初ものがたり 宮部みゆき著 お勢殺しより
鰹、白魚、蕪…初ものがらみの事件を茂七親分が解く宮部ワールド。
この「回向院の茂七」を高橋英樹が演じてましたが、そこいらのお役人より
ずっと立派な(立派すぎる)岡っ引きでした。
初ものがたりの続編、出ないのかな…。
いなり寿司屋の親父の正体が知りたい…!!
ちなみにぼんくら、日暮らしは、茂七親分が隠居後の話。
オビのコピーは
「読み終わるのがもったいない」。
まったくそのとおりです、へい。
ランキング始めてみました
モナリザは高脂血症だった 肖像画29枚のカルテ篠田達明著 バテシバの乳癌より。
篠田氏は、医師にして作家。
(不倫の話ば~~~っかり書いてるあの方ではありません)
医師の目で見る(診る)と、歴史上の人物が、急に生身の人間になるんですよ。
明智光秀がド近眼だったなんて読んだ時にゃ、仲間意識が燃えましたもん。
陰陽師 鳳凰ノ巻夢枕獏著 青鬼の背に乗りたる男の譚より
何年か前にみまかった祖母は「安珍清姫」で有名な、清姫の血を引くそうで(ほんまかいな)
だからかどうか分からんが、女が祟って仇なす譚が大好き。
ご都合主義的なサイキックバトルになりそうな題材を、理で詰める夢枕氏、ステキです。
青鬼の背に乗りたる男が、どうなるか…。
なんともいえない涙が出るお話です。
陰陽師シリーズ、大好物。
喜多條忠氏著女房逃ゲレバ猫マデモP159~P160より。
かぐや姫の「神田川」「妹」や柏原よしえの「ハロー・グッバイ」などの作詞でおなじみの喜多條忠氏の自伝的小説。
実は喜多條氏、猫の病院の先生とお友達だそうで、くるねこの読者でもありました。
くるねこ3で、めい氏に目薬を点す時歌ってた「俺たちのメロディ」も喜多條氏の作詞です。
さて、この「女房逃ゲレバ猫マデモ」。
ダメなお父ちゃんが(失礼)女房に逃げられ、子供2人と暮らしていくお話です。
きれいな夕焼けを見た時のような、切ない、ほろ苦い、温かい、でも笑っちゃう、そんなお話です。
ところで喜多條さんから、直々にお手紙をいただきました。
ふぐ、食べに連れてってくれるって。
いや~、すごいな~、自分。笑