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風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽描き水彩画「高知の牧野植物園内にある『遍路道』(へんろみち)です」

2017-10-12 06:43:41 | アート・文化

 

この夏、高知へ所用で出かけた際に立ち寄った、高知県立牧野植物園の散策路を描きました。

起伏のある雑木林の中にあり、石段というより岩段といった方がよさそうな坂道。苔で覆われ、ちょうど雨上がりで滑りやすく、慎重に慎重を重ねて上り下りしたものです。

立て札に「遍路道」(へんろみち)の文字。牧野植物園のある高知市五台山には、88カ所四国霊場31番札所の竹林寺があります。
「林の中に足場の良くない散策路を造って、この名前を付けたのかな」
「いや、実際にお遍路さんが歩いていたところに、植物園ができたのではないだろうか」

テレビドラマ「相棒」の特命係・杉下右京のセリフ「細かいところまで気になってしまうのが僕の悪い癖」とばかり、植物園に電話で尋ねました。

答えは明解でした。
「植物園の建設は、もともと竹林寺の敷地の一部も含めて、できるだけ自然を残しながら進められたと聞いています。新しく造ったのではなく、あった遍路道をそのまま残した、と言っていいと思います」