「もう我慢出来ん！貴様はソファーで寝ろ！」
「やだよ。てか、何そんなに怒っているのさアルベルト」
「裏拳による顔面強打3回、踵落としによる腹部強打5回！」
「何それ？」
「貴様の寝返りによって儂が受けた被害回数だ！」
「そんな……寝てるときのことにまで責任持てないよ」
「ガタガタ言うな！貴様の寝相の悪さは最悪だ、安眠妨害だ！」
「あ～～そう……じゃ私も言わせてもらうけどね。君の寝言も相当なモノだよ」
「寝言？」
「『何だイワン、このデータは！やり直せ！』とか『こんなふざけた仕事をこっちに回すな樊端！』って……寝言で怒鳴るわ喚くわ煩いわ」
「そ、それは……」
「君が仕事熱心なのは認めるけどさ。寝言とはいえ他所の男の名前出すなんて最悪だ！不愉快だ！この責任どう取ってくれるんだい」
「寝言に責任持てるか！」
「じゃあ私も寝相の悪さに責任持てないよ！」
寝相最悪なセルバンテスと寝言が煩いアルベルトの盟友同棲物語。
………って、これのどこが『実話』？
『裏拳による顔面強打3回、踵落としによる腹部強打5回』←これです。
三次が昨夜家族から受けたこの被害が『実話』です。
我が家は6畳一間に家族4人と猫1匹が雑魚寝してるんですよ。
多少の窮屈は我慢出来ても、三次を除く奴らの寝相の悪さったらもう！
奴らの寝返り攻撃で、俺何回死線をさ迷ったか！
コイツら日頃の鬱憤ぶつけてね？ってくらいに俺にクリーンヒットをかましてくる！
最悪だ！
…でも相方に言わせると「お前寝言で『テメェふざけんな！』とか『マジしめるぞ！』って叫んで怖いぞ」だと。
………記憶にございません。
「わかった……じゃあ寝言も言えない、寝返りも打てないくらいに熟睡出来れば問題無いよね、アルベルト♪」
「ああ、安眠を妨害されなければ……」
「任せたまえ♪朝まで爆睡出来る程に……」
セルバンテスが可愛がってあげるってよ～～♪
………結局こんなオチ？（ニヤリッ）