お疲れ様です。
そう声をかける私に、
「おう!」と返事をしていたHさん。
おう!じゃないの。
お・つ・か・れ・さ・ま。って言うの。
ほら、言ってみて(笑)
はいはいはい。おつかれ!(笑)
はいは1回!(笑)
入口側の席に居る人に言えばいいのに、
わざわざ奥の席に座る私のところまで来て
ホッチキスでココとめてくれ。と言ってたHさん。
うん?とめていいのですか?ここ(口)
ばか!口をとめてどうする!(笑)
私がケガをした時に誰より心配してたくせに
そんなの唾つけときゃ治る!と言ってたHさん。
そのHさんが先日、大けがをした。
ドクターヘリで病院へ救急搬送され
今も意識がない状態。
ご家族の方は、
職場復帰も治癒も厳しい状態です。
覚悟はしています。とおっしゃっていた。
もう会えなくてもいいから、
どうか生きていて。
元気になって。
そう祈り続けている。
あの時に、こうしていれば、
こんなことしなければ、
あんなことを言わなきゃよかった。
こう言えばよかった。
と、いま私は後悔ばかりしている。
大切な人やいい人というのは
残された人に、後悔を残していくんだなと思った。
金色に輝く小麦を見ただけで、
ぼくは君を思い出すようになる。
麦畑をわたっていく風の音まで、
好きになる。