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海辺のモラトリアム

フランス(ニース、グラース)留学に伴う諸々の準備や現地での生活について、知人に向けての近況報告

長期学生ビザ取得のために2(住居の確保)

2010-02-14 06:12:59 | フランスビザ取得準備
パリの住居探しが大変とはいえ、情報が多いのも確かだ。
日本語で契約できる不動産会社のサイトもある。


私が書きたいのは、グラース(Grasse)の住居の探し方。

**********************************************
その前に補足として…
<フランスの住居について1から説明しているブログ>
http://ototsuan.blog68.fc2.com/blog-category-3.html
パリ在住の人だから、
パリの住居を探している人は参考にできる。


<賃貸契約の際の注意事項など>
・ワーホリWEBなど
http://www.whic.jp/folder_france/life_house.htm
http://france-guide.jp/emigrant/location.html

・地球の歩き方
http://france-studyabroad.jp/life/house/room.html
**********************************************



グラースは学生街でないので公開されている
情報が少なく、しかし実は香水関係の学生や
研修生が多く集まるところというので
住宅の数はそこまで余裕がないらしい。

イコール、他の大都市と同じように
家賃は高くなると思う。

そういえば学校の面接試験の際に、
田舎にも関わらず家賃は結構高い
という話をされた。



私は最終的にグラースの観光局
Office de tourisme
が運営しているサイトに辿り着き、
そこで貸し部屋のアナウンスがあったため、
隈なく読んで今のエージェントを見つけた。

エージェントといっても通常の不動産のように
仲介料は一切かからなく、
個人契約みたいなものだった。


その分、割高かもしれない。
ただ、ネット上でお金も払わず契約書を即発行
してくれるようなところが見つけられず、
ネットで不動産と契約するのも怖いしで、
観光局が掲載しているなら大丈夫だろう
ということで相手を信じることにした。
世の中、疑ってばかりでは話が進まない


なので契約時点で部屋は見ていない。
ただし、お金も払っていないのでいいだろう。
仮契約みたいな感じだ。



<先方に送った必要書類>
・パスポートと運転免許証のをスキャナで取り込み、
 エクセルに貼り付け、横にフランス語訳を付けてメールで送信。
※出生を証明できるものと言われたが
 戸籍抄本取り寄せ&フランス語訳には時間がかかる。
 そのため日本の運転免許証をためしに付けてみたという話だ。
 フランス語には私が訳してみた

こんなイレギュラーでいけたのはおそらく、
先方が私の行く学校を知っていたからだ。
身元確認は私の学校に直接取ったようだ。

 


もし可能なら学校の先輩に連絡をとり、
同じアパートの別の部屋を紹介してもらうという
手も使えたと、今は思う。
ただ、私の入学許可があまりに急だったため、
先輩が卒業する日も迫っていて
「5日ですぐアパート紹介してください!
証明書も出してください!」
というのは失礼だろうと思い、諦めた。
それ以前に、学校担当者が休暇中で
連絡先を教えてほしかったのにレスがなかった
というのもある。
しかも学校が持っているリストも手に入らなかった。
これが入手できていれば違っていただろう。
ちなみに、学校に寮はない。


クリスマス&年末の時期で、
1月半ばのビザ取得には12月半ばが期限
だろうと考え、14日に東京行きを決定。



で、孤軍奮闘の10日間が続いた


観光局のサイトで見つけた今のアパートは
料金も掲載されていなかったため半信半疑だったが
ビザ取得のため、もう何が何でも契約書がほしい
という思いでメールを送ってみたのだ。

何通か送った中、そこだけが色よい返信をくれた。
その時点で東京出発まで残り5日という状況。

ただ、時差はあるし仕事があるので日中は活動できないし、
フランス語会話力はないので手早く電話はできないし、
果たして日本にいながらお金も払わず
契約書くれるかわからないしで、
片時も落ち着かなかった。

一度痺れを切らして国際電話をかけてみると、

「学校に聞いたら"Attestation sur l’honneur d’hébergement"
(住居の所有者による住居を提供する旨を記した保証書)じゃなくて
Bail(バイユ・賃貸契約書)でいいって言ってたわよ。
忙しいから時間ないの!とにかく後でBail送るから!」

って感じて冷たくあしらわれはしたものの、
その晩にやっと賃貸契約書(Bail)をe-mail
で受け取ることができてひと安心。

※Bailという言葉をここで初めて知った…。
 フランス大使館のビザ必要書類のサイトには、
 賃貸契約書のことを"Contrat de location" と書いてあった。
 Bailならこれだけで滞在先の証明になる。
 Attestationよりこっちの方が効力が上なのでは?


ただ、原本ではないのでその埋め合わせとして
相手の身分証明書をFaxしてもらう話になったが、
何故か国際Faxが自宅で受け取れず
夜中に電話の前で座り込んだり。

ついにFax受け取りに成功せず

でも追い込まれた私は執念深い。
恥とか遠慮をかなぐり捨て、フランス人の先生に泣きついた
ようやく先生のパリの自宅の電話で受けてもらい、
日本に転送し、それをメールで送ってもらう
という話にこぎつける。

それが東京へ向けて出発前の金曜日の夕方。

そして――
先生からメールが来た。やっと来た。
喜び勇んでファイルを開けると――


…中は真っ黒だった
アフリカ系の人なんですか?どうなんですか?
顔もID番号も判別できず。


もう一度画面を明るくしてFaxくださいと
メールでお願いしたが、向こうもさんざん
苦労させられたことに切れたのか、
「精一杯明るくしてFaxしたから
もうこれ以上は無理」と断られた。

スキャナーはないのか!!
という心の叫びもむなしく、
出発の土曜日を迎える。

一か八か、オリジナルですよー
と主張するために、メールで送られてきた
賃貸契約書に自分の個所だけ直筆でサインし、
大使館に持って行った。

ドキドキしながら大使館で書類を提出。

ちなみにその日は指紋認証システムが
開始された当日。
システムがうまく作動しなかったため、
2時間くらい待たされた。


で。
ひっかかったのは学校の入学許可書。
思わぬところに覆兵が…
学校がe-mailで送ってきたので心配だったが、
これまで数々の留学生を迎えているところ
だからと信じたのに。
オリジナルを後日郵送するようにと言われ、
東京を後にした




後日…
学校からの原本の到着を待って12/25に
入学許可書を速達で郵送。
12/28にビザ付きパスポートが返信されてきた。
対応が早かったことにびっくり
「何とぞよろしくお願いいたします」って
一筆添えたのもよかったのかな?





<部屋探し用サイト>
・Office de tourisme
http://www.grasse.fr/spip.php?page=list_hebergement&id_rubrique=59
私はここを必死になって読み、
メールで家主とコンタクトを取って
今のアパートを契約した。

・ある不動産屋のサイト1(グラース情報あり)
http://www.seloger.com/recherche.htm?i=60069&idqfix=1&idtt=1&idtypebien=1,2&src=engine

・ある不動産屋のサイト2(グラース情報あり)
http://immo.trovit.fr/studio-appartement-grasse

・Loc Serviceというたまたま見つけたサイト
http://www.locservice.fr/Alpes-Maritimes-06/logement-etudiant-Grasse.html
契約まで時間的に余裕があれば、いいかもしれない。
ここに1500円くらいで登録すると、「こんなアパート捜しています」
とアナウンスすることができる。
※登録フォームありなので簡単。 
それを見た家主の人たちが自分の持ちネタを提供したいと思えば、
このサイトから一括して情報メールが送られてくる。
気に入れば契約可能。
ただし、フランスにいないと交渉できない。


グラースとは関係ないけど…
・Cnous学生支援機構
 (主要学生都市のみ、グラースの情報なし)
http://www.cnous.fr/_vie_32.htm#
もしここで見つかれば安いと思う。

・MixBというたまたま見つけたサイト
http://fra.mixb.net/
主にパリの情報。
日本人が部屋貸しますとか貸して下さいとか
いろいろアナウンスしている。

長期学生ビザ取得のために1(必要書類とその後の流れ)

2010-02-12 01:27:21 | フランスビザ取得準備
11月末、欠員が出たので学校に来ないかという
誘いの電話があった。

私のフランス語能力を舐めないでほしい
向こうの話すスピードはあまりにナチュラル過ぎた。
言っていることがほぼ聞きとれなかったが、
とりあえず自分が合格したことだけはわかった。


学校の開始は2010年1月末。
その日からヴィザを取るまでの奮闘が始まる



<注意>
 以下、細かい手続き覚書になります。
 ビザに関係ない人には退屈でしょう。

まず、2009年6月くらいに、これまでよりVISAの取得が
難しくなったようだ。
勝手が去年と違う。


<私のビザ>
 2009年6月?~2009年12月までの特殊なビザ。
 県庁で滞在許可証というカードを申請しなくてよく、
 ビザ交付時点で1年の滞在期間が与えられている。
 ただし、フランス到着後3か月以内に最寄りの
 OFII(移民局)に指定書類を持って
 出頭しなければいけない。
 これによってフランスに滞在する許可が与えらる。


<ビザ取得とその後の主な流れ>
①東京の大使館まで必要書類持って申請に行く。
 ※遠方の人は600円切手を貼った返信用封筒の
  提出を忘れないこと。
②審査の結果、数週間後にビザが交付された
 パスポートが返送されてくる。
③②と共に「滞在許可証なしでフランスに滞在
 できるビザをお持ちの方へ」という紙切れと、
 ビザ申請時に提出したOFIIへの提出用紙の
 コピーが入っている。
 申請時には自分が書き込んだ内容だけだったが、
 その下に大使館のハンコが押されている。
 (写真の赤枠の個所)
 これを大切に保管→フランスに持っていく。


④フランスに到着後、暫くして大使館からOFII提出用紙
 の原本が届いた。(なぜ日本でコピーを送って来た??)
 私の場合だけかも知れないが、
 とりあえず原本に必要事項を書き込み、
 (写真の青枠の個所)
 すぐにパスポートのコピーとともに配達証明
 で最寄りのOFIIに郵送。 
 この際、返信用封筒は不要。
 ※この方法は、③でもらった紙切れに書いてある。
⑤1週間後くらいにOFIIから手紙が届く。
 これは、健康診断の呼び出し状ではなく、一時的に滞在を保証する紙だ。


⑥その後にOFIIから健康診断の呼び出し状がとどき、
 指定書類を持ってOFIIに出頭。
 ※フランス到着後3か月以内。
  私の場合は期限ぎりぎり。
  学校で一括予約を入れてもらったにもかかわらず、
  自分の呼び出し状だけ手元に届かなかった。
  幸い、現地に行くと私の名前があったのでセーフ。
  アメリカ人の友達は名前がなく、出直しということになった。。

⑦健康診断を終えるとパスポートにシールを貼ってくれる。
これを「滞在許可=titre de sejour」という。
 もしCAFでアロカシオン(住宅補助)を申請する際に、
 「滞在許可証(Carte de sejour」がないとだめだと言われた場合は、
 これ(titre de sejour)を見せればいい。

このように、ビザ→OFII→アロカシオンと、
流れは続くのだ。

※ちなみに私の場合、アロカシオン申請時に
「滞在許可証」と「出生証明書」は要求されなかった。
後日にその提出依頼がきたので、なにはともあれ
「出生証明書」は事前に準備しておくのがいいだろう。 
 

<長期ビザ取得に必要な書類>
***************************************************

http://www.ambafrance-jp.org/spip.php?article1150

1.長期ビザ申請書1部
2.明写真2枚
3.入学許可書
4.経済証明 (残高証明書など)
5.フランス到着から3ヶ月間の滞在先の証明 
6.パスポート
7.申請料金約7000円
8.最終学歴を証明するもの
9.履歴書
10.動機書
11.フランス語のレベルを証明できるもの
12.学生ビザ申請者対象アンケート
13.移民局(OFII)提出用フォーム
※4,8,9,10は、「英語またはフランス語の翻訳を添付すること」
 とあるが、原本が英語またはフランス語ならば問題ない。
***************************************************


<主な書類の対処方法>
3.入学許可書
 →フランスの学校に要求する。
  もちろん、e-mailを通してではなく、
  原本でなければいけない。
  私はそのせいで大使館で通らなかった。
  でも全否定ではなく、もう一度東京とか馬鹿な話はされず、
  必要な書類を郵送でいいといわれたのでほっとした

4.経済証明
 →銀行の残高証明ならば、愛用している銀行の窓口に行き
  書類に記入し、800円くらい払えば発行してもらえる。
  その際、英語で発行するようにチェックを入れること。 
  ちなみに口座を開設した店舗ならばすぐに交付してもらえるが、
  別店舗の場合はいったん郵送して該当店舗で発行するため
  手元に届くまで10日弱の時間がかかる。
  しかし発効から1か月以内のものを大使館に提出する必要が
  あるため、発行時期はビザ申請ぎりぎりでも早すぎてもいけない。

  そして、対象銀行はどこでもいい。たとえばみずほインターナショナル
  キャッシュカードでもいいし、2008年くらいまでにUFJ銀行で普通口座を
  開いていればそれは海外のATMで現金を引き出せる国際キャッシュカード
  としても使える。(裏面に”PLUS”などのマークがあるもの)
  究極、VISAなどのクレジットカード引き落とし用口座として登録して
  あるのならそれは間違いなく海外で使えるし、わざわざ国際キャッシュ
  カード用に貯蓄口座を開く必要のないことに最近気づいた。

8.最終学歴を証明するもの
  出身大学などの窓口で発行してもらう。
  私はン年前の卒業時に、日本語の卒業証明書とともに
  一応英語の証明書も発行してもらっていた。
  (先見性?)
  常にこの原本を使いまわしている。
  ※大使館で原本とコピーを提出するが、
   原本はその場で確認してすぐに返してくれる。

9.履歴書、10.動機書
  がんばって書く。
  フランス人の先生にチェックしてもらった。

5.フランス到着から3ヶ月間の滞在先の証明
一番手ごわい
向こう3か月分の住居を確保し、
その証明書類をヴィザ取得時点で揃えて
いなければいけないということだ。

フランスに行ってとりあえずホテルに2週間くらい滞在して、
最適な住居を探すということができなくなった。
※ちなみに3か月分のホテル予約確認書とその資金を
 揃えることができればそれでもいい。


↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

【5番詳細の抜粋】

フランス到着から3ヶ月間の滞在先の証明
(フランス到着時の宿泊先住所の提出が必要です。
 下記のいずれかひとつ)

A.住居の賃貸契約書 Contrat de location
B.ホテルの予約書及びホテル滞在費用を充分に
所有していることの証明
(上記4、経済証C明6000ユーロに加えるか、別口座を提出)
C.住居の所有者による住居を提供する旨を記した保証書
 Attestation sur l’honneur d’hebergement 、
及び所有者の身分証明または滞在許可書のコピー、
住居の賃貸契約書または購入証明書
D.所属機関、学校からの住居提供する旨記載した証明書
E.フランスにおける住居形態に関する申請者本人の説明文

↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑
Eに注目してほしい。

え、そんなんでいいの?

ビザ取得のために血眼になってこの記事をガン見する中、
「なんじゃこりゃ~!!」と妄想の中で身悶え
転げまわった人も多いのではないだろうか。

E番を選択する人は勇者だ。

大使館の判断基準がまったくもってわからない




私は最終的にAの「賃貸契約書」に落ち着いた。
一般的にle bail(バイユ)と言われるものだ。


それもe-mailで送られてきたもので、
家主のサインが電子、
私のサインだけが本物だったから、
Eに該当するのかもしれない。
※Faxやe-mailの書類はアウトって書いてあるし。

ちなみに最初、先方にCの住居証明Attestation
を要求したが断られた。
正式に対面せず、お金も払っていない
ネットだけの仮契約状態だったから、
bailの方が出しやすかったようだ。
というか、住居証明は出したくないか出せないか。




事項で、どのように住居を確保したかを書いていく。