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風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽書き雑記「切り絵制作の40年=名古屋市民ギャラリーで主婦が個展を開催」

2017-12-07 07:10:08 | アート・文化

 

紙とカッターと糊の3点セットで描く切り絵。
名古屋市民ギャラリーで開かれている「早瀬ふさこ・きりえ個展~私の40年~」を見てきました。10日(日)まで。

早瀬さん=愛知県弥富市在住=は74歳。40年前に知り合いの漢方医から聞いた切り絵に興味を持ってやってみたところ「面白くて、楽しくて。とりこになりました」。

切り絵の歴史は古いのですが、早瀬さんが始めたころは教室のようなところは見当たらなかったので、独学で研究したといいます。
20余年前に同好の4人でグループを結成。5人になったところで「いつかは芽を出し、花を咲かせよう」と開いた作品展「いつか展」は今も続いています。

定期的に出品している展覧会は年間に3回だそうです。

全国きりえコンクールなどにも出品、入賞を重ねるまでになりました。個展も20年目、30年目と開き、今回が40年目というわけです。

展示された作品は10号~40号大の計40点ほど。
題材の幅広さに驚きました。一般的な風景画はありません。暮らしや人々に目を向け、主張や動きのある作品が目立ちます。

東日本大震災で破壊された陸前高田市役所内の様子、反原発集会の模様、住まいのある弥富市の伝統産業・金魚の競り市。
旅をしたトルコやスペイン、イラン、中国、インド、カナダ、アメリカなどを題材に、視点を変えた作品の数々・・・。酒瓶を並べたマンハッタンの夜も、その1枚です。
「1950年 私は1年生」と題してクラス全員を描いた絵もありました。

早瀬さんに尋ねました。
――色紙の他にも、絵の具での着色をされるのですか。大きな作品が多いですが、年間何枚ぐらい制作されますか?

「絵の具で着色する方法もありますが、ここに展示している作品は市販の色紙を使い、着色はしていません。広告や雑誌の気に入った色も切り取って使うこともあります」
「制作するのは、年間10枚ぐらいでしょうか。展覧会の直前になって一気に制作、あとは休んでしまう。学生時代の試験の時みたい。だめですね」





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