車好きオヤジのブログ

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関西だより

2014-06-30 18:00:00 | 日記

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拝啓 

ご無沙汰しましたが、

僕も益々元気です。

装着以来今日までの

舗装の道の起伏跡

自慢じゃないが見せたいね♪♪

 

(作詞:佐藤惣之助 作曲:三界 稔 「上海だより」の替え歌:車好きオヤジ)

 

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今のご主人の元に奉公に来てもう2ヶ月。

来た当初は60日まで様子を見て出来が悪ければ里帰りさせると

脅されていたけど何とかクリアとなりました。

 

実走行距離は4000キロと普段の旦那さんの動きからすると

少なめだったのと梅雨時期の割に豪雨にも遭わず

大きな粗相をしなかったのは運が良かったかも知れません。

 

実家を出るまでそれなりに鍛えていたつもりだったけど、

正直なところやっぱり世の中、実社会では色々と思い通りにはならないものと

期待と不安が半々でした。

 

口の方はお世辞にも上品とは言えないご主人だけど

肝心の運転は案外大人しいって言うのか、

はっきり言えばトロイ、いや穏やかなものなんだ。

 

走行距離の6割は高速道で最高速は100キロプラスα程度だし、

残りの4割も市街地の舗装路とくれば、

そりゃあ大した問題を起こすはずもないもんね。

 

でも100点満点かと聞かれれば本当は毎日不安だったんだ。

こうして無事に試用期間を過ぎたから言える話なんだけど、

どうも僕の前任者と比べて燃費が落ちたらしいのさ。

 

高速域で約10パーセント、中低速で5パーセントくらい出来が悪いと

運転中のご主人がぼやくのが聞こえた時にはヒヤッとしたんだぜ。

 

それと少しだけ煩いと言われたこともあったのだけど、

案外ええ音やないかなんて呟く日もあったりして、

これについてはよく判らないってのが本音なんだけどね。

 

まだ新米小僧の僕にはそれほど無理難題を解決出来ると思っていない

みたいな部分は見た目よりは優しい人なのさ。

 

逆に僕にしてみりゃ何てことないカーブではニヤニヤしている顔も

しっかりと見ているので多分喜んでくれているとは思うんだ。

 

僕の得意とするワインディングや雨天での高速道路なんてのには

まだ仕事させてもらえないのはちょっぴり不満だけど、

本採用となったこれからは能力を発揮できる機会もあるだろうと

驚かせる日を虎視眈々と狙っている訳さ。

 

心強いのは街中で結構あちこちで別れ離れになってしまった

兄弟達と出会うのもあるね。

信号待ちとか通りすがりでゆっくり話をする暇はないけれど、

お互い頑張っているのが判ってニッコリ微笑むだけで十分さ。

 

送り出してくれた里親のところにも先日ご主人が連れて行ってくれました。

僕のおなかの空き具合はどうかと窒素ガスまで補充してくれて、

もう腹一杯状態で動きが緩慢になりそう・・・。

これではご主人共々メタボ解消は夢また夢だろうね。

 

そうそう故意じゃないので怒ったり拗ねたりはしないけど、

先日駐車する際に縁石に顔を擦りつけられたのはちょっぴり痛かった。

まあ僕の面の皮が厚かったから擦り傷程度にもならなかったけどさ・・・。

 

オロオロしたのはご主人の方でその後に車を停めてスプレータイプの

タイヤコーティング剤なんて掛けてくれて綺麗にしてくれたので

気持ちが良かったですね。

月に1、2度は必ず洗剤つけて洗ってくれるし

予想した以上に厚遇してもらっているのもきちんと報告しておかなきゃね。

 

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先に書いた燃費の件も僕との相性も考えてくれてるみたいで、

当初はエコモード君と組まされることが多かったのだけど、

最近はずっとノーマルモード君と一緒に仕事させてもらってます。

 

僕自身にはまだ判らないけど何だかこれもご主人が嬉しそうにしているのを

見るとどうやら効果が出てるみたいなんだ。

 

最近シートのレカロ先輩がとってもきっちりした仕事をするので

ご主人の機嫌が上々なのも僕にとってはやりやすい職場になっています。

 

僕もようやく慣れてきたので、

先輩を見本に頑張っていこうと思っています。

皆さん暖かく応援よろしくお願いしますね。

 

                                         敬具


○○は死ななきゃ治らないのか?(後篇)

2014-06-24 18:00:00 | 日記

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右わきの解れに気がついてから何故か徐々に広がってきているように思うのは

気のせいではなさそうだ。

気にするまいと思えば思うほど乗るたびに目が行ってしまうのだ。

レカロに限らずどんな物でも使っていればそれなりに消耗するし、

それに応じた適切なメンテナンスは必要になってくるのを頭で判っていても

なかなかしないのも人情だよね。

 

人も同じで云十年使ってきた体も年を経るごとにあちこちガタが出てくるのも

当たり前の話だわな。

部品交換や買い替えと機械のように出来ない限り労わりつつ自覚するしかない。

 

大枚はたいて購入したレカロの場合は無論専門店で修理してもらうのが長く使う

ベターな選択だろう。

レカロジャパンに依頼する方法は物にもよるけど納期と費用の点で俺は懐疑的である。

ドイツ本国に送って修理を出されたりすりゃ送料だけでもゾッとするけどね。

 

大阪府のS市にあるショップFはレカロマニアなら誰でも知っていると言っても

過言でないくらいに長年レカロ専門に修理、販売、オリジナルパーツの開発を

行っているお店だ。

 

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一見ブルースウィルスに似た小柄で眼光の鋭いマスターは

頑固職人を絵に描いたような男だけど、

レカロの話になれば懇切丁寧に教えてくれる優しいカーマニアでもあった。

持ち込んだレカロも縫製部分だけでなくウレタンの状態や補修した方が良い箇所の

アドバイスもあり追加で依頼することになった。

 

 

入札しようとしたオルソペド。

突然出品リストから消えてしまってガックリしたのは前回書いた通り。

 

こうなるともう丸っきり玩具屋の前の聞き分けのない子供、

いや親からケーキを掬って口をア~ンと開けたのに入ってこない状態

そのものじゃないの。

 

一旦買う決心をするまで散々悩んだというのにもう収まりがつくはずはなかった。

 

ネットや実店舗でも出物のレカロがないかとチェックする日々が続く。

オルソペドの現行型はファブリックタイプで約28万、一部皮タイプになると約33万。

どちらも遥かに予算オーバーだった。

 

突然のオークション終了から2週間程経ったある晩のこと。

いつものようにネットサーフィンをしていてヤフオクに行ってみると

な、な、なんとあのオルソペドが再出品されてるではないか。

 

慌てちゃならない、ここで気が逸っては失敗の元、早速出品者に質問してみた。

最近では業者の比率が高いもののネットオークションでは質疑応答だけでも

その相手の雰囲気が案外判るものだとブロンズマスターの俺は思っている。

 

すぐにきちんとした返答があり個人出品だけど新品購入後そのまま未使用らしい。

乗っていたメルセデスに装着する前に車を手放したのが理由なのも尤もらしく思える。

 

知り合いの車屋から購入見込客を紹介されて一旦途中で出品を取り消したのに、

話をすると大幅値引きを希望され結局交渉決裂で再出品となったらしい。

 

買う側にとって価格は安いに越したことはないが、

私情が介入しにくいのがネットオークションの特徴、利点でもある。

出品者が希望価格や最低落札価格を設定することは勿論可能だが、

基本的には値段は入札者が決めるものだと俺は思うからだ。

決めてしまったらもうそれは自己責任という意味だな。

 

それより何よりやっぱりコイツは俺に落札される為に現れたとしか思えなくなっていた。

痘痕もエクボ、恋は盲目なのだ。

 

何度かのやり取りで交渉は成立、そして無事手元に届いたのだった。

思った通り程度は良く喜びいさんでマンゾクゾクの毎日だったそんなある日に例の解れが見つかったのだった。

 

騙されたなんて思っちゃいないぜ。

いくら程度が良い物といってもおそらく10年は前の物だと考えれば

多少の不具合もあるはずさ。

走行距離の少ない低年式中古車を買ったと思えば判りやすいと思う。

故障したって製造メーカーにクレームつける奴はおらんだろう。

逆に今回の修理で判ったことだがウレタン類も補修の形跡もなく

未使用との話も頷ける結果ではあったが弾性が落ちているので補修してもらったのである。

 

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ここの店では修理に出している間にレンタルのレカロも用意してくれるのは

もうノーマルには戻れないレカロフリークにとってとても有難いシステムだと思う。

貸し出されたシートも素晴らしいコンディションでウレタンの張りや弾力は現行新品以上じゃないかと思える。

このレンタルレカロに座ってみてこの店の腕の確かさも間違いないと再認識することにもなった。

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MR.ダイハード氏によれば右脇部は乗り降りの際に擦れやすいらしく、

何年乗っても傷めないコツもきちんとご教授いただきましたぜ。

聞けば手品のタネと同じで当たり前の事。

通常の運転では座面と肩の所以外はそれほど圧力が掛かっていないらしく、

乗昇降時に毎回擦るのが馬鹿にならない摩耗の原因らしい。

レクサスみたいな高級車にはエンジン停止でシートが後退するようになっているのもそのせいだ。

オヤジ号の場合は手動で都度下げるかリクライニングさせるか擦らないように降りるだけって事だ。 

 

そうそう元のSTYLE-DCはどうしたのかって?

当然俺もヤフオクに出品し無事に次のオーナーの手に渡って行きましたとさ。

良心的価格(?)に落札者からもお礼のコメントもいただき目出度しメデタシ。

つまりオルソペドの購入代金からDCを処分した価格がリアルな出費という訳さ。

 

 

車弄りにキリがないのは承知の上と開き直るしかないのは、

死ぬまで変わらぬ性格だからだろうか。

おそらく医者もさじを投げるしかなかろうて・・・。

結局母親の病気より俺の方が重篤だったようである。

 

昔から「馬鹿は死ななきゃ治らない」と言われるのを誰でも一度は耳にしたことはあるだろう。

素朴な疑問で死ねば本当に治るのかと思う向きもあるかも知れないな。

実は俺もそう思ったことがあるのだが。

この疑問に対してある方が明快に答えてくれた事も追記しておこう。

 

あれは生きている間は治らないという事で死ねば必ず治るという意味じゃないらしい。

「宝くじ買わなきゃ絶対当たらない」と同義ということだ。

買ったとしても必ず当たるとは限らないってね。

 

レカロについての思いはまだまだ書き足らないくらいなのだけど、

とても今回だけでは納まりきれないので機会があればまたその時にでも。

と言いたいのは山々だが能書きはこの程度で十分だろうと自覚はしているのでご安心を。

 

最後にオヤジ号に装着のオルソペドをお披露目しておこう。

1枚目、2枚目の修理中の掲載写真も実はそうなのである。

前回参考に掲載したここのショップの物より更に実物の程度はイイゼ!!

 

むふふふ・・・・ひゃひゃ、うふふ・・・でへへへ・・・。

(了)

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レカロ専門店 フリースタイル http://www.freestyle-rs.com/


非常にジュートクな病状(前篇)

2014-06-22 08:57:00 | 日常

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ある日の午後、そう指定された時刻は確か15時だったろうか。

 

案内されたアイボリー調の四畳半程度の室内は長机と椅子が4脚、

移動式のホワイトボードと掲示板がそれぞれぽつんと置かれただけの

無機質でそれ以外の什器は何もない場所だった。

 

少し前の市民検診で左の肺に影があると判定された母親の追加検査の結果は癌。

幸いその大きさはまだ指先程度であり手術で取り除くのが可能だと診断された。

 

結婚するのを機に実家から出たきりだったが、3年前に車で実家から5分の場所に

建売を購入したのも高血圧と心臓病の父親と二人きりの生活を危惧してのことだ。

 

母親の手術は外科的には一応成功と聞いたものの左肺の約半分を切除となり、

一週間経った今日、主治医から術後の経過と詳細結果の話を聞くために

病院に来ていた。

 

インフォームドコンセントとか言うらしいが一昔前は癌と判っても

本人には伝えないように気を配るみたいな風潮だったのが、

いつの間にか正しく伝えた上で患者にも容態や治療法等に理解を求めるように

なっていたのは意外だった。

 

全てを否定する気はないが重病、難病の患者本人が冷静で客観的な判断が

出来るとはどうしても思えず、それどころか病名を告知されて気落ちするのを思うと

あれは医者の責任を回避する為の方法のひとつではないのかと穿って見てしまう。

 

医者の気持ちも判らなくもない。

欧米並みによく耳にする医療事故等の訴訟問題を考えれば医者が出来ること、

それによって発生するリスクを医師が抱えるなんてことになれば

溜まったものじゃないだろう。

 

幸いなことにうちの場合、母親は若干認知症が来ているのと

生来自分にとって都合の悪い話は聞こえない耳に入らないような

全自動削除システムが構築されているため後から聞き直しても

肝心な部分は殆ど覚えている訳はなく何を言われても動揺することはなかった。

 

 

「ではお母様の状態を説明させていただきます。癌自体はレントゲンでも事前に

予想された通り小さなものでして綺麗に切除出来ました。

また万全を期する意味で怪しいその周辺も取りましたので結果として片肺の半分を

切り取ることになってしまいました。」

 

俺としては黙って頷くしかない。

 

「外科的に出来ることは全てやったつもりです。」

 

これも至極当然ただ頭を下げるだけだった。

 

「ですが残念ながら病理検査の結果リンパにまで行っているが判明しました。

現在のところは目に見えた部分に癌はありませんが段階で言うと

ステージ3になります。」

 

すぐにピンと来ないながら今後も転移や再発の可能性が高いことと、

継続して今できる治療は抗がん剤の投与と放射線照射しかないのだけは判った。

続けて5年以内に1割以下になるステージ3の患者の

生存年数統計表を見せられると癌の発見から入院、手術と慌ただしく過ぎて

これからの事など考える暇もなかったのが厳しいデータを見せられて

一気に深刻になってしまうじゃないか。

最近は重篤という言い方をしないようになったのもこの頃に知ったことだ。

患者に対して判りやすい説明義務があるらしく「非常に重い症状」とか

「生命に危険が及ぶ状態」なんて表現に変わっているようだ。

 

結局再発、再手術、ステージ4へと進行していくものの発症してから7年後という

平均を大きく上回る生存期間を過ごしたのだった。

 

親が子より先に逝くのは自然の摂理で身内以外にとって日常のごく当たり前の話ではある。

まさしく諸行無常ってやつだよな。

などと感傷に浸っている場合ではなかった。

 

亡くなった者より今現在、生活している自分の方が大切に決まっている。

 

 

先日愛車を久々にキレイキレイしてやろうと室内を磨いていた時だった。

運転席右わき腹の当たる部分に白っぽい糸くずが見えるのに気がついた。

よく見れば縫製された糸が解れて縫い目が少し広がっているではないか。

 

シートは純正ではなく愛用のレカロだ。

一年半くらい前にSTYLE-DCという電動機能の付いた物を

装着したのはご存知の通り。

ウレタンの張りや生地は専門店によってリフレッシュされており、

程度が良く格安だったのでご機嫌だった。

装備も充実していて寒かった前冬でのヒーターは本当に重宝していたし、

夏もベンチレーター機能はやはり無ければもっと不快だったかと思えるスグレモノだ。

 

だが慣れとは恐ろしいもので段々とそれまで気にならなかった不満が

出てきていたのも事実であった。

メーカーにも問い合わせても完全には難しいと返答されもう本当に困ってしまっていた。

 

 

 

「きしみ音」である。

 

ひょっとすれば一般のユーザーには然程不具合とも言えないことと思える

程度のことかも知れない。

車の性能自体が良いこともあるけどエンジンの音やタイヤの振動なんて

ノープロブレムの俺なのだが気になりだすと更に不快に感じてしまう始末だ。

 

音の出所を探ってみるとどうやらシート下部の昇降リンクの部分のようだ。

このタイプはヒーターやベンチレーションだけでなくリクライニングや座面の上下も

電動の機能が付いている。

機能が増えれば部品や構造も複雑になり場合によっては

強度や剛性が通常より劣る場合もあるだろう。

 

緩んでいるとか外れているみたいに明確な答えのあるなら話は簡単だが

音の対策は簡単にはいきそうもなかった。

スプレー式の潤滑剤も塗布した直後はなんとなくましになった気がする

程度の効果しかなく、

そうなると段差を越える際などにキシキシ聞こえる音が

どうにもこうにも癇に障るようになってくると気になって仕方がない。

 

そんな時ふとネットオークションを覗いたとたんあるレカロに目が釘付けになってしまった。

黒の革張り仕様のオルソペドだ。

 注)下記は参考画像

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沢山あるレカロシートの中でもコンフォート系に属する。

先のSTYLE-DCもその部類なのだが特に腰痛予防や疲労低減に特化した

エルゴノミクスシートの上位機種なのだ。

魅力的だったのは牛革の表皮。

加えてその装備も電動機能はリクライニング、ヒーター、ベントで

丁度DCの座面昇降機能だけがないという必要かつ十分なものだ。

 

現行モデルのひとつ前の型にはなる中古品ながら未使用とも思える状態で、

新古と言ってもよいくらいに見える。

 

レカロも今は日本法人化され昔と比べると安価な物も売られてはいるが、

上位機種であるオルソペドはドイツ本国より輸入されるレアで高価な物になる。

それが新品当時価格の6~7割引きで出品されているのは魅力的だった。

 

それでも現行下位機種の新品以上の価格は俺にとって高価な物には違いない。

じっとPC画面を見ていると何だか俺に落札してもらいたくて

出品されたようにも思えてくるから不思議なものだ。

 

出品期間は7日間。

見つけた時は既に2日過ぎていて残りは5日間。

主に経済的理由で悩んでいる間に更に3日が過ぎ残りは後2日。

清水の舞台から飛び降りる気持ちになって入札しようと思ったのがその翌日。

 

PC画面を見ると「???????」

 

いつの間にか出品物が消えてしまっている。

他の入札者に落札されたのでもなさそうなのに・・・。

実は出品者が自己都合で取りやめていたのである。

ありゃりゃ・・・縁がなかったのかね。

 

例により話が長くなってしまい申し訳ない。

 

(続く)


Oさん、ボクあのね・・・。

2014-06-14 11:29:00 | スポーツ

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テレビのプロ野球中継を定期的に観なくなってもう何年になるだろうか。

贔屓のチームがいないのもあるが去年の楽天優勝決定戦とか

WBCみたいなエポックな時以外それほど観たいと思わせる選手がいなくなってしまった。

 

衛星放送やBS中継で大リーグの試合を毎日観戦できるのも影響しているに違いない。

ヤンキースというチーム事情があるといってもあのイチローでさえ

スタメンが確約されていないレベルの高さ。

それだけにマー君やダルビッシュの活躍は素晴らしいし、

日本人としても嬉しくなってしまうよね。

 

話は戻して日本のプロ野球。

子供の頃は巨人V9全盛の時代。

テレビも巨人戦中心だったが毎回わくわくして観ていたのを思い出す。

僕のお目当て、お気に入りは王貞治。

世界のホームラン王だ。

 

ミスタージャイアンツこと長嶋茂雄も派手で人気があっただろうが、

何と言っても寡黙に淡々とホームランを量産する王は子供心に

強烈なヒーローとなって残っている。

 

今とは違ってあの頃のテレビ中継は白黒のバックネット裏から

薄っすらと網目の掛かったものがいつもの風景で、

丁度ピッチャーに正対して審判の背中越しに見る状態ね。

 

あの頃の王は構えて立っているだけで

いかにもホームランを打ちそうな雰囲気が漂っていたものだ。

そしてそれは現実にホームランとなるのだからそりゃたまらない魅力だったね。

まさに僕のスーパースターだった。

 

プロ野球の人気が凋落したのは色々な理由があるのだろうけど、

もう今はそんな気にさせる選手がいなくなってしまったのも一因ではないのか。

力のある選手が次々と大リーグに行ってしまっては仕方ない部分もあるだろうが。

 

僕の住む関西では一番熱心なファンが多いのは阪神タイガースだ。

巨人と並ぶ伝統のある球団だが僕はどうも好きになれない。

特定の応援するチームがないことよりも寧ろアンチタイガースに近いくらいだ。

 

多少矛盾と誤解を招くかも知れないが王と長嶋の違いと同様に

昔からチームは嫌いでも実力ある選手は応援してきたのだ。

 

江夏のオールスター9連続三振の時はテレビ画面に釘付け状態、

連続三冠王のバースなんてその打席毎に声援を送っていたものだった。

力と力のぶつかり合いを観たい者からすれば、

ホームラン55本打った後の敬遠ばかりの試合は興ざめ以外何物でもなかった。

多分そんなのに嫌気がさして段々と見なくなっていったように思う。

 

 

 

そうそう話はO氏だった。

昨晩あるパーティに招かれていった式典で主賓席にいたのが彼。

丁度僕の斜め横のテーブル席にいたのです。

現役当時は藤山寛美だとか坂田利夫なんて言われた見た目は別として

選手の育成指導は阪神OBの中では長けていると思う。

オリックスと阪神両方で2軍監督を経験していたのも良かったろう。

 

プロ野球界ではいわゆる「70人枠」というものが存在する。

これは球団の支配下登録選手の数は70人までしか出来ないのだ。

つまり公式試合に出ることの出来る人数である。

そのうち1軍登録枠が28人なので残りの約40人が2軍選手となるが、

毎年のようにドラフトで5~6名の選手を獲得するとなると

押し出されるように当然同じ数の選手を登録から外さねばならない。

事実上の解雇通告である。

 

彼らの平均所属年数は約5年。

高卒で23才、大卒で27才の野球一筋の男が突然首切りになる厳しい現実である。

 

その通告を行うのが2軍監督か担当部長で1軍監督が直接手を下すことはない。

長い人生のまだまだ前途ある若者に対する処遇判断の責任は重い。

 

強い球団は生え抜きの選手をいかに育てるかにかかっていると彼は言う。

一時期ジャイアンツが金に物を言わせてオール4番バッターばかりと

皮肉られたのは記憶に新しいだろう。

だがたまたまテレビ解説した昨年の巨人・阪神最終戦を見て驚いたそうな。

 

巨人のスタメンで外国人を除くと生え抜きでなかったのは村田だけ。

かたや阪神は生え抜きは鳥谷一人だけだったのだ。

 

流石に球団批判は避けたような話だったが

今の阪神は巨人が過去に犯した過ちを後追いしていると

解釈出来たのは僕だけだろうか。

 

大リーグで使いものにならなかった福留、西岡を高額で獲得したのも

結果論でなくおおいに疑問が残るようだ。

他球団に売り込んだのを断られていた事実を阪神がどこまで判っていたのか。

それだけの金額があればもっと別に戦力補強すべきではないのかなんて言ってたね。

 

またO氏から見て日本のプロ野球界を担うであろう有望な若手選手はいるのかと聞けば、

一人だけいると返答したのも明快だった。

残念ながらタイガースでもなければセリーグの選手でもない。

それはソフトバンクホークスの柳田 悠岐という名の選手だ。

僕は知らなかったが既に今年は今日現在で打率2位、ホームランも8本と

頭角を現しているので先見の明とまでは思えないが、

敢えて心配すれば大ブレイクするきっかけを掴む運と怪我だけらしい。

更に大化けすると断言すると言っていたので注目して見てみようか。

 

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そんな感じで結構良い話は聞けたように思う。

ついでにサインボールまでもらって良い事ずくめみたいなんだけど、

最後に一言、言わねばなるまい。

 

O氏の性格がとにかく陰気、暗いのだ。

これは致命的とも思えるな。

2軍監督やコーチならそれも良いかも知れない。

でもプロ野球が人気商売で成り立っているのを忘れてないかい?

今年GMとして返り咲いた落合は監督在任の6年間で

優勝3回、2位3回の実績でも首になったのを知らないはずはないだろう。

選手時代から好きだった落合は浪人時代に話を聞いたことがあったが

一般に報道されているような我儘な「俺流」みたいな男ではなく

彼ほどそれとはかけ離れた常識的な人物はいないと断言できるけどね。

裏を返せばそれだけ球界が非常識人ばかりということになる。

 

Oさん、一切の関係やしがらみのない僕だけどプロ野球ファンの一人と思えれば

もっと違う接し方がなかったろうか。

べんちゃらや愛想を振りまくという意味じゃなくて、

もっとプロ野球が楽しくなるような見たいと思わせる話がないのが辛いね。

球界関係者がそうならプロ野球人気が戻ることはないと思うよ。

 

弱ければ論外だけど単に強けりゃ良いのかというのも違うのは落合を例に出すまでもなく

十分に判っていることでしょうが。

 

最後の写真はかなり上機嫌だったと思われる時に撮ったものだけど

後から見てやはりこの程度と思うとね・・・。

まさかと思うけど出がけに嫁はんとケンカしたとか体調不良じゃないでしょうな。

 

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この先、阪神の監督として戻れるのかどうかは色々な条件もあるだろうけど、

折角良い指導力を持っているのに残念に思うなあ・・・。

 

O氏がこれを目にすることはないだろうし、アンチファンな僕なのだけど

彼が復帰して手腕を発揮するのを案外期待しているのかも知れない。

阪神が強くなけりゃ張り合いも出ないじゃないの。

頑張ってちょうだいね!


ラマダン余波

2014-06-08 14:06:00 | 日常

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「ど~こかで、だ~れかが~きっと待っていてくれ~る」(※注1)

なんて懐かしいフレーズを口ずさみながら紋次郎みたいにカッコよく去っていければ良かったのだけど、

残念ながらこちらの方はアッシに関わりないどころか大いに困った状態になってしまっていた。

 

あのラマダン余波とも言えることで減量しようとすると、

といっても単に野菜中心の食事にしていただけなのだが自分の思惑とは裏腹に

腹や胸のお肉が減れば良いのに足のサイズが縮んだような感じ。

今履いている靴がどうも合わなくなってきているのだ。

 

元はといえば10数年前に痛風を発症した際の食養生で全身が痩せた時にも

起こったことで、その時は25.5センチが25センチになったのだった。

当時は目的の健康から考えると然程たいした問題ではなかったのですが・・・。

 

加齢もおそらく一因なのだろう。

じわじわとそのサイズは最近では24.5センチにまでなっていたのであった。

 

ここで大きな問題は成人男性用の汎用靴サイズで最小が24.5センチなのだ。

オーダー品を別とすれば大手メーカー品では婦人用、子供用しか選択が無いのは非常に辛い。

 

応急的に近所のワークショップで中敷きを買って誤魔化しているものの、

その場しのぎなのは否めない。

 

そんなある日のこと。

仕事でよく車で通る道路の信号待ちで歩道沿いの店舗をふと眺めていたら、

ある看板が目に留まった。

 

「足、履物の相談室」と書かれたそこはどうも靴屋でもなさそうで、

店の屋号もすぐには見当たらず小さな専門問屋のような佇まいである。

一般客には入りづらそうな雰囲気だ。

 

場所も県道沿いとは言っても山あい住宅街の真ん中にあって、

目立たないのは常連客か得意先が固定されているからなのだろうか?

なんて思っているうち信号は青に変わりその時はそのまま行き過ぎたわけだけど、

実際困っている者としてはやっぱり気になって仕方がない。

 

 

で何度目かに通った時に意を決して行ってみたのだ。

個人のクリニックみたいな玄関扉を開けるとそこには誰もいなくてラララ無人君状態。

何かの段ボール箱がいくつか積み上げられているだけのガランとした事務所、

小奇麗な倉庫みたいだった。

壁の張り紙には「用件のある方は2階へどうぞ」と書いてある。

 

狭い階段を上った先は透明なガラス扉の向こうに女性数人がデスクワークしているのが見えた。

どう見ても一般のオフィスのような感じ。

 

入って表の看板を見てきたと伝えるといかにもキャリアウーマン風の女性が

応対してくれ事情を話すと中へと案内された。

 

白衣こそ着てないものの丸っきり医者と患者のような問診の結果、

足のデータを取ることになった。

靴を脱いで靴下の指先が擦れて薄くなっているのに気づくも後の祭り。

恥ずかしさも逆に旅先同様どうにでもなれと測定器に乗るしかない。

 

初めての体験は誰でも不安や期待があるものだけど、

足、靴のサイズも例外なく知らなかったこと間違った知識に

気づかなったことが多かったのは驚きだった。

 

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典型的日本人のつもりの私にとってその体型が胴長短足に始まり、

足なんてのもいわゆるベチャ足でじっくり見たことはないが欧米人みたいに

甲の高くない巾の広いものだと思い込んでいた。

 

データを取る前の触診段階で「随分と華奢なお足ですね」と彼女に言われ、

どうにも返答に困ったのであるが、

実際の測定データのウイズ(足囲)が左でE、右で2Eではその通りと思うしかないね。

 

今まで靴を購入の際に日本人向け(3E)というのを

それほど気にも留めずに選んでいたのは間違っていたといえる。

 

また脱ぎ履きしやすいので選んでいたスリッポンタイプの靴は天然皮革は無論、

合皮だろうが伸びやすくフィットしにくい(持ちも悪い)のも知ったのである。

この日履いていたのもそのタイプで中敷きを入れた状態だったけど、

足が靴内部で遊ぶのを無意識に防ぐのに指先に力が入って擦れるので

靴下も傷みやすくなるのが原因らしかった。

 

理想は面倒でも紐で毎回きちっと締め直すのが良いらしく、

緩めてそのまま脱げる状態で使うのも靴本来の性能を発揮出来ないので

NGなのだ。

そういえば恰好つけるために鞄に忍ばせている携帯用靴べらも

殆ど使ったことないなあ。

 

 

よく靴を横着して履く時につま先を地面にトントンするのは最悪で、

本来は踵側で合わせ、指先は靴の内部で少し余裕があるのが

正しい履き方と教わる。

つまり靴は踵と指先より足首側の甲で支えて履くように作られているのだった。

靴の中で指先は押さえつけられるのではなく自由に遊んでいるのが正しいとは知らなかったね。

 

玄関先の上り框で靴を履く時は踵を下にして靴先を浮かすのが良いらしく、

外出先や屋外で履き直す場合も階段や一歩高い位置に足を置いてすると

便利ですよと彼女は言う。

こちらの年恰好で判りやすくと思ったのだろうが波止場の裕次郎のポーズで

締め直してくださいねと付け加えられる始末だ。

今の若者に波止場の錨の引っかけるボラードとかビッドなんて物なんてまず判らんだろう。

昔はマイトガイとかタフガイなんて言ってたっけな。

 

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と、ここまで色々と相談に乗ってもらってふと相談料は如何ほどかと思いつつ、

部屋の壁際に置いてある靴の箱に気づいた。

この店でのお勧め商品のようだ。

どうやら店の本業はある外国メーカーの靴の代理店のようで

体(足)に優しい物として販売しているみたいだった。

 

少なくとも店の外にはこの看板や表記はないのが未だに疑問ではある。

小売よりは問屋が主なのだろうか?

ちょっと高いけど手の出ないとまではいかない価格だったのもあって

一足購入しちゃいました。

これについての履き心地や評価は機会があればまたしようと思う。

 

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結論とすれば汎用サイズ24.5センチで履ける(但しワイズを合せる)のが

判ったのは収穫だった。

 

やはり「困ったことは専門家に聞け!」ってことだよな。

前回の投稿と意見が違うと思われるだろうが君子豹変す、朝令暮改とも言うじゃないの。

最終的に自己責任で個人がそれをどう判断するかが重要なのは改めて書くまでもないことである。

 

(注1)「だれかが風の中で」 歌 上条恒彦、 作詞 和田夏十、 作曲 小室 等