庭の花壇にも、やっと秋の草花の出番。先陣を切ったトラノオが淡い青紫の花穂を次々と開いています。
かつて庭のトラノオは厄介者でした。旺盛な精力で他の草花や花木を追いやり、狭い花壇を占領するほどに。根ごと除去したり、新芽が出た段階で刈り除くなどの掃討作戦を進めたものです。
しかし勝手なもので、トラノオが激減すると寂しくなって作戦を中止したのですが、作戦中に領域を広めたホトトギスやフジバカマの抵抗は強く、トラノオが回復基調に入るには数年かかりました。
庭の花壇にも、やっと秋の草花の出番。先陣を切ったトラノオが淡い青紫の花穂を次々と開いています。
かつて庭のトラノオは厄介者でした。旺盛な精力で他の草花や花木を追いやり、狭い花壇を占領するほどに。根ごと除去したり、新芽が出た段階で刈り除くなどの掃討作戦を進めたものです。
しかし勝手なもので、トラノオが激減すると寂しくなって作戦を中止したのですが、作戦中に領域を広めたホトトギスやフジバカマの抵抗は強く、トラノオが回復基調に入るには数年かかりました。
斑入りヤブランとミズヒキ。ともに地味な花ですが、ことしも半日陰の庭の片隅で咲いています。
ヤブランは草丈30㌢ほどの常緑多年草。暑さ寒さに滅法強く、穂状の青紫の花の後は黒い実に。庭の脇役としての存在感は十分です。
細長い花茎に小さな赤い花を並べたミズヒキは名前の通り、祝儀袋の紅白の水引にそっくり。花言葉も慶事、喜び、祭事など。散歩道で見かけたミズヒキは猛暑のせいか花が少なめでしたが、庭のはまずまずです。
花の端境期でも、鶴舞公園の踊り子花壇は何時も満開です。
さほど広くはないものの、何種類の草花が植えてあるのか見当もつかないほど。密植と言ってもいいくらいですが、我が家の花壇のように花が折り重なってごちゃごちゃと言うわけではありません。
ひとつひとつの花の一番いい姿が寄り集まった花壇です。
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自宅の庭で秋の代表花であるハギが開花を始めました。残暑といっても名古屋では最高気温が連日35度前後が続いていますが、やはり秋です。
庭のハギは赤と白が混じった「江戸絞り」と、名前通り白一色の白萩。このうち江戸絞りが数日前から開き始め花数を増やしています。
狭い庭なので、ここ数年は枝が伸びすぎないように春に新しい枝を刈り取ってきましたが、咲き具合が今一つの感じなので、今年は思い切って刈り取るのを辞めてみました。その結果、猛暑の中でも勢いよく伸びて2㍍を超える枝が絡み合うほど。でも、蕾も多く花の色も良さそうです。
鶴舞公園のスイフヨウ園を通りかかると、スイフヨウの本格的な開花にはまだしばらくかかりそうですが、スイフヨウの傍らへ脇役のように植えられたムクゲのブルーサテン、紫玉、ヴァンゴッホなどといった品種が迎えてくれました。
一見弱々しい感じもあるムクゲですが、厳しい残暑にも平然と咲いています。
花言葉ひとつは「信念」とか。
名古屋・鶴舞公園の緑化センターに立ち寄ると、NHKで放送中の連続テレビ小説「虎に翼」に因んだ展示会が開かれていました。今月12日(木)まで。
法の世界に突き進む主人公・寅子の成長ストーリーやキャスト、人物相関図、印象的なシーン、寅子役の俳優・伊藤沙莉さんらのサインなども展示されています。
「虎に翼」のロケでは鶴舞公園内の噴水搭や公会堂はじめ、名古屋市役所の本庁舎、明治村の展示施設などが使われています。
庭にある唯一の果樹、大粒キンカンに咲く花です。
この樹を植えてから10年以上。掘った穴へ苗を植え込む際に、袋からこぼれた肥料をきちんと取り除かなかったため肥料過多になり、一時は枯れた状態に。やっと樹高が1㍍80㌢ほどになったものの、花は咲いても実るのは年に10個どまりが続き、処分すべきかどうか迷っているところです。
今年も春に咲いた花に10個近い実がなっていますが、何故か8月末にも多数の花が咲き、心配された台風10号の被害もなくこのように。これらが幾つ実になるかで、処分すべきかどうかが決まりそうです。
これは春に咲いた花の実です
名古屋市農業センターの竹林沿いの半日陰に、点々と広がる白いひも状の束。ノシラン(熨斗蘭)です。
ランとあっても、ラン科ではなくユリ科。花後にできる緑色の実は、冬になれば鮮やかなブルーの宝石に。花言葉は「ひっそり」「あなたのために」だそうです。
久々に名古屋市農業センターを訪ねると、正門の花壇以外は長引く猛暑のせいか花数が少ない中でフヨウとアリウム・ミレニアムが足を止めてくれました。
室町時代から夏の花として鑑賞されていたというフヨウ。市民農園を囲む柵沿いに、白やピンクの花弁を大きく開いています。
アリウム・ミレニアムは宿根草園で。ネギ科のアリウムは多数の野生種があり、アリウム・ミレニアムは暑さにめっぽう強い園芸種として開発されたとか。草丈30~40㌢の頭頂に赤紫のネギ坊主のような花を咲かせています。
放りっぱなしの我が家の庭では、姿を見せるのは1本か2本、時には全く姿を見せない年もある花があります。ヒガンバナ科のリコリス。大変な猛暑続きの今年はどうなることかと心配していましたが、2本が花茎を伸ばし、頭頂にユリやアマリリスに似たラッパ形の淡いピンクの花を咲かせています。
日本を含む東南アジア原産の球根植物。花の美しさから欧米などで品種改良が進んだそうで、葉より先に花が咲くのが特徴です。
日当たりを好み、日照不足だと花芽が育たないこともあるとか。半日陰の多い我が家の庭では、咲いてくれるだけでありがたいことです。台風が接近しているため、1本を切り取って花瓶に差しました。
時おり感じるようになった風に揺れる庭のフウセンカズラ(風船葛)です。
これまでフウセンカズラは買った苗で育てていましたが、今年は秋に残しておいた種で苗を育て鉢植えしてありました。
驚くほどの勢いで巻きひげを網に絡ませて伸び、1㌢足らずの小さな花が風船に。緑から茶色になる風船の中には丸くて黒地に白いハートが入った種が3つずつ入っています。
昨年秋に残してあったフウセンカズラの種子
暑い、暑いとこぼしながらも、空の色や時おり吹く風に秋を感じるようになりました。自宅庭でも秋の七草であるオミナエシが咲き、秋のユリともいえるタカサゴユリが開いています。
多年草のオミナエシは毎年何本かが顔を出すのに暑さが強すぎたせいか、今年はわずか2本。それでも黄金色の花の存在感は十分です。
タカサゴユリもムシに食われて3本だけですが、茎頂に花を5つ付けたのもあって満足です。
猛暑日が続く中で、自宅庭の一番元気な「ヒロバマウンテンミント」です。草丈70~80㌢の花茎の頭部や葉の腋に、平べったい花序に見える小さなピンク色の花弁や銀白色の咢。
手間がかからず、秋遅くまで楽しめるので10数年前から貴重な存在ですが、調べ方が悪かったため名前が「ヒロバマウンテンミント」というアメリカ原産のシソ科の多年草だと知ったのは、昨年になってでした。
名前を知られて気を良くしたのか、例年以上の成長ぶり。これまで1㍍四方ぐらいだった領土を拡大し、傍らにあって背丈が2㍍超になるマリーゴールドをも脅かす勢いです。
暑い夏の公園散歩では、よく園内の温室に飛び込みます。といっても多くの場合、温室内が冷房されているわけではなく、窓は開放してありますが、直射日光が遮られ、緑が多く花が咲き、水音までして別世界の感じだからです。
名古屋・鶴舞公園の小さな温室でも、ゲンペイカズラ(源平葛)やハナキリンなどが迎えてくれます。
【ゲンペイカズラ】
常緑蔓性植物。赤い花と白い咢の対比を、源氏と平家に見立ててこの名が付いたと言われています。
【プルンバゴ】
別名はルリマツリ。屋外で露地植えされたのを見かけることもあります。涼し気な青や白、紫などの花を晩秋まで咲かせます。
【サンタンカ】
中国南部やマレーシア半島の原産。花は白やピンク、オレンジなどあり、庭木として植えられるところもあるそうです。
【ハナキリン】
マダガスカル産。多肉の茎の棘が密生、赤や白い花を咲かせます。
艶やかなピンクの花が1輪、2輪・・・・・。
名古屋・鶴舞公園へ出かけたついでに、「蕾の状態でも見てみるか」と思いつつスイフヨウ園を覗くと、合わせて10輪ほどのスイフヨウが迎えてくれました。蕾も順調に膨らんでおり、8月上旬から花数が少しづつ増え、9月初めから10月上旬にかけて見ごろが続きます。
こんなスイフヨウを見守っているのは、蔓性植物のノウゼンカズラ。入園門に絡みついて伸び、濃いオレンジ色のラッパ状の花を咲かせています。