夜明け前、肌寒さに目が覚めた。窓を開けるとひんやりとした風。
空には、無数の星
三日月がぽっかり浮かんでいた。
時折、光を遮るように雲が流れてきて
月は雲に覆われ夜空から消えた
雲に隠れた月をぼんやり見ながら、もしもこの月が無ければ一日は8時間くらいで地表には強風が吹き続け荒涼とした世界だと誰かが言っていたことを思い出した。
そして、
手の届かないこの月は
手の届かないこの月は
一年で3〜4㎝地球から離れているそうだ。
離れるのは月だけではなく
人の心から離れていくものもある。
人の心から離れていくものもある。
なのに
何故か私はこの日は今も忘れられないでいる。