朝方まで降っていた雨も上がり、青空の広がった長野です。気温は21度程度で過ごし易く感じます。
4月4日の京都桜散歩、修学院離宮に行きました。
今回の旅行の直前、宮内庁のHPを見ると修学院離宮の予約枠があったので、申し込んだところ運良く確保できました。参観するのは2回目です。
前日が大雨だったので心配したのですが、嬉しいことに朝には雨も上がっていました。これも私の「日頃の行いが良いという事の証」でしょう。
10時からの参観枠でしたので早目の電車、京阪・叡電を乗り継いで9時45分頃到着。受付を済ませて休憩所で待機、宮内庁の係員の案内で参観開始です。
修学院離宮は1650年代に後水尾上皇により造営された山荘。上・中・下の三つの離宮から構成されていて、総面積は54万5千㎡。山坂もありますので参観すると良い運動になります。先ずは下離宮へ。
御幸門から入り庭園の中を「寿月観 」に向かいます。
緩やかな石段を上がると「寿月観 」。ここに掛けられた扁額は後水尾上皇直筆とのこと。
東門から出ると比叡山や北山、田園風景等が広がります。
ここに来ると視界が広がり、この離宮が山や山林、田畑等の自然を取り入れて造営されたものだと実感します。
こんな景色を眺めながら中離宮へ。門前の桜が満開。
門を潜り石段を上って客殿へ。
客殿
「天下の三棚」の一つ「霞棚」や夜な夜な池に逃げ出したという伝説の有る「鯉」の描かれた杉戸等が見られます。
来た道を戻り上離宮へ向かいます。松並木の道を歩いて行くと高台に「隣雲亭(りんうんてい)」が見えてきます。 途中からは京都の街並みが望めます。
御成門を潜り石段を上がります。ここまで来ると結構上り下りをしたので、皆さん大変そうでした。
この離宮の最高所に造営された隣雲亭。三和土(たたき)は赤と黒の小石が埋め込まれ「一二三石(ひふみいし)」 として知られています。
ここからは遠くに京都市街地から大阪の高層ビル群、眼下に「浴龍池」が望めます。
「浴龍池」へは滝や小川などが設けられた山道を下って行きます。
千歳橋を見ながら楓橋を渡り、中島にある「窮邃亭(きゅうすいてい) 」へ。
この「窮邃亭(きゅうすいてい) 」は修学院離宮造営時の唯一の建物と言う事です。
土橋を渡って池の西浜へ。いにしえの皇族の方々は、この池でお舟遊びなどを楽しまれたようです。
西浜の桜並木を歩いて出口へと向かいます。
これで約1時間30分強の参観が終わりました。この離宮は紅葉の時期が最も華やかな景色が楽しめると思います。
平安時代の皇族の方々も見たであろう景色を十分に堪能してきました。なお参観は無料です!
この後、私達は「圓光寺」に向かいます。
「ずくだせアルバム:春の京都は修学院離宮」