goo blog サービス終了のお知らせ 

海辺のモラトリアム

フランス(ニース、グラース)留学に伴う諸々の準備や現地での生活について、知人に向けての近況報告

Carnaval:カルナヴァル(カーニヴァル)

2009-02-21 23:29:02 | その他
2月13日(金)からニースのカーニヴァルが始まった。
ヨーロッパの三大カーニバルの一つらしい。

このお祭りは毎年テーマがあり、各年ごとに王様の人形が作られる。
火曜や週末の夜9時から、王様を始めとする巨大な山車がマセナ広場やプロムナード・デ・ザングレを練り歩き、
水曜や週末の昼下がりには「Bataille des floers:バタイユ・デ・フルール(花戦争)」というパレードが催される。
花で飾られた山車や楽隊、ダンサー達が行進する中、行列から見物客に向かってミモザの花が投げられ、
皆がこれを競って奪い合うものだ。

昔は(といってもいつの話なのか定かでないが)花ではなく、「Platre:プラートル(石膏)」を投げていたと学校の先生が言っていた。
そのため死人が出て、ミモザの花に変わったのだそうだ。
カーニヴァルは毎日というわけではないが2週間続き、最終日の夜には、花火が上がり、王様が焼かれて終焉を迎えるという。
王様が焼かれるのは、再生という意味があるのだそうだ。



今年、2009年のテーマは「Roi des mascarades」(ロワ・デ・マスカラードゥ)」。
仮面をテーマにした人形たちが作られ、山車に乗る人や、行列を仮装して歩く人々も一応仮面を着けていたりする。


  

初日の金曜日の夜は、二体の人形の山車がマセナ広場を行き来しただけだったが、
広場全体が「Discotheque:ディスコテック」のようになり、なかなか楽しかった。



土曜日の午後には、バタイユ・ドゥ・フルールに参加した。
観客席は25ユーロするが、立ち見席は10ユーロだ。
立ち見席のほうが自由に移動できるし、花も獲得できるので断然いいと思う。
ただし、スリも多いというからお金はジーパンのポケットに入れて、他には何も持って行かなかった。
チケットはオフィス・ドゥ・トゥーリズム(観光案内所)で購入でき、当日でも買える。
今年はマセナ広場近くの「Jardin Albert 1er:ジャルダン・アルベール・プルミエ(アルベール1世公園)」に設けられた仮設券売所で販売されていた。

開催は14:30からなので14時を過ぎたころから、公園に行列ができる。
他の券売所は所々に存在するらしいが見かけず、至るところに券売所を設けていた
マントンのレモン祭りに比べると、歓待精神に欠けると思った。
ちょうど自分たちの前で立ち見席のチケットが切れ、他所からチケットを持ってくるために10分くらい待たされた。
早めに購入しておくのが得策だ。


行列に関して言えば、音楽がほとんどなく、盛り上がりに欠けた。
生演奏も一隊しか見かけず、それも高校生の遊戯程度だったので残念だ。
あと、個々の隊列の間がかなりあり、間延びした感じになっていた。
ミモザの花は最初のうちは投げかけられる量も少なく、全然手にできない感じだった。
隣にいたフランス人カップルが、私たちに一房譲ってくれたりして親切だったが、
中盤になると背の高いそのお姉さんは、私たちに投げられた花を悉く奪っていった。。
だけどパレードの最後のほうになると、ミモザの花は欲しい気さえあれば簡単に手に入る。


祭りの間中、紙吹雪やボンブと呼ばれる噴射式のムース状のおもちゃが売られ、
子供も大人もこれを購入して、見知らぬ他人の髪や服や顔に吹きかけて楽しむ。
悪しき習慣だ。


夜に開催されるイルミネーション・パレードでの活躍が甚だしい。
私の上着はこれで一着ダメになった。
通常は軽く取れるのだが、シャカシャカよく振らなかったり、近距離から噴射してくる輩には要注意だ。
白いペンキ汚れのようなシミが背中全体に散らばり、自転車油さえも落とした強力洗剤を掛けて洗濯しても、
爪で一生懸命擦っても取れなかった。
彼等はカーニヴァルの間、何をしても許されると思っているため厄介だ。



18日(水)の昼下がりには寒中水泳大会やニースの名物料理「Socca:ソッカ」の試食会があったそうだが、これには参加しなかった。
聞いた話によると、その夜は卵を投げ合うくらいの乱痴気騒ぎになり、うっかり行くとひどい目にあうということだった。




この時期、イタリアのヴェニスでも世界的に有名な仮装カーニヴァルが開催される。
マザーがこのカーニヴァルに参加するために、友達と一緒にドレスとマスクを作り、つい最近帰ってきたところだ。
ヴェニスのお祭りはすごく有名らしく、世界中から観光客が集まるため、物価もすごく高いのだそうだ。
特にカーニヴァルの時期は格別だ。
確かカフェでココアを頼んで10ユーロしたと言っていた。
一説によるとニースのカーニヴァルには地元民は参加しないというが、
マザーはこの時作ったドレスを着て、明日午後の仮装パレードに参加するのだと言っていた


Le patinage a glace(ル・パティナージュ・ア・グラス)

2009-01-24 07:18:25 | その他
Le patinage à glace(ル・パティナージュ・ア・グラス):アイススケート

ニースにはアイススケート場がある。
町の中心にあるアクロポリス国際会議場(新年のコンサートなど様々な行事が開催される場所)のすぐ近くだ。

先週の土曜日は、そこで15年ぶりくらいにアイススケートをしてきた。
すぐに足にまめができた。
スキーと違ってすごく怖いし、やっぱり嫌いだ。


*******************************************************************
1/22 木曜の夜。

2009年欧州フィギュアスケート選手権(2009 European Figure Skating Championships)がテレビで放映されていた。

見たことがある顔の中、一番記憶に残っていたのがBrian Joubert(ブライアン・ジュベール)。
二度目の演技(たぶんフリースケーティング)でかなりボロボロだったが、優勝は彼だった。


私は知らなかったが、国際スケート連盟における世界ランキング第1位の選手。
ルックスもいいし実力もあるしで、フランスではアイドル的存在なのだそうだ。
(高橋大輔は3位)



1,2年前。
日本で見た「2006年グランプリファイナル」で、初めて彼を目にした。

4回転を正確にこなす人間機械と呼ばれ、黒地に白い骨が描かれた
ユニークだけど格好は良くない衣装で登場したのを覚えている。
体調を崩して絶不調だった高橋大輔を抑え、チャンピオンになっていた。
その時は少年っぽくて生き生きした感じだったが、
今回テレビで見ると、目付きが鋭くなっていて、大人になった印象を受けた。



その後、高橋大輔が躍進してきた気がする。

私が見ていて感動するのは、高橋大輔と荒川静香とキム・ヨナ。
2008年四大陸選手権に優勝したときの高橋大輔の演技は、本当にすごかった。
ブライアンを見ていて、高橋大輔のステップが無性に見たくなった。




●ISUグランプリシリーズ(ISU Grand Prix of Figure Skating)
 国際スケート連盟(ISU)が承認するフィギュアスケート及びアイスダンスにおける国際大会で、
 前年度の成績優秀者らが出場してアメリカ、カナダ、中国、フランス、ロシア、日本で開催される6大会と、
 6大会の上位選手に出場資格が与えられるグランプリファイナルを含めた総称。(by ウィキペディア)

タイの思い出と航空便

2008-10-28 23:41:46 | その他
最近、タイのお姉さんに手紙を書いた。
学生時代、お世話になった東北タイの田舎の人だ。
便せん3枚に5時間くらいかかってしまった。
言葉は使っていないとすぐに忘れるっていうけど、ほんとだなー。

お姉さんから電話がきてもここ1年くらい取ってない。
電話だとあまりに聞き取れないし、しゃべれなくて電話を切ったあとにすごく落ち込むから。
電話は嫌いだ。
基本、ボディランゲージ推奨派。

ただ、半年くらい前にもらった手紙に、タイのお母さんが病院にいるって書いてあった。
2年くらい前にお父さんも亡くなったし。今年お母さんは69才くらいだ。
「3年後には仕事を辞めて、留学するまでに、絶対ここに戻ってくるね」
とか本気で思ってたし約束したんだけど、あれから4年が経ってしまいました。
もうあの田舎に行って、食え食えって出される大量のもち米食べて、
蚕のさなぎのガーリック炒めとかおいしいおいしいって言いながら食べる気力がないや。
実はクモも含めて、七光りする昆虫とか、いも虫とか大っ嫌いなんだよね。
いつだったか一緒に来ていた先輩が、どっかの屋台で「結構いけるじゃん」
とかいいながら食べてるの見て、ちょっと落ち込んだなー。

あ、でもあれはお姉さんたちのちょっとした意地悪っていうかギャグっぽかった。
自分たちにとっては御馳走だけど、日本からきた私は食べられないだろうな~くらいに思ってたみたい。
たぶんテスト?ホームステイするくらいならこれくらい食べれるだろっていう。
それよりも私は、田んぼで採ってきたタニシやカニのほうが好きだった。
カニはソムタム(パパイヤのサラダ)に入れるとすごくおいしい。
向こうの人はむしろ、熟れたパパイヤをそれほどは好まないらしい。
私は半分に割ってもらって、メロンみたいにスプーンですくって食べていた。

私も日本食を披露しようかなと思って作ってみたこともある。
肉じゃが風の煮物。でもだしの素も、だしを取る材料もなくて、にぼしの代りにイカを入れたらすごくまずかった。
「これが(私の)日本食だよ」って。
あと、タイの人は辛いものが好きだから、その上を行くくらい辛いものを作ろうと思った。
向こうのスパゲティは茹で上がりすぎててまずいし、田舎の人はスパゲッティを食べたこともないしで、ペペロンチーノを作ってみようかな、と。
もちろん、作り方は知らない。適当だ。
とりあえず唐辛子は火を通せば通すほど辛くなるっていうのを知っていたのでそれを実践した。
そうすると、タイ人も顔を顰めて吐き出すくらい辛いものが出来上がった。
私も五感が痛かった
「日本人はこんな辛いものを食べているのか!?」
「ああ、まあ…(誰も食べていないと思う)」


ここで書きたかったのは、国際航空便について。

手紙書いて、お菓子とか石鹸(清肌晶…送るにしては結構高いんだけど、
私がタイに行った時に持っていったからお姉さんがほしがるんだよね。
ま、たまーにしか送らないけど)を入れて、郵便局に持っていったのだ。
船便は時間がかかるから嫌だし、なんか紛失されそうで心配なので飛行機で。
で、1360gで航空便だと3300円、EMSだと2400円。
この違いがわからなかったのでぐぐってみた。
けっこう同じような疑問を持っている人が多かったようで、すぐ出てきた↓

*******************************************
国際郵便は大別して3つに分かれます。

1:普通郵便
2:小包
3:EMS(国際スピード郵便)
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1014318685?fr=rcmd_chie_detail
だって。
*******************************************
結局、EMSのほうがネットで配達状況確認できるし速達扱いだしお得?
なんで値段が安いのかがわからなかった。
国によって取扱いがないからかなぁ?

ちなみに「手紙は入っていますか?」
って聞かれて「入ってます」って答えちゃったから、小包では送れなかった。
たぶん、小包だとエコノミー便とかが使えたんだろう。
そういえば学生時代、常に「入ってません」って答えてた記憶がある。

で、学生時代と違った点がひとつ。
伝票書かされて、そこに内容物の重さ(合計1360gになるように)と値段書かされて、更に税関で必要だからといって申告書まで書かされた。
めちゃくちゃ面倒だった。
前は宛先書いた手製の紙をぺろーっと箱に貼り付けて、ハイって提出すれば終わり
っていうスピーディーなイメージだったのに。
私が貼った紙が無意味になってしまったよ