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バランタインの男

2010年06月19日 12時48分44秒 | 日記
6月12日に一人の男が亡くなった。

ソムリエであり、バーテンダー協会の重鎮でもあったが、我々の前では何より気のよい粋人であった。
彼はまた「ラグタイム大阪」というジャズ・バーの店主であり、連日質の高い生演奏を提供している。
             
http://www.mmjp.or.jp/live-info/shop/rugtime.html

いつも笑顔で、だれかれの区別なく、気さくに振舞った。

そんな彼が不慮の事故であっけなくこの世を去るとは、誰もが予想しなかったろう。
58年の人生は、いかにも短すぎると、誰もが考えても不思議ではない。

氏がまだ帝塚山でお店をしていた頃。
ライブの引けた後で痛飲した事がある。
バランタインの30年は、めったにお目にかかれない、ブレンド・スコッチの最高峰だ。
酔いも手伝ってか、その高級酒を、彼は振舞ってくれたのだった。
その高級酒を口にしたのは、後にも先にもその時だけ。
かれの酒と音楽に対する愛情と知識は、並々ならぬものがあったのだ。

残念としか言いようがない。
仲さん、安らかにお休みください。