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《龍馬伝》龍馬暗殺は最終回。黒幕はだれか?第4部はミステリー。

2010-07-26 | 気になる表現者

ドラマの鈴木圭チーフ・プロデューサーに、これまでの手応えや、
4部で描かれる龍馬暗殺のシーンまでを聞いた・・。
毎日新聞デジタルの記事です。面白いですが、相当長いのでご了承くださいね。

《龍馬伝》龍馬暗殺は最終回。
  黒幕はだれか?第4部はミステリー


ドラマの鈴木圭チーフ・プロデューサーに、これまでの手応えや、4部で描かれる龍馬暗殺
のシーンまでを聞いた。

--ここまでの手応えは。

 「大河ドラマを変えたい」という、スタッフの気持ちを集結して力を注いできた。
それを、いろんなところに取り上げていただいて間違いなく世の中の龍馬ブームのような
手応えを感じた。1部、2部としては上々の滑り出しだったのではないかなと思っています。

--もっとも力を入れてきたところはどこでしょう。

 やっぱりビジュアルだと思いますね。福山さんという人を真ん中に置いて、いろんな
意味で格好いい歴史上のキャラクター、格好いい龍馬を作るっていうこと。もちろん
(龍馬の)周りの人たちもですが。ビジュアルというのは見せかけだけじゃなくて、
そこから来る本物の芝居。格好いいビジュアルで本物の芝居を撮る。そこがいちばん力を
注いだところだと思います。

--1部、2部で満足しているシーンは。

 ぱっと浮かぶのは(2部の)最終回の、龍馬と弥太郎と武市が、ろうや越しに抱き合う
という感じ。つまり、龍馬伝の前半戦は、龍馬と弥太郎と武市の話で走っていくっていう
骨格で、あのシーンで前半戦のゴールを迎えたんです。(俳優たちの)積み上げてきた
ものがあって、単純にそのシーンのせりふを覚えてどうとかじゃない。ずっと一緒にやって
きた(福山さん、香川さん、大森さんの)3人の関係、撮影中や、撮影後の飲み会とか
食事を重ねて親ぼくを深めてきたいろんな友情関係の厚みがあって、『本当にこいつが
死んじゃうんだ』ということに対して流す涙は、芝居というレベルではなく胸を打つものが
あるし、本物の芝居というものを追求してきた龍馬伝の極致だったような気がします。

--岡田以蔵役に若手の佐藤健さんを起用するなど、キャスティングも話題です。

 キャスティングで決まっちゃいますので、いちばん心血を注ぐところではあります。
(キャスティングは)化学反応、食い合わせみたいなところがあって、マッチングの問題
なので、福山さんとどういう人をぶつけるとお互いに輝くのかと考えていきました。
(難しいのは)従来のイメージを変えるっていうところですね。(打ち合わせなどで)
『この役だったら、この人は普通だけどね。龍馬伝ではやめよう』ってよく言っていた。
“福山龍馬”もですが、岡田以蔵は従来のパターンでキャスティングしたら佐藤健君が
演じることはあり得ない。萩原健一さんや勝新太郎さんという、もっとワイルドでごつ
ごつした人がやってきた役だし、一般的なイメージも同じ。それをナイーブな優しい以蔵を
作ると、いい意味でひねくれながら(決めた)。僕も大友(啓史チーフ・ディレクター)も
なんとなく普通にやるのは嫌だっていう……(笑い)。(パターンに陥らず)不協和音と
か、そこから新しいものが生まれてくる可能性を探りたいっていう意図が働くんです。

--福山さん以外に印象的だった俳優さんは。

いっぱいいるんですけど……。吉田東洋役の田中泯さんは、期待以上に視聴者の方が
びっくりしたっていうか。ダンサーの方ですから一般に俳優さんとして知られた方では
ない。『誰ですかあの人は!』みたいな反応がうれしかったですね。すごい反響が
大きかったんで。一番最初に(反応が)来たのはもちろん弥太郎さんなんですけど。

--25日の放送で登場するカステラ作りなど、フィクションを入れるときに気をつけている
ことは。

 史実を素材に膨らませること。(カステラ作りは)龍馬ファンはご存じのように、
実際に海援隊がカステラを作ったレシピが残っている。そうすると、どこかで
(カステラ作りを)やったんだろうなと。で、それは(いつどんなときか)特定できない
わけですよね。(そういった)非常に抽象的な史実を具体的に使用して、膨らませて、
面白くしていくことを大河ドラマで心がけなきゃいけない。全くのウソ(フィクション)
じゃなくて、寄って立つもの(史実)があって大ウソ(大きなフィクション)をつくって
いう感じです。

--例えばどんなフィクションがありますか。

 最近でいうと、龍馬が土佐に戻りました。土佐に戻って後藤象二郎に会い、武市を救いに
行く。(その期間は)龍馬ファンにはすごく有名な空白の4カ月。龍馬って本当に研究が
進んでいて、日割りで年表があるんですが、あの期間はない。そういうところこそ、
フィクションとしてはおいしいところで、なにをやっても許される想像の範囲というか。
龍馬伝ではそういう(フィクションとして)膨らませたところがうまくいっている。
3話で弥太郎と龍馬が関所越えをする話も全くのフィクションです。でも龍馬はあのとき
江戸に修行に行っていて、ちゃんと道筋とかはリアルにやっているわけです。そこに
弥太郎をくっつけて、弥太郎が偽手形を作るという話を創作して膨らませた。史実の
すき間をぬっていくというか、そこはドラマとして視聴者の人も楽しんでいただけると
うれしいなと思います。

--第4部ではいよいよ暗殺が描かれます。

 (暗殺は)最終回。暗殺犯は京都見廻(みまわり)組だというのは大体分かっている。
ドラマの焦点は、実行犯ではなくて、黒幕が誰だったのかっていうところ。誰が殺させた
のかということが、ミステリーとしては最大に面白い。10本の指では足らないほど、
龍馬を殺してもおかしくない人たちっているんですよ。第4部はそこ(暗殺)に向けての
カウントダウンなので、第4部に入ったらもう出てくる人出てくる人すべて動機を持って
いるというような作りになっていくと思う。(すでに出演しているキャラクターも)
いろんな人たちが(黒幕で)ありえる。ほとんどの人たちがあり得るといってもいいかも
しれないですね。
            (毎日新聞デジタルより抜粋引用)



この記事、《そうなんですか!なるほど・・》と
思いながら読みました。

武市・龍馬・弥太郎が今生の別れをする場面、
その裏には

>ずっと一緒にやってきた(福山さん、香川さん、大森さんの)3人の関係、
>撮影中や、撮影後の飲み会とか食事を重ねて親ぼくを深めてきたいろんな
>友情関係の厚みがあって、『本当にこいつが死んじゃうんだ』ということに対して
>流す涙は、芝居というレベルではなく胸を打つものがあるし、
>本物の芝居というものを追求してきた龍馬伝の極致だったような気がします。

こういうことがあったのだとか、
岡田以蔵に佐藤健くんを起用した真相とか、とても腑に落ちました。
龍馬の日割りの年表にない部分をフィクションにするとか、
ご苦労であり、また楽しみでもあったんだということがわかりました。

最終回にむかっての第4部。
その描き方、なるほどなあって思いませんか?
1回1回、目が離せなくなりましたね。

わ、まだ録画したものを見てないです。
今からダッシュで観なければ。

いざ!!!



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2 コメント

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Unknown (まろうさぎ)
2010-07-26 08:26:56
おはようございます。
龍馬伝、昨日のカステイラの話、史実と勘違いしました(笑)見事に騙されましたが、でも事実の上にあるフィクションだから説得力があるんですよね。

龍馬暗殺の黒幕は誰か、今の流れだと後藤象次郎ですけれど、まだまだ分からないですね。

キャスティングの面白さは本当に感じます。従来のイメージを破り、かつ納得させられます。以蔵は、もうあのわんこのような佐藤くんしか浮かばないですもの!


第3部、蒼井優ちゃんが、かわいいです。その意味でも日曜日は大河ドラマに釘付けです。
返信する
おせんちゃん?! ()
2010-07-27 09:32:34
まろうさぎさん、おはようございます。

蒼井優ちゃんの、可愛い顔と厳しい顔、表情の使い分けが見事ですね。
マリア観音に赦しを乞う姿が本当の素顔なら、
どれほど無理をしているんだろう、
という気持ちにもなりました。

ドラマ、引き込まれますね。フィクションなのに、
要所要所で現場中継されているみたいな錯角を起こすほどです。
あまりにも名演技が随所にあるので、ついつい話すのを忘れるけれど、
大泉洋ちゃんや要潤さん、平岡祐太さんとか、
仲間たちも味がありますよね。
層が厚いなあと想います。

私もあらすじでカステイラ?とびっくりしたのですが、
それを龍馬の演説につなげるところ、さすがと想いました。
そして、伊勢谷さんの眼力に魅了されましたわ。美しい鷹のようです。

>龍馬暗殺の黒幕は誰か、今の流れだと後藤象次郎ですけれど、
>まだまだ分からないですね。

週刊誌の見出しだったか、NHKは龍馬を殺せない?とありました。
殺す瞬間の手前で終われば良いと想います。って、無理かなあ(汗)
武市さんだけでもういいよ(汗)
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