この人生、なかなか大変だぁ

日々の人生雑感をつれづれに綴り、時に、人生を哲学していきます。

京都大学入試漏洩事件

2011-03-01 20:08:04 | つれづれ記
京都大の入試問題漏洩事件を見ていると、ネット社会の進化の激しさについていけないなぁと感じた。わたしのこのブログなど、オフラインの遺物でしかない。硬直した文通みたいなものだ。
この瞬間に800万人が繋がって、ある人が発声したことに応答し、また反論し、非難し、回答を入れる。それは一対一のキャッチボールなどではなく、複合的に、多重的に連鎖し、増殖していくもの。そして次の瞬間、何もなかったかのように消え去ってしまう。過ぎ去ったものを誰も追わないし、誰も過去を振り返らず、今この時にリンクするだけ。
無料のネットテレビを24時間点けっぱなしにして会話する奥様たち。日常の友だちづき合いはゴメンだが、ネットでの架空友達づくりは盛ん。
嫌なことは消去し、関係を断てる。明日から何もなかったかのように振舞える。
振舞っているように見えるが、その抑圧は決して死なず、彼や彼女を静かに蝕んでいく。
われわれは嫌なことや、面倒なことや、煩わしいことをなしにして生きていくことはできない。
そのタネは自らが産んだことだし、おそらく自分の課題であるはずだ。
実社会よりバーチャルな世界が居心地がいいといってもそこに住み着くことはできない。いつかは現実社会に戻らざるを得ず、戻りたくないとすれば一足飛びにあの世に行ってしまうだけである。
直面する問題をいつまでも棚上げすることはできない。小さいうちに消してしまわなければ、いつか大火となってあなたを燃やし尽くしてしまうだろう。
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