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一般教養まるわかりガイド

世の中で起きている森羅万象を斬ります。お笑い、芸能スキャンダルから政治経済の時事情報まで幅広く書いていきます。

教養ガイド 487

2013年10月10日 14時11分10秒 | 事件・事故
誤認逮捕、処分せず…大阪府警「対象でない」
(10月10日 読売新聞)

 大阪府警北堺署の誤認逮捕問題で、府警が、基本的な確認を怠ったり指揮が不十分だったりした署員ら関係者を処分しない方針であることが、府警への取材でわかった。

 事件と無関係の人物を85日間も勾留する失態であっても、故意に手を抜くなどの処分対象行為には当たらないと判断したというが、専門家からは「責任の所在があいまいで、一般市民の理解は得られにくい」との指摘が出ている。

 府警は、8日に発表した同問題の検証結果で、今回の捜査では、アリバイなど基本的な確認作業が行われず、幹部の捜査指揮も不十分だったと結論付けた。

 警察官の処分には、地方公務員法などに基づく懲戒処分と、より軽い訓戒など内規による内部処分があり、いずれも故意に捜査や職務に支障を与えるなどの規律違反が対象。懲戒処分については、警察庁が定めた基準に沿って免職や停職などが判断されるが、府警は今回、同庁とも協議し、原因は、署員は経験の浅さ、監督する責任がある指揮官は能力不足などで、処分対象ではないと判断した。

 ただし、府警は事態を重視し、関係した署員に口頭で指導を行うとともに、指揮官の警部には捜査部門から外す措置をとったという。

 誤認逮捕を巡っては昨年、パソコンの遠隔操作事件で、府警のほか、警視庁と神奈川、三重両県警が無関係の男性4人を逮捕する問題が発覚したが、懲戒処分された警察官はおらず、同庁は「誤認逮捕という結果を理由にした懲戒処分は聞いたことがない」とする。



確かに一般市民感覚の自分には、納得するのが難しい話。
いくら謝罪されても、85日の勾留でうけた精神的な傷は消えないだろうし、被害者がこれではかわいそうすぎる。どうやら処罰のキーワードは「故意」であるかどうか、のようですね。まるで痴漢事件に似ていますが、この「故意」を証明するのは難しいものです。人の心の持ちようを明らかにするのは、裁判だって難攻する出来事だもんね。

しかしな、アリバイをきっちり調べない、映像の日時を確かめない、これなんて、経験不足というよりもう犯人を決めつていたら、調べなくていいやっていう、思い込みによる職務怠慢ではないの?故意でなくっても職務怠慢って何か裁けないんだろうか?なんだか、やっぱり納得できませんね。



教養ガイド 486

2013年10月04日 09時18分38秒 | 事件・事故
福島原発で新たな汚染水漏れ 傾いたタンクに目いっぱい注水
(10月4日 スポニチアネックス)

 福島第1原発の「B南」と呼ばれる地上タンク群の1基(容量約450トン)で新たに汚染水が漏れた問題で、東京電力は3日、地盤にもともと傾斜があり、タンクが傾いていたことを明らかにした。ぎりぎりまで水を入れたため天板部から漏れたもよう。汚染水は海に流出したとみられるが、菅義偉官房長官は会見で「全体としてコントロールできている」と強調した。

 国際オリンピック委員会(IOC)総会で、安倍晋三首相が全世界に「状況はコントロールされている」と明言した汚染水問題。「コントロールされている」と思えぬ失態が新たに見つかった。

 東電によると、B南は事故直後の11年4月に設置された最も古いタンク群で、東西方向に5基が並んでいる。地盤が海がある東側に向かって緩やかに傾斜しており、タンク群の両端では約50センチの高低差があった。漏れたタンクは東西方向に少なくとも12センチ傾いていた。東電は傾きを「許容の範囲内」と説明した。

 「フランジ型」と呼ばれるタンクには放射性セシウムや塩分を除去した汚染水が入っていた。2日午前8時40分ごろから昼にかけ、せきにたまった雨水をポンプでタンクに移送。作業員は傾きを認識していたが、具体的にどの程度傾斜しているかは知らなかった。容量の約99%まで水を入れようとしており、作業開始当初から汚染水が漏れていた可能性がある。

 推定430リットルの汚染水がタンク点検用の足場を伝い、タンク群を囲むせきの外に出た。タンク内の水にはストロンチウム90(法定基準は1リットル当たり30ベクレル)などベータ線を出す放射性物質が58万ベクレルの高濃度で含まれる。

 タンク脇の側溝で2日深夜、ベータ線を出す放射性物質が1万5000ベクレルの濃度で検出された。側溝は外洋(原発港湾外)につながる排水溝に接続しており、東電は汚染水が海に流出したとみている。福島県の佐藤雄平知事は「管理がずさんだ」と批判した。

 第1原発では8月、「B南」から北に約300メートル離れた「H4」のタンクで高濃度汚染水の漏えいが発覚。東電は、それまで一日2回だった巡回を4回にした上で、担当する作業員も大幅に増やしていた。監視強化にもかかわらず、2日午後8時ごろに作業員が気づくまで、半日にわたり漏えいを見落としていたことになる。東電は「雨が降っていたため、タンクからの漏えいを見つけにくかった」と釈明している。

 ≪歯切れ悪い官房長官≫菅官房長官は記者会見で「汚染水漏れがあってはならない。政府と東電が連携し、一切このようなことがないよう取り組む」と強調。同時に「実際に漏れているから対応策が十分とは思っていない」と指摘した。一方で安倍首相がIOC総会で「状況はコントロールされている」と明言したことに関して、「全体としてコントロールできているというふうに思っている」と述べるなど、歯切れが悪かった。



(。´Д⊂) ウワァァァン!
もう、東電やめなよ・・・。
そりゃ、責任は当然あるよ、でもどんなに巨大でも一企業では無理なことがある。んでもって、原発事業はほぼ国策で進めてきたはず。総理が前面に立つって宣言したんだし、できないことはできないって言って、政府がどかーんと、大規模にやればいいんだよ。個人的には、今回の水漏れって、水位計1つ(それも一番傾斜の高い位置に置いてあるタンクにのみ)しか、つけてないうえに、タンクが足りないのか、とにかくギリギリまで入れなきゃダメってことだったから、そりゃ漏れるだろ・・・東電って「予測」ができないのか?って呆れはしたけども、非難するだけの福島県知事とか、見ていてすごい不快感と違和感があるな。

教養ガイド 485

2013年09月26日 16時48分29秒 | 法律
桜宮高校体罰、元顧問に判決 遺族が会見
(9月26日 日本テレビ系(NNN))

大阪市立桜宮高校バスケットボール部の男子生徒が、体罰を受けた翌日に自殺した問題を巡る裁判で、大阪地裁は、元顧問に対し懲役1年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡した。

 裁判は、26日午前11時半から始まりわずか5分ほどで終了した。判決の瞬間、元顧問は、微動だにせず、まっすぐ裁判官を見つめていた。

 バスケットボール部の元顧問・K・M被告(47)は去年12月、キャプテンだった2年生の男子生徒のプレーなどに腹を立て、顔や頭を平手で十数回殴打し、全治約3週間のケガをさせた罪などで在宅起訴されていた。男子生徒は体罰を受けた翌日に自殺している。これまで裁判で、K被告は起訴内容を認めていた。

 26日の判決で大阪地裁は、「暴行は理不尽という他なく、相当な精神的苦痛を被っていたことは自殺からも明らか。効果的で許される指導方法だと盲信して体罰を続けた」と厳しく批判した。一方、「自殺を量刑上大きく考慮することは相当ではない」として、懲役1年、執行猶予3年を言い渡した。

 男子生徒の遺族「かすかな期待は持っていたが実刑にはならなかった」「これが今の日本の司法の限界なのか」

 桜宮高校の校長は「本校の元教諭の行為が厳しく判断された。同じ過ちを繰り返さないために教職員一丸となって改革に取り組まなければならない」と話している。


体罰動画を見ました。
ものすごく理不尽で、バンッ!バンッ!と繰り返し男子生徒の頬を、ものでも殴るみたいに往復ビンタで殴っていて、大人としてものすごい焦燥感を感じる映像。その場にいたら、教師を罵倒して逆にぶん殴っています。間違いなく。それぐらいあったまくる映像でした。

単純に「罪が軽い」と思う。自殺を量刑に考慮することが相当ではない、との「大人」である裁判官の判断ですが、打たれていた相手は、多感で大人とは違った受け止め方をする「子供」です。その子が体罰によってうけた衝撃は、たったの1年かよ。なんで考慮しないのか全く分からないな。


教養ガイド 484

2013年09月20日 10時26分43秒 | 経済
日本除く参加国、TPP自由化率「95%以上」
(9月20日 読売新聞)

 ワシントンで20日から23日まで開かれる環太平洋経済連携協定(TPP)交渉の関税撤廃に関する分野別会合で、日本を除く交渉参加11か国が関税を撤廃しても良いとする品目の比率を示す「自由化率」を、おおむね95%以上とする方向で協議を進めることが分かった。

 日本は今回の会合で提案する自由化率を80%台にとどめる方針で、一層の自由化を要求される可能性がある。

 TPP交渉は、10月8日にインドネシア・バリ島で予定される首脳会合で大筋合意し、年内妥結を目指している。このうち関税分野の自由化率に関しては、例えば、米国はこれまで豪州やチリなどと締結した自由貿易協定(FTA)で96%以上にのぼるなど、「日本以外の国には、95%は高いハードルではない」(交渉筋)という。


80%って、TPP反対の声も根強い日本国内の事情を考えると、そんなに低い数字だとは思わないんだけどな。確かに東南アジア諸国の発展は、まだまだこれからで伸び代も十分だから、何事においても積極的だと思うけど、日本が無理して合わせるのは、ちょっと違う気がする。こういった記事で何を伝えたいのか、最後の「」内の文章に悪意があるように読めるが、気にせず「有益」につながる範囲で実施してくれればいいと思う。




教養ガイド 483

2013年09月10日 17時52分36秒 | 外電
ゴッホ最盛期の風景画、新たに発見
(9月10日 AFPBB News)

【AFP=時事】巨匠画家ビンセント・ファン・ゴッホ(Vincent Van Gogh)の作品を収蔵するオランダ・アムステルダム(Amsterdam)のゴッホ美術館(Van Gogh Museum)は9日、贋作(がんさく)と誤解され長年ノルウェーの収集家宅に放置されていたゴッホ最盛期の風景画を披露した。

 公開された作品は、南仏のオークの林を描いた油彩画の大作「モンマジュールの夕暮れ(Sunset at Montmajour)」。ゴッホの代表作「ひまわり」や「アルルのゴッホの寝室」と同時期の1888年の作品だという。

 アクセル・リューガー(Axel Rueger)館長によると、1908年にノルウェーの収集家が購入したが贋作と誤解され、屋根裏部屋に放置されていたものが持ち込まれた。美術館側では専門家が技術的鑑定に加え、1888年7月4日のゴッホの手紙に書かれている作品の特徴とも比較し、ゴッホ自身の作品と判断した。
 
 ゴッホ美術館主任研究員のルイ・ファン・ティルボルフ(Louis van Tilborgh)氏は「人生に一度、出会うことがあるかないかの大発見。すべての鑑定結果がゴッホの作品であることを示している」と興奮している。
 
「モンマジュールの夕暮れ」はゴッホ美術館が現在の所有者から1年間借り受け、9月24日から一般展示される。


新たに発見されたのかと驚いたが、なるほどねって感じ。
以前は「贋作」とされていたものが、レベルの上がった鑑定技術により、本物と認定されるってこともあるんだ。

同じ作者が書いた作品でも、年代により全く違った絵だったり、有名すぎて贋作が大量に出回ってたりすると、鑑定って本当に困難なんだろうな。しかも絵を損傷させないよう、最大の注意を払う必要があるし。