昨日、友達や友達の彼氏を含め8人でPlais de gourement
(パレ・ド・グルモン;グルメ展)に行ってきた。
大々的に一緒に出かけられる最後の機会だと思っていたので、
Saint tropez(サン・トロぺ)など行ったことがない場所へ
遠出したかったのだが、若干1名が乗り気じゃなく、
フランス人のクラスメイトが「すごくいいよ」と言ったのもあり、
それじゃあ一年に一度しか開催されない祭典の方に行こうか
という話になった。
なんでもその祭典は、ニースの近くのCagne sur mer
(カーニュ・シュール・メール)という場所の広場であり、
入場料を少し払うとそこにたくさんのブースがあって
チョコレートなどいろんな食材が食べられるという話だった。
私もサントロぺに行ってもオフシーズンの観光地、
しかも変わり映えのしない南仏の景色が広がっている
だけだろうという懸念があったので、それに賛成した。
結果、なんというかただの買い物になってしまった。
お金を払って買うだけ、試食もそこまで充実しているわけではないのに、
入場料8ユーロも取るところにびっくりだ。
かつ、60%くらいがワインのブース。
試飲のためのワイングラスを借りるのにも1.5ユーロ掛かる。
フランス人の友人いわく、
入場料は興味のある人を厳選するためのものだそうだ。
ただ試食や試飲だけにこられてはたまらないということなのだろう。
日本のデパートのグルメ展のほうがよっぽど気前がいいんじゃない?
という数々のマイナス点はさておき、楽しむことにした。
まず目についたのはワインとソーセージ、チーズ。

チョコレートのブースは2,3個ほどで、
意外にフォア・グラのブースが多かった。
フォア・グラはカモの肝臓を異様に太らせたもので、
自分はそのサイドストーリーと味が好きではない。
ニースでホームステイしていたときにホストマザーたちと
クリスマスを共に迎え、フォア・グラを御馳走になったが、
あまりに脂肪分の生臭さを感じて呑み込むのに苦労した。
でも、売り場のおじさんたちはとてもキュート。

フランスの名物菓子、ヌガーのブース。

そしてトリュフ と貴腐ワイン。

私はソーセージ(サラミ?)をたくさん買ってしまった。
こちらに来た頃はソーセージやサラミなど外見がグロテスクなもの
に手を出せなかったし、ものによって品質がすごく違うので
それが面倒で買おうとしなかった。
だけど最近はサラミ(スライスされたソーセージ)がマイブームで、
スーパーに行くたびに買うようになっていた。
イタリアの市場に行った時に買ったソーセージが異様においしかった
という記憶があったからだろう。
しかし残念ながらフランスで私好みのソーセージを見つけるのは難しいようだ。
その場の雰囲気に乗せられて買ったのはいいものの、
今回ソーセージの試食をたくさんした結果なのか、家に帰ったとたん
ソーセージへの興味も件のサラミへの愛着も失ってしまった。
1枚のサラミを口にした時のあの輝くような幸福感が訪れない。
好きな食べ物を失うというのは残念なことだ。
また、日本人の友達がいろんなところで探していて
見つからなかったというイベリコ豚のブースが一つだけあった。
ドングリしか食べさせないという、あの豚だ。
なんでもこのお兄さんはスペイン系の人で、
フランスでイベリコ豚を育てているのだそうだ。

1kg…100ユーロほど。
試食させてもらったが、ハムやソーセージのような生臭い香りがせず、
まさに木の実の香ばしい香りがした。
友達をナンパしてきたお兄さん。

電話番号を聞き出そうとしていた。
友達が写真を一緒に撮ったあと「face book」に載せるというと、
結婚指輪を見せて焦っていた。
いい撃退法だ。
フランス人はワインを大人買いしていたので、友達と、
「この市場はフランスの人々がクリスマス用の食材を買いだめするところだ」
という結論に達した。
そんなこんなで2時になり、
遅刻してきた友達はニースに買い物があるといって別れ、
フランス人カップル(買い物に来たかっただけ?)はいつの間にか
帰っていたりして、私達も帰宅することになった。
皆疲れていたが、私と日本人の友達は不完全燃焼。
最後の思いで作りが買い物に変わった残念感が拭えない。
眠くて仕方がなかったが、無理やり出かけることにした。
行き先は未定。
とりあえずカンヌにバスで出て、そこから行ったことがない地へ
バスに乗っていこうと。
土曜日は夜行バスがあるので10時半のバスでグラースに帰ることにした。
カンヌに着いた私達は、とりあえずなぜかアジアン・ショップに足を向けた。
そこで買い物をし、期待していたチョコレートパンが売り切れで手に入らず、
少しお腹がすいていることに気づいた5時。
旅が終わってから行こうと言っていたタイ・レストランが目に付いた。
カンヌのSNCF駅前のバスターミナルの斜め前にあるところで、
私が一度見たときは雰囲気も暗く品数もすくなく、
ここに入ることはあり得ないなと思っていた。
よくあるアジア系のレストランで、日本で言うデリカテッセン
…出来合いのものがガラスケースに並べられている
ファーストフードのようなところだ。
味はいまいちなところが多いなか、その店は特に私の選択肢から外れていた。
しかし友人いわく、裏メニューがあるという。
入って見てびっくり。
なんとソムタムがあるではないか。
ちなみにソムタムというのはタイ料理・青パパイヤのすっぱ辛いサラダのことだ。
これまでの胡散臭いアジアンレストランではお目に掛かれなかった代物だ。
品数は少ないながらもトム・カー・ガイやトム・ヤム・グン
といったスープもそろっている。
「ソムタム・ラーオありますか?」と聞くとYESの答え。
その店は、真のタイ人が料理人の真のタイレストランだったのだ
ちなみにソムタム・ラーオは「プラ・ラー」という日本で言う
なれずしのような、魚を発酵させた少し臭みのある液を加えた
マニアックなソムタムだ。
このソムタムを好きな日本人はたくさんいると思うのだが、
タイ人的な考えでは外国人でこれを好きな人は珍しいらしい。
日本にあるタイ料理店でもソムタム・ラーオに巡り合うことは多くない。
注文してから作ってくれた料理。(食べかけ)

ご飯はもち米を注文。
これもメニューには載っていないが、言ったら出してくれる。
料理はおいしかった。
だけど泣いた。
「辛くして」と言ったのがいけなった。
スープや炒め物は許容範囲だったが、ソムタムが限界を超えていた。
そこで私は、タイにいて辛さに慣れていたときでさえ、
「”少しだけ”辛くして」といっていたことを思い出した。
辛さに弱い人なら翌日の腹痛は必至だろう。
…手加減なしなところが素晴らしい。
ようやく食べ終わった頃には体力を使い果たし、再び眠気が襲ってきた。
しばらく海辺を散歩し、バーに入ってパナシェ
(ビールをスプライトで割ったもの)を飲み、
最後は予定通り10時半の夜行バスに乗って帰った。

完全燃焼の後半戦に満足。
(パレ・ド・グルモン;グルメ展)に行ってきた。
大々的に一緒に出かけられる最後の機会だと思っていたので、
Saint tropez(サン・トロぺ)など行ったことがない場所へ
遠出したかったのだが、若干1名が乗り気じゃなく、
フランス人のクラスメイトが「すごくいいよ」と言ったのもあり、
それじゃあ一年に一度しか開催されない祭典の方に行こうか
という話になった。
なんでもその祭典は、ニースの近くのCagne sur mer
(カーニュ・シュール・メール)という場所の広場であり、
入場料を少し払うとそこにたくさんのブースがあって
チョコレートなどいろんな食材が食べられるという話だった。
私もサントロぺに行ってもオフシーズンの観光地、
しかも変わり映えのしない南仏の景色が広がっている
だけだろうという懸念があったので、それに賛成した。
結果、なんというかただの買い物になってしまった。
お金を払って買うだけ、試食もそこまで充実しているわけではないのに、
入場料8ユーロも取るところにびっくりだ。
かつ、60%くらいがワインのブース。
試飲のためのワイングラスを借りるのにも1.5ユーロ掛かる。
フランス人の友人いわく、
入場料は興味のある人を厳選するためのものだそうだ。
ただ試食や試飲だけにこられてはたまらないということなのだろう。
日本のデパートのグルメ展のほうがよっぽど気前がいいんじゃない?
という数々のマイナス点はさておき、楽しむことにした。
まず目についたのはワインとソーセージ、チーズ。

チョコレートのブースは2,3個ほどで、
意外にフォア・グラのブースが多かった。
フォア・グラはカモの肝臓を異様に太らせたもので、
自分はそのサイドストーリーと味が好きではない。
ニースでホームステイしていたときにホストマザーたちと
クリスマスを共に迎え、フォア・グラを御馳走になったが、
あまりに脂肪分の生臭さを感じて呑み込むのに苦労した。
でも、売り場のおじさんたちはとてもキュート。

フランスの名物菓子、ヌガーのブース。

そしてトリュフ と貴腐ワイン。


私はソーセージ(サラミ?)をたくさん買ってしまった。
こちらに来た頃はソーセージやサラミなど外見がグロテスクなもの
に手を出せなかったし、ものによって品質がすごく違うので
それが面倒で買おうとしなかった。
だけど最近はサラミ(スライスされたソーセージ)がマイブームで、
スーパーに行くたびに買うようになっていた。
イタリアの市場に行った時に買ったソーセージが異様においしかった
という記憶があったからだろう。
しかし残念ながらフランスで私好みのソーセージを見つけるのは難しいようだ。
その場の雰囲気に乗せられて買ったのはいいものの、
今回ソーセージの試食をたくさんした結果なのか、家に帰ったとたん
ソーセージへの興味も件のサラミへの愛着も失ってしまった。
1枚のサラミを口にした時のあの輝くような幸福感が訪れない。
好きな食べ物を失うというのは残念なことだ。
また、日本人の友達がいろんなところで探していて
見つからなかったというイベリコ豚のブースが一つだけあった。
ドングリしか食べさせないという、あの豚だ。
なんでもこのお兄さんはスペイン系の人で、
フランスでイベリコ豚を育てているのだそうだ。

1kg…100ユーロほど。
試食させてもらったが、ハムやソーセージのような生臭い香りがせず、
まさに木の実の香ばしい香りがした。
友達をナンパしてきたお兄さん。

電話番号を聞き出そうとしていた。
友達が写真を一緒に撮ったあと「face book」に載せるというと、
結婚指輪を見せて焦っていた。
いい撃退法だ。
フランス人はワインを大人買いしていたので、友達と、
「この市場はフランスの人々がクリスマス用の食材を買いだめするところだ」
という結論に達した。
そんなこんなで2時になり、
遅刻してきた友達はニースに買い物があるといって別れ、
フランス人カップル(買い物に来たかっただけ?)はいつの間にか
帰っていたりして、私達も帰宅することになった。
皆疲れていたが、私と日本人の友達は不完全燃焼。
最後の思いで作りが買い物に変わった残念感が拭えない。
眠くて仕方がなかったが、無理やり出かけることにした。
行き先は未定。
とりあえずカンヌにバスで出て、そこから行ったことがない地へ
バスに乗っていこうと。
土曜日は夜行バスがあるので10時半のバスでグラースに帰ることにした。
カンヌに着いた私達は、とりあえずなぜかアジアン・ショップに足を向けた。
そこで買い物をし、期待していたチョコレートパンが売り切れで手に入らず、
少しお腹がすいていることに気づいた5時。
旅が終わってから行こうと言っていたタイ・レストランが目に付いた。
カンヌのSNCF駅前のバスターミナルの斜め前にあるところで、
私が一度見たときは雰囲気も暗く品数もすくなく、
ここに入ることはあり得ないなと思っていた。
よくあるアジア系のレストランで、日本で言うデリカテッセン
…出来合いのものがガラスケースに並べられている
ファーストフードのようなところだ。
味はいまいちなところが多いなか、その店は特に私の選択肢から外れていた。
しかし友人いわく、裏メニューがあるという。
入って見てびっくり。
なんとソムタムがあるではないか。
ちなみにソムタムというのはタイ料理・青パパイヤのすっぱ辛いサラダのことだ。
これまでの胡散臭いアジアンレストランではお目に掛かれなかった代物だ。
品数は少ないながらもトム・カー・ガイやトム・ヤム・グン
といったスープもそろっている。
「ソムタム・ラーオありますか?」と聞くとYESの答え。
その店は、真のタイ人が料理人の真のタイレストランだったのだ

ちなみにソムタム・ラーオは「プラ・ラー」という日本で言う
なれずしのような、魚を発酵させた少し臭みのある液を加えた
マニアックなソムタムだ。
このソムタムを好きな日本人はたくさんいると思うのだが、
タイ人的な考えでは外国人でこれを好きな人は珍しいらしい。
日本にあるタイ料理店でもソムタム・ラーオに巡り合うことは多くない。
注文してから作ってくれた料理。(食べかけ)

ご飯はもち米を注文。
これもメニューには載っていないが、言ったら出してくれる。
料理はおいしかった。
だけど泣いた。
「辛くして」と言ったのがいけなった。
スープや炒め物は許容範囲だったが、ソムタムが限界を超えていた。
そこで私は、タイにいて辛さに慣れていたときでさえ、
「”少しだけ”辛くして」といっていたことを思い出した。
辛さに弱い人なら翌日の腹痛は必至だろう。
…手加減なしなところが素晴らしい。
ようやく食べ終わった頃には体力を使い果たし、再び眠気が襲ってきた。
しばらく海辺を散歩し、バーに入ってパナシェ
(ビールをスプライトで割ったもの)を飲み、
最後は予定通り10時半の夜行バスに乗って帰った。

完全燃焼の後半戦に満足。