「言った通りだよ、アルベルト。今回の任務、私はレッドと組むことに……」
「儂は納得いかんぞ!」
「そりゃ私だって同じさ。君と二人っきりのデート…いや、任務を君じゃなくてレッドと組むことになったんだからねェ」
「……の割には随分と愉しそうだな、セルバンテス」
「そうかい?」
「………貴様、何を企んでいる?」
「やっだなぁ~~企んでなんか……あ、そうそう、君には『特別任務』があるんだっけ」
「特別任務?」
「君にしか出来ない重要な任務なんだけどね……でも私が居なくてひとりでちゃんと出来るかい?」
「馬鹿にするな!この衝撃のアルベルト、貴様ごときが居なくとも任務は完璧に遂行出来るわッ!」
「その台詞忘れないでくれたまえよ……アルベルト『パパ』♪」
「………で、衝撃の『特別任務』とやらが」
「『今日一日サニーちゃんと仲良く過ごす』こと~♪」
「下らん任務だ」
「まぁ君からしたら下らん任務だろうけど、今日は年に一度の『パパの日』だからね。普段アルベルトと接する機会が持てないサニーちゃんに思いっきり『親孝行』させてあげたいじゃないか」
「相変わらず甘いな、アンタ」
「だってサニーちゃんの優しいおじ様だもの♪」
「そんなことの為に十傑集・眩惑のセルバンテスが動くとは……いや、その前によくあの孔明がこんな作戦変更を許したもんだな?」
「国警の支部を派手に破壊するか、残虐に殲滅するか……やり方の違いはあれど結果が同じならアルベルトでなくても、レッド君で事足りる、ってね」
「全く、どっちが策士なんだかわかんねぇよ……つか、衝撃の代わりに付き合わされるコッチはいい迷惑だ」
「本部で始末書書いてるよりは楽しいお仕事だろう?」
「そりゃ…まぁ………だけどこの貸しはデカイからなッ!」
「仕事が済んだら池田屋の豆大福奢ってあげるから……ね♪」
「店ごと買い取れ、眩惑の!」
「OK♪………じゃあぼちぼち始めようか、レッド君」
ほのぼのなのか血生臭いのかわかんない『父の日』SS。
『サニーちゃんとアルベルトにはどこまでも甘いセルバンテス』
『策士孔明より策士なセルバンテス』
『レッドのギャラは豆大福』・・・をコンセプトに書いてみました~♪
アルベルトパパがちゃんと任務遂行出来たかどうかは皆様のご想像にお任せします♪←丸投げ!