彷徨う普代村民

普代村の一村民、
彷徨う村からの貧民の呻き声

議会へ行政の報告 「国民宿舎くろさき荘の改修等について」

2013年02月01日 | Weblog
30日臨時議会後に、村長よりくろさき荘の今後の手続きについて説明があった。

  ーーー 以下がその概略ですので、ご報告します ーーー
○全体的な移転新築は、将来的な検討テーマと考える
○緊急的な改築を行い、当面5年程度の期間は現在の立地場所、施設の枠内で運
 営する
○経済観光動向や収支状況により、将来とも健全経営での存続を目指すべき
 強い希望を持つ
○「食・癒し・体験」へのニーズに応えながら、特産品開発などソフト面の充実に努
 めた運営を継続

○さんりく基金の最終報告(5年計画での増改築7億円の案)は採用しない
○今般の改築は、危険排除が目的

☜厨房棟を増築

<改築後の取り組み>

4~5年後収支予測を必ず行う。
補填限度額など存廃基準を策定し、それに基づき存廃判断を同時期に行う。
25年度内にそれらの内容を決定しておくべきと考える。

   ☆ ☆ ☆ 今後の申請手続きについて ☆ ☆ ☆ 
・2月上旬 過疎計画の変更協議(国・県)
・3月上旬 村議会での過疎計画変更の審査
      同議会で25年度当初予算の審査
      (議会での承認議決など)

・4月以降 過疎債の協議、申請
      環境省へ改築の許可申請
      実施設計など着手

・8月頃~ 工事着手

・翌年3月下旬 工事完成


       --- 以上行政の報告のご報告でした ---

 ※過疎計画、過疎債→簡単に言えば「借金の仕方・計画」のことです。
3月上旬、議会での予算審議とあります。
あと1カ月ですので、議会対応としてはぎりぎりです。ほぼ決定事項でしょう。

議員の反応も「これでいいと思う。このまま進めて欲しい。」という声があり、
改修ということで反対意見はありません。

当初は「さんりく基金の報告を待って、方向性について議論する」ということでした。
この件では、さんりく基金最終報告後、議会もまだ2回報告を受けただけで、議会として
の議論は何もされていません。

(1月10日の1回目の行政の報告のあった翌日、議会側に「行政の提案があった時だけ議論するのでなく、議会でも調査、勉強しましょう。」と提案しました。
その時はおおいに賛同を受けたのですが、何があったのか、その後トーンダウンしてしま
い、調査・勉強会はできないことを告げられました。もう時間はありません。)

昨年3月の一般質問の村長答弁では、「さんりく基金の調査報告を待ち、・・村民との議論を24年度中にやりたい。」
と答えています。

村民の方々に議論のための情報提供し、意見を聞き、そのうえで進めるものと思っておりました。

そのことを質問しました。
「単なる改築なので村民への報告は必要ない。これまでにも改築、改修は行っている。」という村長の答えです。
「ああ、そうですか・・・」(どっちかと言えば増築だし・・・・)

 勘違いされたようですが、改修の報告の事を言ったのではありません。
「くろさき荘のあり方」を村民的課題として、意見集約して行く方向ではなかったのか?
危険改修は必要で、誰も今すぐ廃止しろと言っている人はいません。
今後の廃止も、継続も村民の意見を聞いて、村のことは村民とともに問題を共有すべきであり、
その結果、廃止でも、継続でも、おおかた村民同意であればいいというのが私の個人的意見です。
村民に税負担の拡大を強いる可能性もあることでもあります。説明責任があります

失礼ながら、村民の中でもそんなに大きな議論にはならないだろうと思っています。

 多くの村民から支持された村長さんです。
村長に庶民派であって欲しい。というのが願いです。
小さい村であるからこそ、小さいことでも村民とともに共有し、
村が何をやろうとしているのか、
どっちの方向を目指しているのか、多くの村民が村長の考え方を理解し
同じ方向に一致団結して進むことができる。
それが小さい村のメリットであると思います。

そして、職員と住民の信頼関係にもつながるのではないでしょうか。

さんりく基金の報告は採用しないし、単なる改修なので村民との議論もいらないわけではなく、
今度は別の方向性も開示した上での改修、増築報告を議会にしているわけです。

「議員が村の代表で、議会にこうして説明している」との村長の反論です。
ならば、議員、議会が村民に情報を示し、議論の場をもうける必要があります。

 議会にも予算を議決する責任があり、かねてからの村民の関心事です。
予算がいくらであれ、予算執行前に情報を開示する事が、行政、議会の責任です。
増築予算の一時的予算より、今後の営業による負担の可能性におよぶ事柄です。
それが数十年の問題だったはずです。

「4~5年後に存廃判断を行う」としています。
そのとき急に議論して、判断するわけではないと思うので、やはり今の内からいろんな意見を聞くべきです。
 3月の予算委員会まではもう時間もなく、無理でしょうが・・・・・
問題の本質が忘れ去られていきます。

{せめて、こんどの予算を執行する前に、村民に経過と情報開示をし、報告書に示してある
方向性を知らせた上で予算化する必要があると思う}
                       というのが私の考え方です。

15分程度での報告会だったので、そこまで踏み込んで発言してはいませんが、
あとで報告を読み、何か方向が違う方向に向けられてしまったような感があります。

「村民への報告と議論」が掻き消えてしまったようです。

 自分が議員になる直前の19年1月から、くろさき荘の累積赤字の問題で存廃問題をどうすればいいのかと、継続・移転・三セク・廃止などの案で議論してきました。
それらも途中までで遂行されず頓挫したままです。
そして村政懇談会の議題にも上がらず、村民との議論もないまま6年経過しています。

今回、再び4~5年後の判断ということで先送りされます。

 私の意見が理解される雰囲気でないことは分かりますが、公金を動かす判断に関わる者の一人として、
是々非々の精神で、せめて最後まで「村民の感情第一」の、筋の通った「大人のふり」を
示したい・・・のだが・・・

   

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