12月22日(月)
マザーの娘さん一家のお宅でのクリスマス休暇に招待された。
学校でもこの時期、ヨーロッパやアメリカンな人々は、家族のもとへ帰る。
クリスマスに居座っているのは日本人(他のアジア人も?)くらいだろう。
宗教的な違いと、交通費の違いのせいだと思う。
彼等は昼出発すれば、その日中に自分の国に着いてしまうから。
という理由からクリスマスに居座っている私を、
ニースに一人では置いておけなかったらしい。
マザーは私より2日前に発ち、パリの友達の家に滞在。
遅れて朝の7時半に到着した私を、マザーがパリのリヨン駅というところまで迎えに来てくれた。
電車は夜行で、寝台があるかと思いきや、通常の二人掛けの座席。
私が座った場所は4人向かい合わせのところだったので、窮屈だった。
後で知ったが、後部席にはまだまだ空きがあり、そこに場所を移して寝る人も多いみたいだ。
「idTGV」といって、フランスの新幹線TGVのおそらく夜行版で、
通常はニースからパリまで片道25ユーロくらい。
私はネットで予約したが、時期が遅く、クリスマスで便がなくて往復90ユーロした。
朝にはカフェか紅茶、場合によってはココアの無料サービスがある。
席まで持ってきてくれるのかと思ったら、食堂まで取りに行かなければいけないので要注意。
パリではまずメトロの回数券(11.5ユーロくらい)を買い、エッフェル塔へ。
ちなみに切符1枚で買うと1.6ユーロする。
残念ながらエッフェルには感動できなかった。
東京タワーにも何も感じないから、そういうものだと思う。

※クリスマスのせいなのか、安っぽい星が飾られていたのが尚更残念。
エッフェルの近くを流れるセーヌ川の岸から、
バトー・パリジャン(Bateaux Parisiens)という遊覧船に乗り、
パリの主要箇所を回った。
船内は十分に温かく、11ユーロ1時間で、日本語のガイドも付いている。
マザーは昔パリおよびその周辺に住んでいたため、
一番効率よくできるパリ観光を考えてくれたようだ。
その後、バスを使ってシャンゼリゼ通り→フランス革命の際にギロチンが置かれた
というコンコルド広場→凱旋門を歩いて回った。
マザーに言われるままに有名どころを写真に収めた後、
凱旋門の近くで電車に乗り、ルーブル美術館へ。

9ユーロするが、さすがに一日で回れないくらい広い。
私は油絵にしか興味がないのでそこを効率的に回るつもりで最上階から。
後で知ったが、ダ・ヴィンチの「モナリザ」や、ドラクロワ、ラファエロなどの有名どころは
全て2階に集中していて、私はそこを20分で見なければならなかった。
2階を見ると、3階の絵が霞んでしまう。
ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」(教科書でよく見たやつだ)や「ナポレオンの戴冠?」などが圧巻。
私が好きなオフェーリアの絵(シェークスピアのハムレットから題材を得たもの)も見られた。

皆、写真をばしばし取っている。
ここには、オルセー美術館と違って、フラッシュをたくなという注意書きすらない。
階と階をつなぐ階段は広いわりには限られていて、なかなかロビーに出ることができず、苦労した

途中ミロのヴィーナスに人が集っていたが、約束の時間に大幅に遅れ、それに目を向けるどころではない。
トイレはいっぱいあるので◎。
18時過ぎにやっとパリのリヨン駅まで戻ってきて、
「Ferrieres Fontena(フェリエール・フォントゥナ)」までの切符を購入。
娘さん一家が住んでいる場所の最寄駅だ。
15.7ユーロで、パリから1時間半の距離。
かの有名なオルレアンの近くらしいが