Revive

 

溢るる涙の蕾から

2019-02-05 21:23:28 | 日記

忙しい月初だというのに
複合機が動かない。
スキャンが出来ない。
仕事にならない。

メーカーへ電話をすると
すぐにメンテナンスの方が来てくれた。

私の顔を見るなり
「あっ!」という顔をした後
「こちらにお勤めしていたのですね!」と
人懐っこい表情でメンテのお兄さんが言う

え?誰?と考えた。

あぁそうか。
以前勤めていた会社に来ていた
メンテナンスのお兄さん。


修理が終了し、彼が帰った後で同僚S氏が
「今の人、男前ですね!
だから覚えていたんでしょう?
鼻の下のびのびでしたよ?(笑)」
と、私に言う。

いや、そうじゃない。
男前だとかではなく、
彼と雑談したことも無い
3回?4回?しか会ってない
しかも最後に会ったのは5年前?いや6年前?
なのに私の事、私の名前を覚えていた事が
ただ嬉しかっただけ。

そういえばパソコンのscanの接続をするのに
私の椅子に座って作業をしていた彼。

よく考えると私の椅子には
骨盤矯正とヒップアップに効果ある
O型クッションがあることを思い出した。

「私の事を覚えていてくれてありがとう」
ではなく
「違うの!!あれは痔に優しい
クッションじゃないのぉ!!」

そう彼に伝えたい。
ちょっと泣きそうだ(笑)


ところで、
本当に辛く悲しく思える時は泣けません
ただ感情が麻痺して夢遊病者のように
ただ生きているだけです。
義務的に日常を過ごし、
また一日が終わるだけ。

O型クッションみたいに
ポッカリ穴が開いた心になるのです。