この植物を見たことはあるが、なぜここにあるのだろう――。
名古屋市農業センターのハーブ園で目にした時の印象でしたが、案内プレートの「ハトムギ。果実を煎ってハト麦茶にしたり、煮たりご飯と炊いたりする」などの説明に納得しました。
イネ科ジュズダマ属の穀物で、インドシナ半島など熱帯アジアの原産。1・5㍍ほどの草丈に、花期がほぼ終わって育ち始めた玉状の実がびっしりと生っています。
ハトムギ飯やハトムギ茶だけでなく、基礎化粧品や薬品の配合にも活用されているようです。さらに、子どものころの記憶をたどれば、同じジュズダマ属の別の品種かもしれませんが、実を糸でつないで数珠を作ったりしたことなども蘇りました。