もう今から34年も前の作品なんだ。
当時、とても評判になって、あまりに評判だったので、TV CMでもコレ観なきゃ、何観る?って感じで推してくるし、なので内容もなんとなく想像ついたし、もう観なかった。
頑固なおばあさんが黒人運転手と、反発しながらも友情育んでいくってざっくりいうと、そういうお話なんでしょ?って。
で、今回初めて観た。
やはりそういう話しだけど、自分がもう若くなくなって、おばあさんは母に近い年齢となり、実感がともなってきて、ジーンとさせられるシーンがたくさんあった。
老女ミスデイジーの自立心これが頑固なわけだけど、だんだんと老いを感じるたびにホークを頼りにせざるを得くなって来るわけで、そこをわりと淡々と受け入れていく素直さが素敵。ホークもそれを、それ見たことか、などと言わず、サラッと流してあくまで雇われている立場を忘れない。けど、間違いはキチンと正し、言うことは言うという二人の関係性、距離感がとても品性が保たれてて良いのだ。アカデミー作品賞も納得。
ストーリーなかばで、必要にかられて文盲のホークに、元教師のデイジーが「バウハーさん」の文字を教えるシーンがあって、そこも教え方がカッコ良すぎて、感心しきり。
時を経て、ホークがデイジーに食事介助するシーンはもう美しすぎて感動の嵐。
これは、やはり年齢を重ねた自分だから、感動できるんだと思った。
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