宮崎駿監督
大震災への思い語る
スタジオジブリの宮崎駿監督(70)が28日、自ら企画したアニメ映画「コクリコ坂から」の主題歌を発表する記者会見で東日本大震災について思いを述べた。
「埋葬も出来ないままがれきに埋もれている人々を抱えている国で、原子力発電所の事故で国土の一部を失いつつある国で、自分たちはアニメを作っているという自覚を持っている」と話し、「今の時代に応えるため、精いっぱい映画を作っていきたい」。
「残念なことに、私たちの文明はこの試練に耐えられない。これからどんな文明を作っていくのか、模索を始めなければならない」と語る一方で、「僕たちの島は繰り返し地震と台風と津波に襲われてきた。しかし、豊かな自然に恵まれている。多くの困難や苦しみがあっても、より美しい島にしていく努力をするかいがあると思っている。今、あまりりっぱなことを言いたくはないが、僕たちは絶望する必要はない」と述べた。
東京などで避難や買い占めが起きていることについて、「僕はこの年齢ですから一歩も退くつもりはありません。乳児については配慮しなければなりませんが、僕と同じくらいの年齢の人が水を買うために並んでいる。もってのほかだと思います」と厳しい表情で話した。
「コクリコ坂から」は宮崎吾朗監督作品。1963年の横浜を舞台にしている。7月16日公開予定。
誰かが言葉を発している、
それを聞くと勇気付けられたり、
ほっとしたり。
宮崎監督はまちがいなく前者でしょう。
監督の力づよい言葉には勇気付けられます。
>僕たちの島は繰り返し地震と台風と津波に襲われてきた。
>しかし、豊かな自然に恵まれている。
>多くの困難や苦しみがあっても、
>より美しい島にしていく努力をするかいがあると思っている。
努力をするかいがある・・
なんて勇猛果敢なまなざしでしょう。
被災地のインフラは少しずつ整うようになってきました。
でも、原発に起因する困難は、
日を追って増すばかりのようです。
それでも、みんなでひとつになって、
努力をするかいがある、そう信じたいし、
大きな声でつぶやきたいですね。
「コクリコ坂から」、古きよき横浜。
どういうお話なのか、楽しみです。