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遠い空の下ふたつの物語

2024-11-08 09:16:54 | 日記

社用車で移動中
車のラジオから流れてきた懐かしい曲に
一瞬で遠いあの日にフラッシュバックした。

 

 

その思い出の日も
不思議なことに
ワンカットしか覚えていなく
その前後に何をしていたのか
何を話したのか全く覚えていない。

 

10代後半の頃、
その曲を一緒に聞いた
疎遠になった人たちは
今頃、何しているのかな
元気かな
幸せでいてくれるといいな
と、こんな風に
昔、縁のあった人のことを
時々思い出すことがある。

 


そんな先日の夜のこと
私の携帯の液晶に
知らない携帯電話が表示された。
普段なら、電話に出ないのに
大切な連絡のような気がして
電話を取った。

数日前に懐かしい曲で思い出していた
懐かしい友人たちからの電話だった。

私をずっと探していて
誰かに連絡先を聞いて
電話をしたという。

 
喧嘩別れをしたわけでもなく
距離が離れ
関係も遠く離れていった友人たち

長い時空を超えて、
離れた縁という糸が再び交差した。

 



 

出会いと別れと再会
人は出会った瞬間に
別れのタイマーがスタートする。
縁が切れた後も、
お互い相手のことを思っていたせいなのか
こんな風に
再び縁が繋がったのかも知れない。

 


逆様の星

2024-10-09 05:04:00 | 日記

夜明け前、肌寒さに目が覚めた。窓を開けるとひんやりとした風。

空には、無数の星
三日月がぽっかり浮かんでいた。
時折、光を遮るように雲が流れてきて
月は雲に覆われ夜空から消えた





雲に隠れた月をぼんやり見ながら、もしもこの月が無ければ一日は8時間くらいで地表には強風が吹き続け荒涼とした世界だと誰かが言っていたことを思い出した。

そして、
手の届かないこの月は
一年で3〜4㎝地球から離れているそうだ。
 
 
離れるのは月だけではなく
人の心から離れていくものもある。



なのに
何故か私はこの日は今も忘れられないでいる。

 

日差しに掛かった雲のようにいつだって姿を変えて

2024-05-25 12:02:00 | 日記

実現したいと自分自身の中で決めても
心の中で思っているだけなら
この世に生まれていない言葉や思考で
無かったことにすることもできる。


なので、
こうありたい。
こうしたい。
こうなりたい。
ここへ行く。
という思いを
声や文字に残し視覚化すれば
その現実、その目標に
更に近づけるような気がする。

ということで
行きたい。という思いが叶い
九州のここへ行ってきた。

 





時の流れは、まるで
オーロラのように
すぅーっと消えて無くなっていく。

この瞬間だって時がたてば
いつか、オーロラのような時間だったと
思える日がくるのかもしれない。




当たり前の毎日に、


心に残る

あの瞬間に感謝。


 

 


同じこの空の下 共に向かって行こう 明日へ

2024-04-18 20:03:00 | 日記
人生とは、
幸せとは、
なんぞや?

そう自問した時
うーん、なんじゃろね?
という答えになる。

ただ一つわかるのは、
人生は後戻り出来ない旅のようなもの。
いま、この瞬間からも
未踏の旅を歩んでいる。

そして、
他人が羨まむ人生ではなく
自分の心が満ち足りていることが
何よりもの幸せだと思う。


でも、
欲深い私は、
今以上に。と高望みをする。

いくら手を伸ばしたとて
届くわけもないのに。








淡い月に見とれてしまうから

2024-03-27 08:53:09 | 日記

明け方、会社へ向かっていると
少し明るくなった空に、
白く透き通った月が浮かんでいた。

 

朝になっても空に残るこの月は
前の夜、姿を見せてくれるのが遅くて
なかなか姿を見せないことから
居待月と言われてるらしい。

 

 

菜の花や月は東に日は西に
蕪村

彼が見た月は、
何という名前の月だったのだろうか?

 
そんな月も
先日からの菜種梅雨で
見ることができない。
 
 
 
そういえば、
あの日の前日は雨が降っていた。

今の私が思い浮かべているあの日は
都合よく篩にかけられた思い出で
もしかしたら、
全て虚像なのかも知れない。

 

でも、あの日があったから
確かに今がある。

 

その事実は変えられないのに
少しづつ、少しづつ、
思い出が遠くなって
形を変えていく。