしく振る舞おう、という気になるでしょうか。

 「他人の過ちを大げさに取り上げることにより、イカサマ師は自分の過ちを見えなくしてしまう」とは、『法句経』に残る釈迦の言葉です。

 「頼りがいのある男性に出会えないのは、自分の性格ゆえでは?」と、視線を180度転回してはいかがでしょうか。

■回答者・小池龍之介

 月読寺(東京都世田谷区)住職。32歳。最新刊に『3・11後の世界の心の守り方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。

                                 (msn産経ニュース)


ツイッターでトレンドになっていた話題です。
人生相談なのですけれど、ほんと、溜飲がさがるというか、あ、相談者には、悪いですが^^

大多数の声というのが、


>完璧すぎる回答

>坊主めっちゃ手厳しい(笑)

>フルボッコ過ぎるw

>俺も自縄自縛にならないように気をつけよう

>すげー。

>バッサリだな



こういう感じだったのですが、
完膚なきまでに叩きのめされていると言うか^^
誰かに相談する時はよおく考えてからにしようと思いました(笑)

この女性ほどではないとしても、
相談ではないけれど、
婚活でも年収○○○万以上(あ、○が一つ足りない?^^)とか、
身長何センチ以上、職業は・・・とか。
そういうのも返す刀でばっさりやられそう^^

相談者も《男性》と大きく出たところで足元をすくわれましたけど、
日本人男性は、と悪口言う女性をときどき散見したりして気分悪いことがあります^^
すべての日本人男性を知っているのか、というね。
すべての男性を擁護するつもりはさらさらないですが。

すごいな、この相談と回答、と思って終わりにしようと思ったら、


> 男性を国家、女性を国民に読み替えると
>ケネディ演説になるな..


などというツイートがありまして、
「なるほど!!!」と思いました。

1961年、ケネディ大統領就任演説の一節ですよね。


>だからこそ、米国民の同胞の皆さん、あなたの国があなたのために何ができるかを問わないでほしい。
>あなたがあなたの国のために何ができるかを問うてほしい。


他山の石。
背筋をしゃんと伸ばさなければ。



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2 コメント

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Unknown (まろうさぎ)
2011-10-24 08:41:37
小池龍之介さんと言えば著書の「悩まない生き方(?)」で穏やかなお顔を見ているので、ここまでバッサリおっしゃるのか~と意外な感じ。小池さん、出家なさる前に何かありましたか?と根掘り葉掘り聞きたくなっちゃう(笑)

でも、これはホントに正しい回答ですねぇ。私なぞ、結婚を考えなくなってから、男性ってかわいらしいなあとか、どんなに小さくても男は頑張るんだなあと感心することが増えましたよ(女性も同じです)

震災後に結婚願望が高まった人が増えたのは、自分を心配して探してくれる人がどれ程いるか、不安になった人が多いんだと思います。それと不安を分かち合う人がほしいという連帯願望。

これ以上、相談者を追い詰める必要はないので、昔の私みたいな彼女に、アドバイス。
「もう少し年齢を重ねると楽に、楽しくなるよ。自分は、自分が思うほどしっかりしてないし、周りも、しっかりしてないあなたを受け止めてる。頼りないはずの他人に頼ってみると、見えてくるものがたくさんあるから。結婚は、一緒に生きていきたい人が見つかったらすればいいし、結婚しなくても、一緒に生きていけるから、ま、どっちでもいいと思うよ」
返信する
まろうさぎさんへ ()
2011-10-25 23:54:12
こんばんは。

ちらりと略歴を知りましたが、
なるほどその聡明さは、とわかる学歴をおもちですね^^

>ここまでバッサリおっしゃるのか~と意外な感じ。

この手の相談がまた来ないように、きちんと対処しておきたかったとか(笑)

実はね、男とは女とは、で語るのはきっと楽なんだろうと思うんですよ。
誰かに喧嘩を売ったら責任をもってわたりあわなければならないけれど、
総括したら、楽ですからね。
男だろうが女だろうが、
個人の資質の問題であって、
それを性別にすりかえるからこそ、
小池さんからばっさりやられたんですが、
この女性にきちんと理解してほしいと思います。
二項対立の不毛さ、こと、性別に関しては。

まろうさぎさんのアドバイス、素敵です。
過去のまろうさぎさんがこの女性のようだったとはとても思えませんが、
相談者のような傾向のあるひとには、
まろうさぎさんの言葉が響いてほしいですね。
もっと素敵な毎日が送れるはずですもの。
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