隣の芝が青く見える。
この洞門は江戸時代
そんな時がある。
その青く目指したい方向の延長線上に
立つ背中に一歩でも近づきたいと
思ってみても
無為無能な人間の私。
この世はヒエラルキーなのはわかっていて
無理につま先立ちで背伸びをしたところで
プルプルするだけ。
憧れは憧れ。
人は人。
私は私。
閑話休題
先日、こんな所へ行ってきた。
この洞門は江戸時代
川の水位が上がると高い峰を
命懸けで通行している人
中には命を落とす姿を目にし
心を痛めた禅海和尚が
ノミだけで30年もの歳月をかけ
掘ったという
今もなお残るノミ跡
禅海和尚の慈悲の心や偉業を感じつつ自問
人々の為に自分の人生を
注ぐ事ができるか?
と、問われたら
私は出来ない
誰かのために
出来ることって何だろう?
笑顔でいるだけで
人を助けることが出来る人。
あの笑顔を見ることで、
私は心が静かに安寧していく。
そんなあなたになりたくて
私は明日から鏡に向かい
笑う練習をしてみようと思う
いや、人の迷惑になるだけだ