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「ノルウェイの森」を語るユン監督「音楽はレディオヘッドの・・」

2010-02-23 | 松山ケンイチ

昨日の朝日新聞に掲載されていました。
あわあわしていたので遅くなりました、あはっ。
★★★昨日までの総閲覧数、507万7568。
ご来館ありがとうございます。
コメント激減しておりますが、多数の閲覧ありますので、
心配しないでくださいね、こころ優しき方々!(*^:^*)
それにしてもレス遅くてすみません。


「ノルウェイの森」を語る、
  トラン・アン・ユン監督
   「音楽はレディオヘッドの・・」




村上春樹の小説を、フランス在住のベトナム人トラン・アン・ユンが監督し、
撮影監督は台湾人のリー・ピンビンが務める「ノルウェイの森」。
ボーダーレス化がすすむ映画界を象徴するような作品について、監督に聞いた。

ーー「ノルウェイの森」を撮ったいきさつを
(ユン)
「初めて読んだとき、小説以上のものを感じ、映画化して観客に何かを提供できると
思った。満たされない青春時代への後悔、生き抜くことができない絶望といった
普遍的なテーマが、私の人生とも響きあうような気がした。
映画とは、それ自体が言語だ。うまく話せずに詰まったり、言いよどんだりしてしまう
映画はたくさんある。でも、この小説からは詩的な連鎖や音楽的な流れが見えた」


ーー原作者との出会いは
(ユン)
「村上春樹さんと初めて日本で会ったとき、彼は事務で運動をした後で首にタオルを
巻き、汗をかいていた。私は「ノルウェイの森」を読んだ後、その感動に余分な
情報で影響を与えたくなくて作者について調べず、彼のことは何も知らなかった。
だから『運動する作家、走るインテリがいるのか』と非常に驚き、好感を持った。
日本やパリで何度も会ったが、とてもまじめで細部に気を払う人だ」


ーー了解を得るのに5年かかったというが、映画化に際して要望はあったか
(ユン)
村上さんは『小説は小説、映画は映画だ』と言い、私を完全に信用してくれた。
私の過去の作品をみて、気に入ってくれていたことが大きいと思う。
良い作品を作るためには余裕が必要であること、彼が気に入る映画にしてほしいという
希望は口にしたが、細かいことは一切、言われていない」

ーーフランス在住のベトナム人監督が日本の小説を映画化することについて
(ユン)
「伝えたいことは感情で、それは日本人と外国人で違うのではなく、一人一人で
異なるものだ。観客は自分の経験と重ね、照らし合わせる行為を楽しむ。
また編集作業中で、作品を客観視することができないが、筋が通った、強い作品を
作ったとは思う。最近の日本映画は、テレビドラマやマンガを映像化するケースが
多すぎるように思う」

ーー音楽や衣装はどうなるのか
(ユン)
「音楽はレディオヘッドのジョニー・グリーンウッドに頼んでいる。舞台は40年前の
日本だが、当時の曲でもあまり有名でないものを多く使いたい。だれもがわかる曲だと
ある意味、美化されたノスタルジーになってしまうが、傷口がまだ開いたままである
ことを表現したい。美術面では、日本の観客にとってもエキゾチックなもの、
自分たちに近いけれど少し違うものを見せたいと思っている」

ーー国際映画祭について。カンヌかベネチアへ出品したいか
(ユン)
「内面を描く難しい作品を作っている私にとって、映画祭は生命にかかわるほど
大切なものだ。私の作品が生き残るうえで、映画祭で評価されることが大切な要素に
なっている。私は撮影後も編集作業に長い時間をかける監督なので、映画祭には
間に合うかどうか・・・・・・」

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
まるで掌編小説を読んでいるみたいでした。
題名は「心象映画のレシピ」←すみません笑

そうか、村上春樹氏は

>『運動する作家、走るインテリがいるのか』

なひとなわけで、びっくりした(笑)
いやあ、走るんですか、
テニスくらいならイメージできますけど。
レッチリ聴きながらとか、
あ、春樹さんのスレではなかった(笑)

ユン監督、真摯であり、正直であられますね。

>最近の日本映画は、テレビドラマやマンガを映像化するケースが
>多すぎるように思う

言えないですよね、日本人監督には。
自分で自分の首を絞めそうです。
脚本によって大コケする危険を回避するためには
あらかじめ、世間に認められた実績のあるものが選ばれますから、
それはこのテレビ局が黒字を手っ取り早く得るための手段と
位置づけているだろと邪推したくなるような経済状況下、
増えても減りはしないと思われ(汗)

ここで音楽の話をば。
ジョニーさんと聞いて、SSさんを思い浮かべないひとは
L図書ではもぐりですよ(笑)
よかったねえ、SSさん、願いが通じて!
トムさんじゃなくて、ジョニーさんってところで号泣したであろうて(笑)
あ、心配しなくて大丈夫です、前もってメールでお伝えしました(笑)
レディヘさんとしてはクレジットされないんでせうか?楽しみですねえ!!

映画賞のこと、すごい、正直だ、花まる贈呈したいです。
「ノルウェイの森」が国際映画祭に出品される・・
美しい映像世界に世界中がため息つくといいと思います(笑)

最後になりましたが、セピアっぽい写真、
「かわいいなあ」と思ってしまいました。
一種せつなさにグラデーションしそうな感覚でね。

もっと切り取られた画像が出てくるといいですね、
一枚一枚がしっかりと(繊細ではあっても)印象を刻み込む画像でしょう。


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10 コメント

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きたよーーーーーー!! (SS)
2010-02-23 11:22:56
樹さん、もう超お久しぶりでほんとすみません。
インターネッツに触れていながら、なんかもう全然音楽とか、まっさんとか、レヂオとか、何も見てなくって、で、で、。。。

と前置き&言い訳ぶっ飛ばしていいでしょうか。

しおにーキタ―――――――――――――――!!!!!!!!!!!!

この感動をどうしたら良いのかわかりませんてば。朝日新聞を取っているのに気付かぬこの体たらく。。。
しかし、あー、もう朝メールいただいて、びっくりして、夢かと思って二度寝して、で、起きたら事実だったという。。。
ぎゃほー。どうしよ。ああ、どうしよ。
私はね、自信がありますよ。私が、世界で一番レヂオ×春樹×まっさんを望んでいた人物ではなかろうか、と。

しかも、トムさんがハルキストなのは知っていて、トムさんは最近やたらと映画に曲を提供するので、バンド名義もしくはトムさんソロかなーとか思ってたんですの。
だって、しおにーはアカデミー賞に映画音楽でノミニーになったくらい、映画音楽のプロでらっしゃいまして、しかも激渋な映画しか提供していないんですのよ。
それがしおにーキタ―――――!!
しおにーが、まっさんを認識する日が来るとは思わなんだ。マジで。マジで。

もうこれは、ロッキンオンあたりで対談してもらわないと満足できません。CUTでも←何様いいよ。なんでもいいから対談してくれ。直訴するぞ。株式会社ロッキンオンに(爆)。

そういうわけで、久しぶりのコメントなのに、壊れまくっててほんとすいません。
でも、こんなにお暇してるのに、一報くださった樹さん、フォーエバーラブですよおおおおおおおおおお!!!!

というわけで、いったん失礼します。
場をあらしてすみませんでした。
と、いいつつ、投稿。ぽちっとな。
返信する
SSさん、おめでと~!! (まろうさぎ)
2010-02-23 13:07:45
もちろん、記事を読んだ途端にSSさんのことを思い出しましたよ!
でも、あまりにサラリと書いてあるし、以前、SSさんが願望として書いていらしたのが、もう確定事項だったような錯覚を起こしてしまいました(笑) すなわち、私の中では大分前から、「ノル森」の音楽はしおにーさんで決定されてました。


「走るインテリがいるのか」って、監督~、笑ってしまいましたよ。確かに監督は、ヨガとかバレエの雰囲気ですけど。
記事の様子だと、まだまだ編集中のご様子。試写会などはまだ先ですね。待ち遠しいです。
返信する
Unknown (あんかけ)
2010-02-23 13:33:42
こんにちは。

先日雑誌の情報を戴きましたので
私からも情報です。
「オリスタ」11Pにガンツの事が載ってます。
写真は他の雑誌で見たものですが、
二宮くん、松山くんがお互いの印象を語ってます。

もうすでにご存知でしたらスルーして下さい。
返信する
Unknown (れいちぇる)
2010-02-23 19:38:34
樹さんこんばんは。
そんでもってSSさん、きたねー!きたねー!

しかし私は何年もL図書に通っているのに「もぐり」でしたよ・・・(笑)
ジョニーさん=しおにーじゃなかった件・・・(完全にしおにー名義で覚えちゃってる・笑)

トラン監督の私生活って想像できないですわー
なんか重力の弱いところで暮らしてそうだし(?)
>傷口がまだ開いたままであることを表現したい。
すんごく楽しみな表現~ドキドキ~
そして日本人がみてもどこかエキゾチックなもの、というのもワクワクしますね。
まあもはや「ノルウェイの森」は、日本のものであってそうでない(世界中で影響を与えてるわけですから)ですもんね!!
返信する
すごーーーい!!! (まじょっこ)
2010-02-24 08:28:45
樹さん、おはようございます!

ご無沙汰してますが、この記事には叫ばざるをえませんでした!!


SSさん、おめでとうー!!!

私もれいちぇるさん同様、「しおにー」には反応しても「ジョニー」には反応できませんでした(笑)

それにしてもSSさんの為の映画なんじゃないかと思ってしまうくらいですね!
すごい!!
返信する
SSさんへ ()
2010-02-24 11:11:18
こんにちは、SSさん。
ようこそ、L図書へ(笑)

律儀にコメントありがとうございます。
いやあ、
SSさんのテンション、久しぶりにストップ高でめちゃんこ楽しいです♪

これから、映画の映像関係だけじゃなくて、
音源、サントラの発売日とか、
いろいろ立体的に楽しみになりますな。
ほんと、SSさんの夢がかなってよかったですよ。
おめでとう!!

公私共にお忙しいのに、コメントありがとうね。
返信する
まろうさぎさんへ ()
2010-02-24 11:15:37
こんにちは、まろうさぎさん。

近頃、精力的にコメント入れてくださって、
ありがとうございます。
メールとかコメントとか、
なんか、ずっとご一緒している感が。
ああ、ありがたやありがたや(笑)

そうなのです、
あまりにもさらって書いてあるんで、
私もいつもの健忘症か、とか思ってしまったんですが、
初出よ、初々しい(笑)

そうそう、たしかにユン監督はバレエとかヨガを連想させますよね、
でも真正面から言われると、噴出しました笑
めっちゃ世界品質で、
三大映画祭も楽しみですね~!!!
返信する
あんかけさんへ ()
2010-02-24 11:17:13
こんにちは、あんかけさん。

ありがとうございます、オリスタの件。
私、あれも既出情報だと思っていたんですよ、
どっかで観た感が。
デジャヴでしたかね(笑)
今晩UPしますね、ありがとうございます。
返信する
れいちぇるさんへ ()
2010-02-24 11:23:13
こんにちは、れいちぇるさん。

そうそう、しおにーさん、やっぱり、記事として出すには
正式名称(って本名だろうが)でないとまずいよねって思って。
SSさんのことは出さずにはいられませんでした、
L図書ですから(笑)
いや、まじ、めでたいですよね。桜サクって感じです!!!

そうそう、日本人から観てもエキゾチックっての、
すっごく興味深いですね。
ノスタルジーで終わらせまい、との気迫が、
あの、つついたらこけそうな
監督のうすい背中に漂っていそうです。
その日本でありながら日本でなさげなエキゾチックって、
ジャンルが全く違うけど、GANTZにも通じてて、
面白いなって思いました。
映画祭、果敢に狙ってほしいですね!
世界に羽ばたけ、松。って監督の話題にもかかわらず(笑)
返信する
まじょっこさんへ ()
2010-02-24 11:25:59
こんにちは、まじょっこさん。

叫ばずにはいられないですよね。
昨日、スルーしていた朝日の折込記事見て、
ソッコーでメールしましたよ、SSさんに。
それから記事書くって順番がまちがってるけどさ(笑)
ジョニーさん筆記、注釈なしですみません。
わかるひとにはわかるだろ、が甘かった笑
ほんと、SSさんの願望がすべてかなえられた映画ですね。
映画館を借り切ってみて頂きたいくらいですよ!
返信する

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