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ウルミラメイキング15日目まで見ました(汗)

2009-11-30 | 松山ケンイチ

きのう、やっとウルミラ届きました。
時間がないので、頭から、メイキング見てすごおい感動。
画面がきめこまかいのって、ずいぶん近くに感じますよね。
いまさらながらその恩恵に感動しましたよ。
★★★昨日までの総閲覧数、460万6607、
ご訪問ありがとうございます。
明日から師走ですよ。あ、まだ走らなくていいです(笑)

ウルミラメイキング
15日目まで見ました(汗)


のっけに何ですが、とにかく時間がないので、
時間律にしたがって、感想書きたいと思います。
ごめんにょ、何のひねりもなくて(笑)

まずです、クランクアップの松山ケンイチさんのご挨拶。
横浜監督でなければ、陽人はできなかった、との言葉。
これは「そっか」と思って聞いたんですけど、
メイキングを見ていくうちに、飾らない本音って思いましたね。
1シーンごとに、まるで陽人が今べつのところにいて、
横浜監督にひととなりを聞いているみたいな様子じゃないですか?
横浜監督が細い肩に背負っているものの大きさを思いました。
たいへんだったんだろうな、監督。自分が作らないといけない、
オリジナルの存在。
原作がある作品だと、原作に縛られるでしょうけれど、そこには
すでに確立した人物像があるわけですものね。

「ゆうぎり」にて、いきなり松山さんのほっぺ、赤いし(笑)
紫煙がたゆたってる場面もありましたな。
リラックスしてるんだからよしとしましょう(笑)
私も昔は小説書いたり、本読んだりしながら、
タバコすってましたもの(告白)
妊娠わかった日にやめました(再告白)

ここで演出の菊池さん、プロデューサーの土井さんの声がはいって、
いままで知らなかった制作サイドのひととも挨拶できたって
感じがしませんでしたか?
ウルミラだって大きな所帯なんですよね。
なんか、すっごくこじんまりした、アットホームな感覚があったけど、
商業映画ってそういうことなんだよな、
横浜監督にとって、初の商業映画ってことで、映画を撮る段になってから
怖くなったり不安に思われたりしたことも多いんだろうなと思いました。
そんなこと、あの静かなたたずまいからは見えなかったですけれど。

松山さんが横浜監督の「OKが信じられる」と言われてましたよね。
菊池さんだか土井さんだかも、
「そのOKの声も大きくなっていった」と。
監督といえども、その映画に関わって、成長することがあるのだろうし、
撮る段になって、いやその途上で、
確信を得ることもあるのかもしれないですね。

松山さんが、子役の子達が走り回るのをみて、
「走り方が全部違う」という感想を言われていたことに、
すなおにすごいなあと思いました。
スルーしてしまったら見えないこと、気づけないことを
松山さんは子役の存在からも得ているんだなあと。
もしも陽人のことで精一杯になっていたら、
「こいつらうぜえ」と逃げ回るだけで終わったんじゃないかな。
いや、マーベラスですね、松山さん。

1回しか見ていないので、きちんと追えているか不安なのですが、
松山さんが、陽人の自由にびびったという発言には、
凄い深さを感じました。
《陽人の自由にたえられないのじゃないかと、びびった》
ここをおさえて、もういちど陽人、いや、ウルミラ本編を見たいなと
思った次第です。
自由ってうすっぺらいものじゃないんだなと、その概念をも1回
考えてみたくなりました。

6分間の長まわし。
長まわしと言えば、思い出すのが
「人のセックスを笑うな」ですけれど、
あの映画とはまったくちがう長まわしですよね。
あの作品は「松山みるめ」だったから(笑)、
ユリさんと一緒にいられるだけで幸せだという
ムードでそのままいけたんじゃないかと思うんですけど(笑)
農薬を浴びて変わった陽人がどこまで変わっていいのかは
すごく不安だったでしょうね。
ウルミラを通じて、あのシーンが一番、
われわれにとっては水木陽人が身近に感じられたはずなのに、
陽人じゃない?どこに行ったの陽人?
みたいな、不思議な時間でもありましたからね。
でも考えてみると、陽人がわれわれに近づくってこと、
陽人がわれわれから離れたところにいるってこと、
それってどういうことなんだろうとか、いろいろに考えてしまいました。
どうしても《距離》というものを、理解という概念でひきよせたりして
しまう、われわれの右脳のなせる悲しさなんでしょうかね。
陽人に関しては、どうも右脳が倒錯するみたいですけどね(笑)

麻生久美子さんが町子先生が冷たすぎるんじゃないかと、
たびたび閉口していらっしゃるようで、
「あーー、あそうさんっ!!」と抱きつきたい思いでした。
麻生さんとして、きっと陽人が愛しかったんでしょうね。
台本のなかに、なんとか町子先生の、陽人にたいする、
愛しさとか、愛情を読み取ろうとなさっている様子が、
うれしくてたまりません。

横浜監督が草っぱらで、草をつまんだりしながら、
考え事にふけってるのが、すごく愛しいですし、尊敬もします。
横浜監督がそのときに悩んだりたちどまったりした結果、
あんなに素晴らしい作品となって結実したのですから。
だれかがコメントで言ってくださっていましたが、
《横浜監督はもっと賞賛されていいんじゃないか》
私もこころからそう思います。

松山さんと監督が並んで草むしってるの、
かわいかった(笑)

今回の映画、「何の映画だったか」
そのことについていろいろな出演者に聞いてくださっていますけど、
うれしいですね、こういうかたちで俳優さんたちに再会できた!
ARATAさんなんか、初めましての方もいるんじゃないですか?(笑)
印象的だったのは、カミサマの藤田弓子さんと、
あっちゃの渡辺ミサさん。
藤田さんが、「町子の喪失から再生にいたる、女性側のラブストーリー」と
おっしゃっているのにたいして、
渡辺さんは「なにもしていない」との言葉。
それはまさしく、ご自分が関わられた地点からの発言だと思いました。
カミサマはそのひとを分析しなきゃならないから、
いきおい、ウルミラの意味をも考えてしまうんでしょうね。
で、あっちゃは、陽人を、意味なんか考えずに、見守っていた・・・
何もしていないというのは、陽人を理屈抜きに愛していた、
そういうふうに聞こえませんか?
麻生さんが一つの試練を乗り越えるにいたった、
監督からのメッセージ。
秘密にされてしまったけど、監督は自分の演出のことだけじゃなくて、
俳優さんたちの悩みや苦労に、こころを砕いていらしたんだなあと、
メッセージを書く、という現場での行為に思ったのでした。
ARATAさんの「純愛」という言葉、素敵ですね。

きょうは「純愛」という言葉とともに、終わりたいです。
続きを一秒でも早く観たい!!
そんな気持ちでいっぱいです。




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8 コメント

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さく蔵さんへ ()
2009-12-01 00:12:58
こんばんは、さく蔵さん。

手ぬぐい、会社に巻いてゆくつもりだったんですか?まじで?
うふふ、可愛いですね。
私はノベルティはそのまま置いてますね。
Lの串刺しスイーツストラップも、カムイ外伝のキーホルダーも。
デスノのミニDVDも(あれ、再生できずじまいでした涙)
飾っときましょうよ(笑)
キーボードカバーとかにも素敵ですけど、なくしますよ、
そういうものです(笑)
返信する
たかちさんへ ()
2009-12-01 00:07:09
こんばんは、たかちさん。

>特典DVD 陽人はもちろんなんですが横浜監督の愛おしいこと

んだんだ(笑)
横浜監督って、きっと自分のありようがみんなと違うことに気づいていて、
それを出すことに恐縮なさっているんじゃないかなって思うんです。
だからぜったいに声高に発言したり、主演俳優を従えているどころか、
俳優の後ろにそっとかくれている感すらありませんか?
松山さんでかいからすっぽりかくれちゃう笑
そして、だからこそ、
みんなが、みんなと違うらしい自分を受け入れてくれるのがうれしい・・みたいな。
横浜監督が家族を撮ったらどんなになるんだろう、
楽しみです。

>あっちゃが陽人のお葬式に喪服にモンペを履いて畑を耕すシーン

私も泣きましたよ。それから、
待ちぼうけをくらっても、ちんと座ったままのあっちゃ。
陽人を責めたりしないんですよね。

大胆不敵なことを作品で描きながら、横浜監督は《愛情》もてんこ盛りです。
どうして横浜監督に惚れなかったのかなあ、だれかさんは?
不思議でしようがない(笑)




返信する
れいちぇるさんへ ()
2009-11-30 23:59:51
こんばんは、れいちぇるさん。
いつもコメントアリガトウございます。

>しかし映画を見る限りではあの風景にみんなが溶け込んで、
>あまりにも自然だったので
>麻生さんや渡辺さんが人物像や世界観について困惑したり悩んだりしてるのが
>ちょっと貴重な、裏側が見れたな~~と思って、楽しめました。

れいちぇるさんに言われて、そうだなあと納得しました!
さすが女優さんなんですね、
まったく自然に溶け込まれていましたもんね。

横浜監督のメッセージ、なんと書かれていたんでしょうね。
横浜監督に断らずに明かせなかったというのもあるでしょうけど、
きっと宝物にしたかったんでしょうね、麻生さん。
ブックレットでも、あんなに感動させちゃうし、
TSUTAYAには相変わらずチェック怠りない、
キュートすぎる監督に、
主演俳優すら、吹っ飛びますね(笑)

返信する
Unknown (さく蔵)
2009-11-30 20:02:23
樹さん、こんばんは。

悩みを聞いてくださ~い☆
「ウルトラミラクル手ぬぐい」のこと(そこかい)
首に巻いて会社に行くっ!
本気でそう思っていたんです。
でも、可愛くって、もったいなくて、出来なかったーーーううう(涙)

お宝として永久保存すべきでしょうか。
使わない方が、もったいないのではないでしょうか。
使ってもらえない手ぬぐいは、果たして幸せなのであろうか。

汚して、洗って、よれよれになって…それもかわいそうすぎるー(泣)
で結局、きれいに箱に戻して眺めています(萌)
ど~しましょ!!!
返信する
Unknown (たかち)
2009-11-30 15:58:52

こんにちは
樹さん

特典DVD 陽人はもちろんなんですが横浜監督の愛おしいこと


すごく 横浜監督って
ぶっきらぼうにお話なされるけど
なぜか 可愛らしくてチャーミングなんですよね!
何かの番組で横浜監督の親御さんが出ていらっしゃいましたがその時 凄く愛情を感じました
娘を遠くから静かに応援する親の愛といいましょうか…

あっちゃが陽人のお葬式に喪服にモンペを履いて畑を耕すシーン

あれは あっちゃの頑固ながらにも孫の陽人に対する愛情の深さが感じられ、涙が止まりませんでした
身内でなければわからない悲しみをあのシーンで十分に現してると思います

それは 家族の愛の中で育った監督そのもののようで…

次は『家族』をテーマにした映画を作りたいそうですが
その言葉にも 納得してしまう

たかちなのでした^^
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Unknown (れいちぇる)
2009-11-30 10:05:03
樹さんおはようございます。
私は一応メイキング見終えました!とりあえず1回目なのでほろ酔いで強気な態度の(笑)松山くんばかりが印象に残ってますが。

しかし映画を見る限りではあの風景にみんなが溶け込んで、あまりにも自然だったので
麻生さんや渡辺さんが人物像や世界観について困惑したり悩んだりしてるのが
ちょっと貴重な、裏側が見れたな~~と思って、楽しめました。

>松山さんが、子役の子達が走り回るのをみて、
「走り方が全部違う」という感想を言われていたことに
私もすげえと思いました。
カメラが回ってないところでは、陽人ではなく松ケンなのですね。
よーいスタート!の声がかかる直前までぐるぐるぐるぐる考えていて、
カメラが回り始めたら真っ白になる、ってあの松山くんのいう「成功」にきっとなったんでしょうね、陽人は。

やっぱり最高の映画でした。
ってまだ本編見てないですが(笑)でも何度も見るぞ~!!
返信する
とらんさんへ ()
2009-11-30 09:59:04
おはようございます、とらんさん。

>映画のメイキングを観て泣いてしまったのは初めてです。
>何故かはわからないのですが‥

私も草原で草をむしっている横浜監督を見ていたら、
なんかせつなくなってしまいました。
とらんさんの思いとは違うかもしれないのですが、
《陽人がいられる世界》は横浜監督がいられるからこそ、
その存在を約束された場所、という気がしたのです。
そうしたら、あの小さな体が、肩が、その孤独が、
せつなくてたまりませんでした。

ブックレットでの横浜監督の言葉、別記事でとりあげたいなと思います。
あの姿勢、傲慢さが露ほどもなくて、優れた表現者の潔さと
謙虚さを思いました。
横浜監督には、人間としての尊敬の思いと、
表現者としてのあこがれの気持ちでいっぱいです。

松山さんがどの作品にどの時期出会うか、それでいろいろ変わるでしょうね。
Lをあの時期に生きられたのは奇跡的な幸運だと思うし、
芥川賞に結実する作家の核のようなものをあの役に感じるのです。
経験を積めば積むほど書けなくなる、生きられなくなる、
生まれたての輝きみたいなものがありますよね。
陽人も今だからこそ演じられた役なのではないでしょうか。
それでもあんなに松山さんがもどかしく苦しくそして楽しく、
語っていらっしゃいますけどね。

このふたりはほくろのチャーミングさも似てるんだと、
とらんさんの言葉で気づきました(笑)
返信する
天才vs天才?(って・笑) (とらん)
2009-11-30 03:04:26
樹さん、こんばんは。

特典ディスクは一度ざっくり観ただけですが(本編はすでに三回・笑)、映画のメイキングを観て泣いてしまったのは初めてです。何故かはわからないのですが‥
自由にのびのびしている感じの映画なのに、陽人の動物のような自由さ(生きようとする盲目の行動)を大きすぎる脳を持ってしまった人の身で演じることは大変なことなんだなと思いました。

横浜監督、松山ケンイチ、この人たちやっぱり天才です・笑
監督、泣きぼくろがあるんですね。すてき。
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