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海辺のモラトリアム

フランス(ニース、グラース)留学に伴う諸々の準備や現地での生活について、知人に向けての近況報告

小浜(オバマ)

2008-11-06 00:32:49 | バカンス
長らくアップできていなかった↓の記事に、今日やっと写真を付けました。

タイムリーに、母と福井県小浜市へ旅行。
この日11/5は、オバマ氏がアメリカ大統領に当選した日だ。

以前、ニュースで見た時は、めちゃくだらないことやっているなーと思っていた。
「オバマ」という名前が同じだけで、ヒラリーさんと争っているオバマ氏を応援する会を作っていたから。
でも、スーパーで売っていた「オバマ饅頭」を購入
井上製菓っていう小浜市のお菓子屋さんが作っているものだ。
酒まんじゅうで、結構おいしかった。


小浜市は、海辺の町でカニやフグも食べられて、寺院が意外に多い。
あと、NHKで女性落語家のお話「ちりとてちん」のロケ地となった所だ。
海で取れたサバなどの海鮮類を京都まで運んだという「鯖街道」の起点も存在する。




「はまもと」という民宿に泊まり、フグ料理を食べた。
 

ヒットだったのは、海鮮&フルーツのサラダ。
鍋やてっちりなど決まりきったメニューの中に、意外性を与えてくれた。
昔、グルメなピアノの先生が、おいしいものを食べるなら料理自慢の民宿に泊まるのが一番だと言っていた。
「はまもと」は、現在ネット予約できるサイトはなかった。
で、「はまもと」自身のHPで見つけた電話番号に掛けて予約した。
ちなみに、おかみさんは農林水産省と観光庁が主催する
「農林漁家民宿おかあさん100選(農山漁村で優良な民宿を経営し地域活性化に貢献している女性)」
の第2回28人のうちの一人に選ばれた人だ。
http://www.wakasafugu.jp/index.html

場所は市街地から5キロ以上離れた阿納海岸に面したところ。夏だと1分で海水浴場だ。
部屋にいると、外から波の音が聞こえる。
外観は古いが中は新しい。お風呂は同時に3人くらい入れる大きさで、清潔。
歩いて行ける範囲に売店はないが、市街での観光も、車があれば不便はないし、宿からそう離れていないと感じる。


観光にはまず、市役所に行き、パンフレットをいろいろ入手。
市役所のすぐそばにパーキングがあり、一時間は無料、そのご1時間ごとに100円加算される安い駐車場がある。
海岸に小浜海浜小公園と呼ばれる広場があるので、そこへ。
至る所に無料駐車場が用意されている。
テラスに敷き詰められたタイルは、小浜湾の地形をかたどっている。



その向かいの路地が「三丁目」と言われる場所で、昔は料亭などで賑わっていたらしい。
今でも、奈良町のような趣きのある街並みが狭い範囲ではあるが残っている。
周囲に点在するお寺にも足を向けた。


一番立派だったのは、高成寺(こうじょうじ)。山門から見える風景がいい。


これは、小浜城址。



翌日は、お箸の博物館?に行く。
若狭は、実はお箸の産地だったらしい。

市街に行き、焼き鯖などの海鮮物を物色するため、市場へ。
しかし12時を回っていたためだろう。閑散としていた。
いくつかのお店が開いていて、「朽木(くつき)屋」さんというところで、焼きたての鯖を購入。


お店の主人は、NHKドラマのモデルになった人だ。
喧嘩の仲裁に、焼き鯖をもって駆けつけるっていう。
近くの公園で食べた。

お昼は「もりした」という手打ちそばのお店。
市役所のすぐ近くにあり、間断なく人が来ていたので、小さいが密かな人気店なのだろう。

今日、一番印象に残ったのは、鵜(う)の瀬。
奈良の東大寺二月堂で毎年二月(多分旧暦)にお水取りという行事が行われるが、
その水の送り元だ。

まずは神宮寺というところにある井戸水を汲み、15日間祈祷するらしい。
そして3/2にお水送りという神事を執り行うのだ。
「鵜の瀬」と呼ばれる川瀬から、祈祷を済ませた井戸水を流す。
昔話では、鵜がその水を二月堂の井戸まで運んだらしい。
  
神宮寺↑         神宮寺の地蔵↑     鵜の瀬↑





おとぎ話かと思っていたら、近くの資料館の管理人さんが面白いことを教えてくれた。
お水送りを執り行う川の付近に、横2m、縦40cmの穴があるというのだ。
実際に場所を教えてもらうと、確かに渦が巻いていて、時折、落ち葉などが吸い込まれていく。
これが実際に、奈良の二月堂の井戸に繋がっているらしい。
人も吸い込まれたらひどいことになるな、と思いながらその場を後にした。

京都方面に帰る際、鞍馬温泉に寄った。
無料休憩所はなく、温泉のみで1100円。(2400円くらい出せば施設内の温泉も休憩所もOKなはず)
露天風呂に入れる。21時までやっている。
お風呂は良かったが、休憩施設の1Fにある食事処はお勧めしない。
天丼がおいしくなかった。(自分はあまり味にはうるさくないほうだ)
松屋の豚丼のほうが何倍かおいしいと思う、というのが私の個人的な感想。


一度、鞍馬寺にも行ってみたい。
母曰く、貴船に繋がっていて、ケーブルも設置されているほどで、歩きがいがあるらしい。
今回は時間もなかったので、温泉のすぐ近くにあったが行かなかった。
ちなみに山門付近で売っている佃煮(つくだに)も有名らしい。
(佃煮は、鞍馬温泉の施設にも売っていて、ここのは比較的割安だ。)




温泉

2008-10-14 08:11:17 | バカンス
連休を使って寸又狭(すまたきょう)温泉に行ってきた。

京都~金谷(静岡)まで新幹線に乗って、千頭という駅までSLで。


寸又狭温泉フリー切符というのを購入すると、4800円で2日間、電車・バス
が乗り放題。
SLに乗るには、別にSL特急券がいる。1360円くらい。
沿線では、走り過ぎるSLを撮影しようとカメラを構えている人たちが結構いた。
鉄道マニアには堪らない光景なんだろう。
でもこんなに黒い煙を撒き散らして走っていて、周囲のお茶畑は大丈夫なんだろうか?

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ちなみに、始発駅である金谷駅で駅弁を期待しても無駄だ。
1000円以下で売られていたけど、食欲をそそられるものは無かった。
(あと、自販機で安くて「おいしい菓子パン」は販売されていた。)
京都とか大きな駅の駅弁かデパ地下で、前もって購入するのがお勧めだ。
駅周辺を歩いて少しいったところに地元色のつよい食料品店があり、
そこでおでんを購入した。他に鉄火丼とかうな丼が存在したが、ちょっと勇気がなかった。
その他としては、改札を入った後で、プラットフォーム上でSL弁当なるものを
売っているおばちゃんを見かけた。
1個1500円くらいに聞こえたが、隣の席の人が食べているのを見ると、
結構内容的にはよさげだった。
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千頭に着き、寸又狭温泉までバスに揺られて20分くらい、温泉村に到着。
山深いところにある小さな集落だった。
建物も重ねてきた歳月を感じさせるものが多く、そこの住む人は昔からいた人たち
なんだろう。
でも、その村の全てが観光業に携わっている様子で、家々が皆、民宿や旅館、
ホテルの看板を掲げている印象を受けた。



残念なことに、この時期予約はいっぱいで、経済的なペンションしか空いてなかった。

やっぱ畳と日本茶で出迎えられたい…。
宿を出て探索に向かう際、食堂らしき部屋のテーブルに置かれたガスコンロが目に入った。
まさか、ここまで来て、鍋?
気のせいであることを願ったが、晩御飯はお鍋
鹿肉とヤマメの甘露煮っていう郷土的な料理だったからまあいいかなー。


近くには「夢の吊り橋」というつり橋がある。
大間ダムの貯水池の上に掛けられたもの。
ちょろっと渡って温泉に入ればいいわーと思っていたら、結構歩いた。往復1時間くらい。

ダム湖の水は、真っ青だった。
チンダル現象によるもので、空が青く見えるのと同じ原理らしい。
蒸留水ほど清涼じゃないけど、微量の浮遊物しか存在しないくらい綺麗な水だからこそ、
微粒子が波長の長い赤色光を吸収した後の残った青色光の散乱が、そのまま青色
として人の眼に映るってことかな?
吊橋には行列ができていた。
でも奈良の十津川にある谷瀬の吊り橋ほど恐怖を感じなかった。
あれはすごく揺れた記憶がある。
やせ我慢の私でもびびって引き返してしまった。

この温泉村は錆びれているわけじゃなく、控えめに閑静で、でも出歩く人は少なくない。
理想的な環境だった。

ちなみに、荒れた感じの広場にコスモスが文字通り咲き乱れていた。
「ご自由にお入り下さい」
これも、のどかさを助長するアイテムの一つなんだろう。