陰陽師はやっぱりいしだちゃんでしょ、シャララ～

　金スマに昔、いしだちゃんが出てました

陰陽師です。京都弁です、本場です（なのか？）
相談する女の子がたくさんいまして、
友達の彼をすぐ好きになってしまうだの、
不倫の恋にばかり走るだの、
金遣いが荒いだの、
そーゆーのの原因が悪い霊のせいなんですっよ。
いしだちゃん、怒ったもんね。
何でも霊のせいにするなって。
それはあんたの性格が悪いせいやろ！ってね。

番組に迎合しないで、きちんと叱るいしだちゃん、ナイスです。
本当の相談ごとには、いしだちゃん、きちんと対応します。
ひとがたに切った紙(霊験あらたか）で、呪文をとなえ、
≪神あがりしいや≫で一応解決したかに見えるんですけど、
何かすっきりしないんですよ。１度なんか、番組のスタッフが
意識不明の状態のまま、番組が終わってしまいましたから。
でもね、そういうの、とても素っぽくていいなって。
思っちゃったよ。（それでいいのか、陰陽師はプロのはずだが）
いしだちゃんは番組で御祓いしたはずの悪霊が付きまとってしまって、
たいへんな思いをしたんだと風の噂に聞きましたけど、
本当ですか？
サンデーモーニングの大沢親分や張本さんより、
よっぽど喝の入れ方が素敵だったし、真剣でした。
陰陽師、そしてカウンセラーのような側面をもつ
いしだちゃんに再びお目にかかりたいと願う今日この頃なのですっ。


夢枕獏「陰陽師」（文春文庫）

映画でもお馴染み、陰陽師シリーズ。
岡野玲子による漫画で人気爆発したらしいですが、
(リュークみたいな魑魅魍魎がいっぱいどすえ）
私は野村萬斎氏の安倍晴明にこころときめきました。

≪陰陽師は星の相を観、人の相を観る。
方位も観れば、占いもし、呪詛によって人を呪い殺す
こともでき、幻術を使ったりもする。
目に見えない力ー運命とか、霊魂とか、鬼とか、そういうもののことに
深く通じており、そのようなあやかしを支配する技術を持っていた。≫
　　　　（「玄象といふ琵琶鬼のために盗らるること」より）　　　

　源博雅朝臣（みなもとのひろまさのあそん）とは近代以前の楽聖とも
言われている人物で、多くの楽器を奏で、譜面を採集し、作曲もしたのだ
そう。安倍晴明とまるで２個いちみたいに出てきますが、すごいひとだった
みたいです。彼の琵琶の音が聴きたいと、小説を読むたびに思います。


物語はいつも、博雅が晴明の住まいを訪ねるところから。
のどかな時間のなか、
晴明に仕えるのは式神。（蝶の化身など、など）
じっくりとふたりで酒の杯を傾けて、
それから妖かしや鬼や生霊の退治に、
出かけてゆくのであります・・

陰陽師シリーズは数々あれど、
何か、始まりもなく終わりもなくって感じなんですよね。
だからどれから読んでもOKだと思う。
晴明と博雅は歴史上で交錯したのかどうか知りませんが、
本当によくできた取り合わせだなと思います。
映画では伊藤英明が博雅を演じていましたが、
まじめで一生懸命で少年ぽかった。
野村萬斎の晴明は妖艶で、奥深くて、
ミステリアス。
２作目は駄作だとしょんぼりしましたが、
１作目は和の優雅を満喫いたしました。

私ね、初詣は毎年、京都・堀川通りにある、
安倍晴明神社にゆくのです。
なんたって、運命や霊魂や鬼に深く通じておられるお方、
ですからね。他力本願、本気でしちゃいますよ。
車にも晴明神社の☆ステッカー貼ってますもん。
危ない運転で煽ったりしたら、呪がかかりますからね、あなた。
でもって、有名な一条戻り橋（魔界とこの世をつなぐ橋とか
言われていたような。でもって、実際のところは、
７９４年、平安京造営記念に架橋されたらしい。何度も
作り直されたらしいが、場所はずっと同じだそうです）は
行きつ戻りすると、正月気分というよりは肝試し気分っぽい。ってなあ。

京都においでやしたときは
ぜひとも寄っておくれやす

なにげになんでこんなに長くなってしまったのか・・・

あと半月あまりで、
また晴明さまのもとに参りますからね～