O:「一同起立! 礼! 着席!」
『おほん、え~今回もあまり出来は良くなかったようじゃ。
こういう問題の場合出題者の意図をどう汲み取るかというのが大きなポイントだな。
ただ単に答えだけが合ってりゃ良いという訳でもないぞ。
やはりその答えを導く過程というのが非常に重要なのである。
設問に対するヒントと出題者の性格をどう分析したか。
委員長のオジジ君、君の考えを皆に聞こえるような大きな声で頼む。』
O:「はい、では。問題では現在のAVV50(カムリ、アルティス)の総合能力にとても
満足していて安易な妥協はしたくはなく、かといってレクサス程の高級車ではない
という条件でしたからやはりカムリクラスの車だと考えました。
絞り込みの条件とまでは書いてありませんでしたが仕事使いと判断すると
ハイブリッド車ではないかと。
勿論AVV50の可能性もあったのですがオーナーの性格も考慮すると
素直でないのと他の皆さんとは被らないだろうとハリヤーハイブリッドを
選択しました。」
『それなりによく考えてるとは思う。特に出題者の性格にまで思いが及んでいるのは
良い点だね。選択車種の独自性もかなりポイントが高いぞ。
音楽委員のsettai君はどうだ?』
S:「私の場合は毎回正答出来ないもので、つい自分の好きなフジのブランドしか
思い浮かびませんでした。ので、レヴォーグかB4辺りかなと・・・。」
『確かに最近のSUBARUは良い車を次々と出しているね。
しかし答えが判らないからと諦めて解答するのはいかんぞ。
その過程が面白い訳だな。
次からはもう少し他人からのウケも考えてもらいたいと思う。
そうそうその時にははギター演奏でも皆に披露してやってくれ。
きっと拍手万来になること請合おう。
副委員長のもみじまんじゅう君はどうかね?』
M:「はい、ハイブリッド車と考えたのは委員長と同じですが、
カムリ以上レクサス以下ならSAIかクラウンで形状からSAIに決定しました。」
『もみまん君。
自信満々は結構だがハイブリッドと考えたところまでがまあまあだな。
だけど設問に添付された写真の車は関係ないと注記が書いている以上
その形状で判断するのは危険ではないかね?
まあ出題者がまともではないと考えたのなら多少は判らなくもないがね。
園芸委員のかたつむり君はどうだ?』
K:「そりゃやはりマイチェンしたカムリも考えましたけど面白くないですし、
パッと思いついたのはクラウンハイブリッド、これに決まりでしょう。」
『面白くないか面白いかという視点は良いねえ。
考えることは必要だが何事も考えすぎると物事の本質を見失う場合もあるからな。
ひらめきはとても重要だぞ、これからもその部分を大切にしていくようにな。
風紀委員の北のはげおやじ君はどうだ?』
KH:「私もカムリかSAIかと思いました。でも結局絞り切れず、
いっそアコードハイブリッドにしてしまったのです。
でも本音はクラウンが一番お勧めな気持ちに変わりはありません。」
『はげおやじ君、アコードに決めた後にも悔いる気持ちが中途半端だね。
予想とお勧めを区別して考えなけりゃいかんじゃないの。
それに既に発注した者にいくら勧められても変えようがないしね。
広報委員のhoribonpapa君、君はどうなんだ?』
H:「僕の場合はこれこれしかじか(詳細割愛)で検討した結果カムリですね。」
『papa君、なかなか鋭い論理的な思考が出来るようだね。
その考え方は素晴らしいと思う。
それに非常に妥当性もあって誰もが納得出来るだろうね。
だが学生時代には優等生で通せるだろうが社会に出ればそうはいかんよ。
papa君のようにきちんと筋道を立てて物事を運ぶ者ばかりではないぞ。
いや、寧ろそうじゃない者が案外多くなっている気もするなあ。
実際現実はしばしば理論、理屈を裏切るものなのを実感するだろう。
隣にいる保健委員のえれぴあ君は黙ったまま頷いているが
君もpapa君と同じかね?』
E:「はい、私はごく普通にカムリが良くてきっと出題者もマイナーカムリをもっと
気に入るだろうと思ったのも付け加えておきますね。」
『おう、そうか素直に思う感情は大切にしなさいよ。
その気持ちはきっと今後世の男性に更に評価されるだろうと思うよ。
こらっ、そこで欠伸しているレクリエーション委員の若隠居君、
他の人の話は真面目に聞くものだぞ。』
W:「ふぁ~~。すみません。つい飽きてくると欠伸が出てしまうのです。
一応僕もアクティス、いや違ったアルティスと答えたはずですけど?
出題者はへそ曲がりなので問題文を全て読まずに適当に考えたので
時間も余って手持無沙汰で仕方がないです。」
『若隠居君、時として君の思いつき、いやすまん閃きは誰にもないものを感じるが、
悪い方に転じると早合点とか他人の意見に耳を傾けないという頑固さにもなるぞ。
人の話は取りあえず最後まで聞いて自分なりの判断を下すべきだろう。
ところ給食委員の一年生君、キミの意見を聞こうか。』
I:「僕も思う所があってアルティスですが、若隠居さんと同じ思いつきじゃないですよ。
出題者は物凄くアルティスが気に入っていて愛着を持っているのは間違いないです。
ですから敢えてカムリに拘る必要がないのではなくてアルティスに拘ってみたのです。」
『なるほど一年生君は名前には似つかわしくない
かなり大人の考え方が出来るようだね。
但し変に大人びた子供は可愛気がないと思われる場合があるので
大人の前では意識して無邪気さを装うのが肝要かも知れんぞ。
おっ、今日は風邪で欠席の電話があった隣のヴェル君の机を見つめて
腕組みしてる大雪君、一体どうしたのかね?』
D:「はい、今回はかなり難解な問題でしたので何とかアウトランダーPHEVに
したのですが自信が持てない上に考えも聞きたいと思っていたヴェル君が休みと聞いたもので・・・。」
『大雪君、君のその思慮深さや創造力は一つの才能だとは思うが、
このレベルの出題を自分勝手に東大入試や弁護士、公認会計士並みの
難しさにして余計な深みに嵌ってしまってるのじゃないのかね?
ヴェル君より若隠居君のアバウトさを少し分けてもらうといいだろうね。
来週から若隠居君の隣の席に替えてあげよう。』
なんてアホみたいなことを書いているとまたまた肝心の正答まで行きつくことが出来なかったようだ。
これ以上の長文はまだ慣れていない若隠居君に免じて勘弁してもらおうかね。
次回はいよいよ直球ど真ん中のアンサーで行くぜっ!