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≪怖い絵≫展!&六甲山牧場へ。

2017-08-27 | 日常メモ



≪怖い絵≫展!&六甲山牧場へ。


メンタルに不備があり(今はリカバり完了!)、きのうは夫の運転で、

大評判の≪怖い絵≫展と、足を延ばして、六甲山牧場に行ってきました。

六甲山牧場、子供連れ、孫連れじゃない熟年夫婦って、私らだけやったと思う(笑)

きのうは朝からいつもlineでしかおしゃべりしない友だちから電話をもらい大感激。

また、lineやツイッターでも激励されて、めちゃ感激しました。

ありがとうございます。

気持ちが落ち着いて、今は絶好調なのですけど、

きのうは観劇するモードじゃなくて、だから前からどうしても行きたかった≪怖い絵≫展に行ってきました。

阪神電車≪岩屋≫駅、阪急電車≪王子公園駅≫、JRだと≪灘≫駅から徒歩で。

さきにHPを張っておきますね。http://www.kowaie.com/

神戸展(兵庫県立美術館)は9月18日まで。

東京は10月7日から12月17日まで、上野の森美術館です。





屋上のカエルくんが目印。

ずいぶん前からいるので、色あせないのがすごいなあと夫が感心してました。

メンテナンスが行き届いてますね。

この美術館、海のすぐ近くなんですよ。海水浴場ではないけど、大きな開口部のある美術館という感じで、

お気に入りの美術館です。

山の手には大好きな横尾忠則さんの美術館もあるしね!

前に来たのはフィンランド展、その前は東山魁夷展でした。

いつもたくさんの展示品があって素晴らしいのだけど、

今回は多くがちいさなエッチングによる作品で、そこにとんでもない大勢のひとたちが群がる光景、

かなり視神経に負担がかかりました。

でもでも、とても見ごたえがある作品が多かったですよ。


「怖い絵」展 CM映像



レディ・ジェーン・グレイの肖像、

ドレスのドレープの質感、色彩、がリアルで、リアルであるがゆえに、

絵画として観ているはずなのに、臨場感がすごくて、恐ろしかったです。

この作品は一番最後の展示場にありました。


展示されている作品にはビアズリー、ボス、モロー、ムンク、ルドンなどがありまして、

ほかにも有名どころがあるんだろうと思うんですけど、

やっぱり暗いわ~ラインナップと思いました(笑)

じっくりその意味を考えて、恐怖にとらわれる、というパターンなのですけれど、

説明の板が小さい、文字が小さい、しかもグレー系の文字なので読みづらいと、

中高年にはきついぜ、という感じでした。

でも、すぐ横で、若い子が「なんやこの文字。読まれへん」と言ってたので、脳内拍手(笑)


ビアズリーの有名な絵画(オスカーワイルドの戯曲「サロメ」の挿絵)で、

サロメが片思いの預言者ヨハネの首を踊りの褒美にもらい、テーブルの上に乗せている絵画。

あれ、テーブルと思ったのですけど、大皿なのだそうです。そうなのかあ。

で、ビアズリーはわずか26歳でこの世を去ったのだとか。えええ、そうなのかあ。

あれだけの才能の持ち主、もし長生きしていたなら、

この世にどれだけの暗黒な絵画たちが生まれていたかと思うと怖いですねえ、そしてもったいないなあと^^


ほかにもいろいろ印象的な絵画があったんですけど、ネタバレにならない程度にちょっと感想を書き残すと、

誰が書いた絵か忘れましたけど、

戦いに敗れて、今まさに処刑されようとしているひとの傍らに自らの亡霊が立っていて、

自分が死ぬことを知る、みたいな絵画。こわい。

また、神からの使命を受けて、天使が街を破壊している図とか。

そして、人間は毎日、分断された死を味わっている、

完璧に自意識を手放した体に何がおこっているのか知る由もないとの絵画には、

美女の傍らに、おぞましい夢魔の姿が描かれているんですよ。


あと、へええええ、とボタン連打したくなる納得の絵画、

それは殉教せんとする絵画なのですけど、

美女がふたりの老人に恋慕されて、可愛さあまって憎さ百倍となってるもの、

1人はベールをはがそうとし、1人はベール下半身部分に手を伸ばし、という構図。

裸体絵が描けない時代に、宗教絵であることを根拠に、

そういう、ある側面からすると官能的な???絵画が量産されたというのです。

恐ろしや。



絵画の解説をもってして、やっと恐怖の意味がわかるというものも多かったですけど、

興味深い展覧会でした。

美術館には駐車場があるんですけどたった80台分。

でも近くのHAT神戸には大きな駐車場があって、

ゆっくりと観覧しても、お店でスタンプを押してもらうとなんと300円ですみました!

3時間滞在して、300円、これはお得でした!


あ、展覧会の入場料は1400円でしたよ!



そのまま帰るのはもったいないと六甲山に行きました。






まだアジサイが咲いてました。下界と比べて、5度低いんです。涼しかった!





この子、美人、じゃない美牛でしょ~。



来月、イベントがあるそうです。


どこまでも牧場、という景色ではなかったけど、

チーズの製造過程とか、羊毛をつかっての工作とか、

いろいろ見学出来て、面白かったです。

前に行ったときはすごい人だったので、

ゆったりと散歩できたのが楽しかったなーー。

関西では遠いようで近い牧場なのでおススメです~。



メンタルがちょっとしんどかったんですけど、

朝から友だちに栄養を、昼から美術と自然に栄養をもらって帰って来ました!


気分一新、絶好調!

まもなくの9月都若丸公演(梅田呉服座)を楽しみにしています~!








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