戯れて候 ~ZARETESOUROU~

漫画アニメ好きのオタク者の戯言日記。
腐女子ネタ、下ネタ、突発的投下要注意!

盟友同棲物語【Sweet Kiss】続き

2011年05月23日 | GR戯言

(※5月17日に載せたSSの続きです。続きからですゴメンナサイ。オッサン二人がイチャイチャしてますゴメンナサイ。そーゆーシチュが苦手な方はこのまま逃げてください。OKな方だけLet's Go!)



「今更何だ」

キスならばいつもしているだろう。
朝の『いってらっしゃい』、晩の『お帰りなさい』と。
毎日貴様が勝手にしてくるではないか。
昨夜とて行為の最中に何度もねだっ・・・・・・・・・・いや、何でもない。


「私たちってさ、SEXはいっぱいシテるけど、マトモなキスってしたこと無くない?」

『マトモなキス』?
マトモなキス、とはいったい何を基準にしているのだ?
キスはキスだろう?


「コレ見て」

セルバンテスが読んでいた雑誌を寄越す。
・・・・・どこかで見たことがあると思っていたが、休憩室で女子社員たちが読んでいた女性誌ではないか。
お前、こんなものを読んでいたのか?


「これが何だ?」
「ホラ、ここ。このページ」

セルバンテスが示すページに目を向ける。

《ドキドキKissキス特集♪》
《胸キュン、忘れられないシチュエーションキス♪》
《女のコが彼氏に求めるトキメキキスBEST10!!》

・・・・・・・頭が痛くなる。
何なのだ、この阿呆らしい謡い文句は!
要するにどんなキスをしたか、したいのかという特集記事。
こんなものを真剣な顔をして読んで、揚句感化されでもしたのかこの馬鹿者は。


「・・・・・で?」
「で?・・・・・じゃないだろ?だからさ、私たちってこーゆーキス、シテ無くない?」

話がフリダシに戻る。
キスはキスだろう?


「意味がわからん」
「ん~~どう言えばわかるかなぁ・・・・・つまりさ、ドキドキ、トキメキ、胸キュンなキスだよ。わかる?」
「全くわからん」
「だからドキドキ、トキメキ、胸キュンなシチュエーションキスだってば!わっかんないかなぁ!?こうガバッ!ときてギュッ!ときて」
「擬音で会話を進めるな!」

ついでにいえばいい歳した鯰髭の男が『ドキドキ、トキメキ、胸キュン』と熱弁を奮うな!・・・・・・・気色悪い。


「SEXもイイけど・・・たまにはそういうキス、シテ欲しいんだよね」
「不満か?」
「不満じゃないけど、シテみたい」
「あーはいはいわかりましたではきすしましょうー(棒読み)」
「もう!ムードのカケラも無いな君は!もっとこうロマンチックなシチュエーションでキス、をだね」
「儂にそういうものを求めるな」
「あ~~無駄とわかっていてもそーゆーキスしたいッ!胸キュンキスぅ~!」
「・・・ひとりでほざいていろ」
「アル、冷たい!」
「お前の戯れ言にいちいち付き合っていたらこっちの身が持たん」
「アッチの身はビンビン持つのに?・・・おごっ!殴ることないだろう!」
「下な話に持って行くな!」
「ホントのこと言っただけなのに」
「グダグダ煩い、おい、珈琲!」
「君の方がキッチンに近いじゃないか」
「入れてこい」
「やだよ」
「・・・・・そういえば夕べ取引先からガトーショコラを貰ってな。ワンホール。冷蔵庫に入」
「アル、君はブラックでいいんだよね!あ、珈琲入るまで待ってくれよ!先に食べたら絶交だからね!わかった!?」


・・・・・礼を言うぞ、取引先。
おかげで馬鹿な話題から免れた。



「ん!!」
「美味いか?」
「うまっ!超美味ッ!♪久々のヒットだよ、コレ♪」
「そうか」
「ん~~~美味し~~♪このトロけるショコラの味わい♪幸せ~~♪♪」

ホントに幸せな顔をして食うな、コイツは。
ワンホール半分があっという間に消えて無くなった。
・・・・・底無しの甘党だ。


「儂のもやる、食え」
「え?マジ?」
「ああ」
「いいのかい?後からやっぱ寄越せ、はナシだからね」
「言わんから食え」
「サンキュ~♪アル、大好き♪」


満面の笑顔で。

・・・・・・・・・・・・・・・。

『アル、大好き♪』

・・・・・・・・・・イカン。
ツボに入った。



「セ、ルバンテス」
「ん?何?やっぱ食べるかい?」


奴の口元についてるショコラを。
・・・・・・・・・・ペロリ。


「!!」


度肝を抜かれた奴の顔が目の前に。
面白い。


「・・・え?・・・・・ぁ」


そのまま唇を重ね、僅かに開いた口元に舌を差し込み絡める。
ゆっくりと、タップリと味わう。


「・・・・・アル」
「甘い、な」
「・・・・・不意打ちは卑怯だ」
「お前の望んだ『胸キュンキス』とやらをシテやったつもりだったのだがな」
「びっくりして胸キュンする暇無かったよ」
「そうか」
「・・・・・だから」
「何だ?」

「だから、も、一回♪」
「我が儘だな」


キスはキスだ。
それ以外の何物でも無い。

だが、悪くない。

たまにはこんな馬鹿げた、奴の我が儘に付き合うのも・・・・・悪くはない。


春の日差しが差し込む昼下がりのリビング。
珈琲とショコラの香り。
静かな時間が流れる。


「こういうシチュエーションキス・・・イイね♪」
「悪くない」


腕を絡めて、身体を重ねて。


再びゆっくりと、タップリと。


奴が満足するまで蕩けるような、甘いキスを交わし続けた。

                                                 

                                                  <おしまい・・・?>
                                            


 

サーセンしたぁ!!(土下座)


コメントで『セーフ!!』いただいたのと、今日が『キスの日』だと知り載せてみた。
後悔はしてないが手直ししても所詮はこの素人LEVEL(T-T)
下ネタ絵描きに甘ラブ文章書きはムズいです。

・・・・・やっぱ他所様の盟友で萌えいただきたいなぁ~(アチコチに向けてオネダリ)