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ヴェネツィア展

2012-01-16 | レビュー
2012/01/15

名古屋市博物館、ヴェネツィア展に行ってきました。

http://www.museum.city.nagoya.jp/tenji111222.html

暗黒の中世ヨーロッパにあって、ダントツにいけてる国ヴェネツィア。中世から近世にかけての隆盛ぶりが、東方趣味なお宝に見受けられました。今でこそ世界への窓口はネットと言われますが、時代を遡るとそれは海上交通であり、強さはすなわちいかに航路を制するかにあったと言えます。そしてその商人魂ときたら、十字軍までも利用してしまうほどの現実主義。たくましい。理想を追求すれどもおぼつかない万年理想主義者に対する、大阪の橋下氏を彷彿させるドーシェ達。はたまた、堺の武器商人、古くは、白河上皇の犬から身を起こした平家一門のことも思い出す。

塩野七生著「海の都の物語」をさらに読み進めようと思う。


ビットーレ・カルパッチョ「サンマルコのライオン」1516年
海に後ろ足をつけた翼のあるライオンは、ベネツィアのシンボル。


「ヴェネツィアの眺望」1950年頃


ジョヴァンニ・ベッリーニ 「聖母子」1470年頃


カナレット  「柱廊のあるカプリッチョ」1765年



ピエトロ・ロンギ 「香水売り」1752年
仮面で身元を隠し遊興にふける貴族たち