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海辺のモラトリアム

フランス(ニース、グラース)留学に伴う諸々の準備や現地での生活について、知人に向けての近況報告

ニースへ帰宅

2008-12-30 19:17:56 | フランス留学生活
12月28日(日)


マザーの息子夫婦が既に到着していて、
奥さんが早朝にニースの駅まで迎えに来てくれた。
この奥さんが、日本で私のフランス語の先生だった人だ。


くるくる環境(というか周囲のひと)が変わると、
慣れるまでに時間がかかる私にとっては結構精神的につらいなー
と感じる今日この頃。

クリスマス前後ということで、毎日のようにシャンパンとワインを飲んでいる。
胃が御馳走疲れしてきたなー、豚食べたいなー、
と感じる今日この頃。


でも、お別れはやっぱ寂しいんだよね

またパリへ

2008-12-30 19:13:25 | フランス留学生活
12月27日(土)


早朝からパリへ。


最寄り駅には切符売り場がないため、電車の中で買うようにとマザーに教えられた。
…いくら待っても車掌さんは来ない。
無賃乗車できるんじゃ?!と期待したとおり、パリに無事到着。
後でマザーに聞くと、よくある話らしく、彼女も無賃乗車だった




オルセー美術館では、チケットを買う前にずいぶん並んで待たされた。
ルーブルのように入口が複数ないため、混むようだ。

印象派の絵が5階に集中しているということで、最上階から見て回った。
ルーブルよりも心に響く絵が多い気がする。
ここはフラッシュ禁止だ。

アール・ヌーボーの絵も収められていた。
むしろキリストを愚弄しているんじゃないかと思うくらいの絵もあり
(教科書で見たような気がする…)、取りあえず写真を撮っておいた。






夕方からは、「Basilique du Sacre Coeur(サクレ・クール聖堂)」へ。
画家たちが集ったという噂のモンマルトル界隈だ。
マザーとメトロの地上出口でここで待ち合わせ。



…寒い。ジーンズの下にストッキングを履いているのに寒い。
どうでもよくなってくる。。


*****
サクレ・クールにまで行く道が、Anvers駅の出口から一直線に伸びているのだが、そこが人でごった返している。
普仏戦争などで疲れ切った市民を鼓舞するために建設されたものらしく、とても綺麗で目立つ建物だ。
当然中にも無料で入れる。

パリ市内が一望できるところだが、周囲にはカモを狙った兄ちゃんたちがたむろっていた。
細い紐で指に掛けるくらいの輪っかを作って、それを観光客の指に掛けようとしてくるのだ。
それに気を取られている間に何かを盗むつもりなのだろう。
私もマザーが来る前に一人で広場に行ったら、目をつけらた。
「ドント・ウォーリー!」と言いながら無理やり紐を手に掛けられそうになった。
こわいわー。




噂のムーラン・ルージュも写真に収めた。
中に入ろうと思ったら100ユーロ以上はしそうだ。

Ferrieres Fontena最後の日

2008-12-30 19:08:28 | フランス留学生活
12月26日(金)


最後だからと、お母さんとマザーで車で40分くらいの「Gien(ジャン)」という町へ。
陶器が有名な街で、Loire(ロワーヌ)川沿いにあり、すごく綺麗なところ。
  
ジャン城という、今は博物館になっているお城を見学。

ロワーヌ川沿いには38のお城があり、
それぞれの地域を記したマップが存在した。

小さな町だが、陶器のお店の他に高級化粧品のお店もあり、町内に巨大スーパーもある。

住むにも良さそうなところだ。


ちなみに子どもたちは難しい時期らしく、私たちに同行しなかった。
お母さんが「まとまりがないわ!」と嘆いていた。
(仕事があるお父さんはしょうがないにしても)


上のお姉ちゃんは中学生。
毎日電話かインターネット(メール)に没頭。。
でもクリスマスでWiiのカラオケ版がクリスマスにプレゼントされ、
子どもたちはそれに夢中になっていた。
まだいい感じだ。
私はWiiでボーリングを初めてやらせてもらったが、
バーチャルでも現実と同じく最低だった。
気分が沈んだので、クリスマス当日は屋根裏に籠りきり




26日の晩は最後だからと、また御馳走。
田舎だから?北だから?お祭りだから?食材がすごい。。

マザーお手製のホタテ料理と、ロブスター。
シャンパン(ワイン?)でフランべにしていた。
残念ながら写真では燃え上がった火が見えない。


ちなみに子どもたちはホタテもロブスターも苦手らしい。
マカロニにマヨネーズとケチャップとチーズを掛けて、
サラダと一緒に食べていた。
不健康だー。
きっと日本に来た時の日本食、ほんとうに合わなかったんだろうな。。
お父さんに聞くと、彼も小さい頃は魚介類がダメだったそうだ。
お母さんは「小さい頃から好きだったわよ」と言っていた。


到着した当初は、(なんか、せっかくの家族の休日に異物が混じった感じかな~?)と心配していたが、
ここでしか味わえないクリスマスを体験させてもらった。
子どもたちも、そこまでオープンではないが、目が合うと微笑んでくれる。
お父さんもお母さんも、すごくいい人達だった。





少しだけ不満を言うと、書き物に適した机がなくて電気が暗く、
勉強できなかった点くらいだろうか。

ここに限ったことではないが、フランスもイギリスも
日本のように家庭で勉強できる環境がない。
電気が悪い。
家の中にオレンジ色の光しかないのが悲しいところ。
北向きの部屋なんか、朝から死亡だ。

クリスマス・イヴ

2008-12-30 19:01:34 | フランス留学生活
12月24日(水)


こっちの人のクリスマスは、さすがにめちゃめちゃ力が入っている。
田舎だから尚更だと思う。
多分、日本でもお正月はそうじゃないだろうか。


朝からテーブルが赤い布で飾られ、イヴに食べるというパンが用意されていた。




夕方ころからお父さんの父親やその女友達、お父さんの弟一家が続々とやって来た。
みんな着飾っている。


ちなみに弟一家はみんな美形ぞろいだ。
奥さんはポルトガルの人らしく、マニッシュな美人だったし、
お姉ちゃんと弟がめちゃめちゃかわいい。
特に、弟のアンジェロ君。
お父さん以下、みな天使の名前だ。
奥さんは「ポルトガル人だから毛が濃いのよ!」って言って
北斗の拳みたいに服を破る真似をする、姉御気質の人だった。



キャビア、フォアグラ、エスカルゴ、生ガキがどんどん出てきて、
メインは豚の丸焼きでマッシュポテトと一緒に食べた。
子どもたちは、エスカルゴとカキを口にしない。
  
キャビア                                 フォアグラ



エスカルゴ



最後にブッシュ・ド・ノエル(切り株型のケーキ)。
ちなみにケーキは、こっちで有名なピカールという冷凍食品会社のアイスケーキだった。
ピカールは高級品の部類に入るみたい。

24時を過ぎたとたん、「ジョワユー・ノエル」って叫んで、みなんなビズをし合って、
プレゼント交換が始まる。
ビズはほっぺたにするキスのことだ。
子供たちに与えられるプレゼントの量が半端じゃない。
そういえば学校の先生も、最近はプレゼント選びが大変なんだと言っていた。




私にもプレゼントがあったので嬉しかった

しかも化粧品とか高そうなものも混じっていた…。

が、自分はというと(プレゼントがなかったら逆に寂しいし)と思い、
特別には用意していなかった。

誰にでも応用できるようなお菓子の詰め合わせを買っただけだ。

※パウンドケーキと15cm×10cmくらいの袋にはいったクッキー類3袋で30ユーロ。
 意外と高いわりに見た目も質も悪い。
 日本人的にはいけていないお土産だ。
 日本のお菓子は、質・値段ともに素晴らしいと思う。
 まあ、こっちのチョコレートはそれなりにおいしいけど。



お母さんが、「○○のお菓子を味見しましょ!」って気を使って言ってくれて、
うわ~と内心焦る私の前で皆にお菓子を配り始めた。

マザーは「ボン(おいしい)…」ってぼそっとぼそっと言ってくれたが。

お父さんの弟がなんかまずいことを言ったらしく、周りに窘められて、一瞬その場がシーンとした。

奥さんと目が合ってしまう

多分、ニュアンス的に、「こんなお菓子でも包み方次第だね!」みたいなことを明るく言ったんだろう。

みんながクッキーを噛みしめる音が長く響いて、(あぁ、固いんだな…)と悟ってしまった自分が悲しい。

最後にお母さんが「うん、おいしいわ」といってお菓子をしまった。

******************************************
翌朝。
お母さんが「これほんとにおいしいわよ。昨日みんなで食べたのよ」
って言って、私が買ってきたパウンドケーキを朝食時に出してくれた。

…私が作ったほうがおいしいと断言できる。
お母さんはほんとにいい人だ。

Ferrieres Fontenaへの招待

2008-12-30 18:54:49 | フランス留学生活
12月23日(火)
Ferrieres Fontena(フェリエール・フォントゥナ)到着翌日。



寒い。
ニースも十分寒いと思ったが、さすが北の地。
特にこの日、霧が出ていて、朝10時だとういうのに人気がなかった。

散歩してきたら?というマザーの勧めに従って外に出てみるも、
歩いても歩いても全く温まらない。
顔が本気で凍りそう。

周囲は見渡す限り、家と道路と池と林。

実は歩いて30分くらいのところに、小さな町があったのだが
このときは発見できず。
その名も「Ferrieres(フェリエール)」。

毎日、太陽はあまり明るくなく、日の出は8時過ぎでニースより遅い。





これは車で少し行ったところにある街。
それなりにブティックも沢山あって、プレゼント選びにも困らない。
写真は、有名なチョコレート屋さんらしいが、名前は忘れた。




お父さんがプライベート建築業らしく、家の内装は素晴らしい。
特に居間と台所。

写真のモミの木は、お父さんが森から切り出してきた本物。



100年前にホテルだったところを改装して、暖炉も機能する。

普段は、どこの家でも見られるような、壁に備え付けのオイルヒーターで
家じゅうを温めている。

庭にはワイン・カーブ(何十本ものワインが収められていた)と巨大なヒーター室。

庭は野原のように広かった。


二階はまだ作りかけらしく、お父さんが友達と一緒に
夫婦の部屋を新たに作っていた。

シャワー室にバスタブも置くのだそうだ。

そういえば、古いバスタブがドアの傍で風に晒され、出番待ちをしていた。

お母さんが古道具屋さんに行くのに、連れて行ってもらったことがある。
日本で言うユーズドの店(ニースにもあった)と違い、ほんとにガラクタしか置いていないようなお店だったが、
そこでドアやテーブルなどを物色していた。

立派に見える居間のソファーや肘掛椅子も、そういった古道具屋さんのものを活用しているんだな~と感心。



いつも思うのだけど、こっちの家は手作り感が満載で、
日本で言うと建てつけが悪く、すぐにも壊してしまいそうで怖い

子供たちを見ると結構乱暴に扱っていたので
すぐには壊れないようだが。

初パリ観光

2008-12-30 18:49:55 | フランス留学生活
12月22日(月)


マザーの娘さん一家のお宅でのクリスマス休暇に招待された。

学校でもこの時期、ヨーロッパやアメリカンな人々は、家族のもとへ帰る。
クリスマスに居座っているのは日本人(他のアジア人も?)くらいだろう。
宗教的な違いと、交通費の違いのせいだと思う。
彼等は昼出発すれば、その日中に自分の国に着いてしまうから。


という理由からクリスマスに居座っている私を、
ニースに一人では置いておけなかったらしい。

マザーは私より2日前に発ち、パリの友達の家に滞在。
遅れて朝の7時半に到着した私を、マザーがパリのリヨン駅というところまで迎えに来てくれた。

電車は夜行で、寝台があるかと思いきや、通常の二人掛けの座席。
私が座った場所は4人向かい合わせのところだったので、窮屈だった。
後で知ったが、後部席にはまだまだ空きがあり、そこに場所を移して寝る人も多いみたいだ。
「idTGV」といって、フランスの新幹線TGVのおそらく夜行版で、
通常はニースからパリまで片道25ユーロくらい。
私はネットで予約したが、時期が遅く、クリスマスで便がなくて往復90ユーロした。

朝にはカフェか紅茶、場合によってはココアの無料サービスがある。
席まで持ってきてくれるのかと思ったら、食堂まで取りに行かなければいけないので要注意。



パリではまずメトロの回数券(11.5ユーロくらい)を買い、エッフェル塔へ。
ちなみに切符1枚で買うと1.6ユーロする。
残念ながらエッフェルには感動できなかった。
東京タワーにも何も感じないから、そういうものだと思う。

※クリスマスのせいなのか、安っぽい星が飾られていたのが尚更残念。



エッフェルの近くを流れるセーヌ川の岸から、
バトー・パリジャン(Bateaux Parisiens)という遊覧船に乗り、
パリの主要箇所を回った。
船内は十分に温かく、11ユーロ1時間で、日本語のガイドも付いている。
マザーは昔パリおよびその周辺に住んでいたため、
一番効率よくできるパリ観光を考えてくれたようだ。




その後、バスを使ってシャンゼリゼ通り→フランス革命の際にギロチンが置かれた
というコンコルド広場→凱旋門を歩いて回った。



マザーに言われるままに有名どころを写真に収めた後、
凱旋門の近くで電車に乗り、ルーブル美術館へ。

9ユーロするが、さすがに一日で回れないくらい広い。
私は油絵にしか興味がないのでそこを効率的に回るつもりで最上階から。
後で知ったが、ダ・ヴィンチの「モナリザ」や、ドラクロワ、ラファエロなどの有名どころは
全て2階に集中していて、私はそこを20分で見なければならなかった。



2階を見ると、3階の絵が霞んでしまう。
ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」(教科書でよく見たやつだ)や「ナポレオンの戴冠?」などが圧巻。
私が好きなオフェーリアの絵(シェークスピアのハムレットから題材を得たもの)も見られた。

皆、写真をばしばし取っている。
ここには、オルセー美術館と違って、フラッシュをたくなという注意書きすらない。


階と階をつなぐ階段は広いわりには限られていて、なかなかロビーに出ることができず、苦労した
途中ミロのヴィーナスに人が集っていたが、約束の時間に大幅に遅れ、それに目を向けるどころではない。
トイレはいっぱいあるので◎。





18時過ぎにやっとパリのリヨン駅まで戻ってきて、
「Ferrieres Fontena(フェリエール・フォントゥナ)」までの切符を購入。
娘さん一家が住んでいる場所の最寄駅だ。
15.7ユーロで、パリから1時間半の距離。
かの有名なオルレアンの近くらしいが

Grasse(グラース)へ

2008-12-30 18:39:13 | フランス留学生活
12月20日(土)

Grasse(グラース)は、私が行きたい調香師専門学校があり、
将来住むことになるかもしれない場所。
なのでこの日まで大切に取っておいた。

…なんか、思ったよりも町が綺麗でない。


土曜日のバスの本数は、15分に一本のカンヌ行きとは違い、1時間弱に1本くらいだった。
かなり山の上にあり、ニースからバスで1時間10分。
始めは風情のある山の村を見て楽しんでいたが、
くねくねした道のりに、車酔いしてしまった。
  

旧市街の路地


旧市街の小さな広場                          グラース特産(という話)のパイ
  
                                      人参と栗の味がした。



長距離バスターミナルに到着後,旧市街を通って
まずはノートルダム・デュ・ピュイ大聖堂(Cathedrale Notre Dame du Puy)へ。
その後、旧市街を抜けると公園の前にツーリズム・インフォメーションがあり、地図がほしければ貰える。
この公園でも、クリスマスの市場が出ていた。
周囲には、国際香水博物館や、フラゴナール美術館などがある。
  



すこし南に歩いた町外れに、モリナール(Molinard)香水歴史工場があった。
しかし、フラゴナールもモリナールも、クリスマスの時期で半分お休み中なのか、
ガイドが全くなくてよくわからなかった。
  


最後に旧市街でクリスマスプレゼントを物色して、
カフェで一休み。
プチcafeセットが4.2ユーロで、お店の奥さんは感じのいい人だった。
友達は、アメリカンコーヒーとソフトクッキー。



いつも思うことだけど、フランスはソフトクッキーが高い。
カントリーマアムを大きくしただけじゃんって感じだが、どこでも1.6ユーロくらいする。

Monaco(モナコ)訪問

2008-12-14 06:21:57 | フランス留学生活
12月13日(土)
今日はMonaco(モナコ)へ行ってきた。
最初に行ったカンヌがあまりなにも感慨を与えてくれなかったので、
それほど期待はしていなかった。

でも、モナコはさすが?お金持ちの住む町だけあって、きれい。

道に、犬のフンがほとんど落ちていない!
きちんと清掃されている。
ニースでも毎日、職業掃除人を見かけるけど、どうしてこんなに違うんだろう?


クリスマスになると、マルシェ・ドゥ・ノエルという市が立つ。
チュロスやサンドウィッチ、ホットワイン、チーズやソーセージ、
アクセサリー、手作りタオルやガウンなど様々なものが売られている。


人口の四角い池を凍らせて野外スケート場を造ったり、メリーゴーランドなど仮設遊園地が併設される。
(この人口の池はクリスマスのためにあるのではないかと思うほどだ)

※写真中央より少し右側に見えるのがスケート場だ。

もちろん、ニースのマセナ広場にもマルシェ・ドゥ・ノエルができている。
モナコでは、ミニ動物園らしきものもあった。



これは大公宮殿へと続く道。


大公宮殿。

冬期はお休みらしく、拝観はできない。
ちなみにこの写真では判別できないかもしれないが、門番の人が、ちっさい箱の中に入っている。



丘の上から見た景色。




次に大聖堂。

新しくはないはずだが、手入れが行き届いていて、
オープンしたばかりのようにきれい。
油絵やステンドグラス、天井の黄金のタイル絵、聖人の像などがある。
偉い人たちの棺が地面に埋められているが、
拝観者が踏まないようにチェーンで仕切りがしてあった。
長椅子には赤いクッションが敷かれている。
天井が高くて、荘厳な雰囲気。



海洋博物館は、建物が立派で美術館のようだったが、
中には入っていない。

入場料は10ユーロで、マザーがすごくいいのに…と言っていた。




有名なカジノ。

庶民には手の届かない場所なので写真だけ。

Lucheram(ルスラム)のクレッシュ見物

2008-12-14 06:16:12 | フランス留学生活
12月7日(日)
前日にLucheram(ルスラム)の学校の観光案内の写しを見せたら、
マザーが興味を示したようだ。
日曜の朝に、突然でかけるよと言われ、Lucheramに行くことになった。


ここは山の上にある小さな村で、毎年クリスマスの時期になると、
村全体でcreches(クレッシュ)を飾ることで有名なのだそうだ。


もちろん一般家庭でもツリーと同様にクレッシュを飾るようだが、
この村は家の窓枠や、玄関に置いたワイン樽の上、洞窟や教会、噴水、塔、チャペル、お店など、
家内部だけでなく村の至るところにクレッシュが飾られている点がすごい。



ちなみにcrechesとは、キリスト生誕群像のことで、キリスト誕生の馬小屋の模型のこと。
聖母マリアや、幼児キリスト、三使徒、羊などの人形が主に飾られている。



初期は教会がクレッシュを作成していたが、政治的な背景も相まって
次第に各家庭で作られるようになったらしい。
19世紀になると、プロヴァンスのサントンという人形で作ったクレッシュが普及したというから、
南フランスに住んでいるからには見ておきたいものだ。


ある家庭の玄関先。



教会の中にあったもの。



レストランの脇の広場に安置されていた巨大なクレッシュ。


軒下のクレッシュ。



この村にあった塔の遺跡。


石畳の狭い道、急な勾配、古い家並みに趣きがあって、
村全体が博物館のようだった。