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後期高齢者御用達

2019-09-10 18:20:00 | インポート

DSC_0836.JPG

近年3ナンバーを含めてもセダンが売れないというのは

自動車業界にとっても非常に大きな問題となっていて、

販売戦略上も重要な課題でもある。

それは大巨人のトヨタといえども無縁ではない。

 

3年前に70カムリ、昨年のビヨンドクラウンに続き今年カローラが

フルモデルチェンジするのを機にこれら3車種に統合される気配である。

SAI、マークX、そしてプレミオ/アリオンも生産中止が確定した。

 

すっかり以前からマイノリティ入りしている国産5ナンバーセダン。

その中で2リッタークラスとなるともうトヨタプレミオ/アリオンしかない

という超希少種が新オヤジ1号となったので改めて紹介と

試乗インプレッションといこう。

因みに今秋発売予定のカローラも3ナンバー化となって登場する。

 

プレミオとは基本的にはフロントグリルやフォグ廻りの意匠程度しか違いはない。

まずは外観。良くも悪くも年配者好みのオーソドックスなスタイルである。

 

しかし4WDでもないのにフェンダーとタイヤのクリアランスが大きすぎるのは

大いに気に入らない。

タイヤサイズはこれでも16インチの純正とほぼ同じ、厳密には1パーセント程度

外径が大きくなっているのにこの通りである。

 

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加えてこのグレードだとリアにディスクのブレーキくらいは奢ってもらいたい。

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ブラキッシュアゲハフレークという舌を噛みそうな群青色系の派手なものが

イメージカラーとしてカタログの巻頭を飾っているが、

私が選んだのはシルバーメタリック。

それに同色系のトムスEP-2にアドバンV105だけが一見した純正との違い。

 

後述するが元が地味なクルマであることを逆手にとことん自己満足仕様に

してやろうかと思っているのもある。

それも他人に見られる意識より完全ジコチューってやつでね。

 

元々の素性はカリーナ(プレミオはコロナ)であり千葉真一をモデルに

「決まってるね、チバちゃん!」なんてキャッチでスポーティさを謳っていたのを

覚えているのは私以上の世代と言って間違いないだろう。

 

既にカリーナの面影は殆ど無くなってしまい現在では「いつかはクラウン」

だった世代の受け皿的クルマとして辛うじて生存していた気がする。

実は私自身も当初は後期高齢者向けに勧めていたのである。

 

メーカーに勘違いしてもらっては困るが安全機能の充実は重要だが、

爺さんになったから大人しく走るだろうとか、

適当に走れりゃ十分だろうなんてのは大いなる勘違いだ。

クラウンに憧れてカリーナ、マークⅡ等にステップアップしていった世代は

単なる走りだけでなくそこそこの高性能装備車の経験者でもあるのだ。

となれば手抜きみたいなものは即座に気づかれてしまうというもの。

 

その中で唯一といって良いほどの2リッターエンジンは必要にして

十分な性能を有していると思う、流石はトヨタとは言える。

 

A20 G-plusパッケージに限れば内装も木目調革巻きステアリングとか

革張りシートやシフトレバー、ダッシュパネル等もウッド調に統一され、

なかなか豪華である。

ナビやエアコン操作もカムリから乗り換えても違和感なく操作できる。

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では実際に走り出してみよう。

思っていたよりも出足が良い、速いというのが第1印象。

アクセル踏力が軽いので慣れるまでスピードが出過ぎてしまい怖いくらい。

ひょっとすれば納車時に交換済ませたトムスホイールの

バネ下重量効果もあるのだろうか。

 

主観ながら直前までの70カムリとの比較にならざるを得ないのは了承願いたい。

 

速度の上昇に伴って結構振動や騒音は煩く感じる。

一応高級グレードのA20を選択したはずだが

遮音に関してはまるでリッターカー2BOX車並みだ。

 

確かに取り回しがしやすく俊敏である。

0キロ~60キロの加速ならカムリより速いのではないだろうか。

 

では乗り心地はどうか、フニャフニャの柔らかいクッションかと思いきや、

これが意外と固めである。

だが私にとってこの固さは不満ではなく十分許容内だ。

 

パワーアシスト付きのステアリングには注文アリだ。

とにかくやたらと軽い。

おそらく速度感応式だとは思うが高速でもやっぱり軽すぎる。

100キロ走行では両手で保持していないと頼りない。

勿論片手運転を推奨する気もないし、そうしたからといって

事故になるような破綻をきたすこともないのは当然である。

あくまで感覚的なものだけどね。

 

今更ながら車格が違うとはいえカムリでは常用域は無論、

スポーツモードにするとステアリングがドシッとした重厚さに

切り替わり素晴らしかったと気づかされる。

 

サスのダンピングは新車だから当然だがよく効いている。

しかし残念ながらこれも路面の凸凹を吸収するというより

ピョコピョコ跳ねるような振動が伝わってくる。

これは一般道での低中速域での道路の轍や凹凸から

高速道路の継ぎ目に至るあらゆるシーンで現れて不快である。

 

多分このまま乗り続けている間に慣らされてしまうのであろうが、

このピョコピョコだけはいただけない。

音や振動には寛容な私がそう感じるのだから他のセダンからの

乗換え組の高齢者ならきっと不満が出ることだろうと思う。

タイヤをスポーティタイプに替えているとは言えそれは多分

サスのセッティングとか基本設計レベルの問題だろう。

 

タイヤについては予想した通り程度には音を拾うが今のところ不満はない。

というよりまだ非常に大人しい運転で高速道でもゆっくり運転で、

ワインディングや山岳路、雨中での走行も未経験なため、

総合的な判断するまでは至っていないのが正直なところである。

 

無いものねだりにはなるが高速道でオートクルーズが旧タイプで

レーザー追従式でなく使えないのも不満が残る。

 

これは比べる次元にしちゃいかんが思った以上に燃費も悪い。

ハイブリッドの70は2.5リッターで約17キロ(高速道含む)だったが

アリオンでは同様の優しい使いで9前後のレベルは物足りない。

一応JC08モードで15.6キロ定格なのだから。

ひょっとすればハイブリッド車より実燃費の落ち込みが大きいのだろうか?

 

まあ燃費が悪くなるのは織り込み済みというか覚悟の上ではあったので、

いっそのこと更にスポーティな走り屋仕様に変えちゃおうかな。

勿論若かった頃より運動神経や視力、聴力も劣っているし無茶な運転や

非合法な改造をする意味ではないので念のため、ご安心を。

 

これ以上はまたまた長くなってしまうので続きは次回に。



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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ヴェル24)
2019-09-10 19:50:22
こんばんは。
昔はセダンが当たり前でミニバンとかステーションワゴンは異端と感じていた時期が有った。その私が今やミニバンを乗り継いでいる。そして次に乗り替えるならと候補を考えるとミニバンかSUVを上げている。敢えてセダンとなるとクラウンと言うだろう。だが現実味が無い。

アリオンの感想を聞いていると、昔乗ってたしっかりパルサーのセダンを2.0リッターの高級車にしたような感じだと思いました。当時のパルサーの3ドアハッチバックは若者人気でしたが4ドアはオッサン車でした。そのスポーティグレードを乗ってたのですが足回りが固くて段差などでガタガタ言ってました。それもいつしか慣れたような気がします。

千葉真一さんのCMは知らないです。
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Unknown (車好きオヤジ)
2019-09-10 20:04:01
ヴェルさん、こんばんは。

パルサーは昔友人の父親が買い乗せてもらったことがあります。
FF車にしてはかなり広い空間があったのを覚えています。

また以前書いたかと思いますが私が最初に所有したのは、
パルサーの先代、チェリーでして。
4ドアのGLという普通のグレードのクルマにX-1というSUツインキャブを
装着したスポーツE/Gに換装し譲ってくれた友人の運転で暴走族狩りに行きました。

カリーナの千葉真一は覚えてなくてももう一つのキャッチコピー
「足のイイ奴」というのは聞き覚えないですかね?
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Unknown (一年生)
2019-09-10 23:03:53
こんばんは

確かにタイヤとタイヤハウスの間が広いですね~

ヴェルファイア以上かも。

燃費はガソリン車の方がカタログ値に近くなりそうですが

どうしてなんですかね~

意外にも乗り心地が違うのがエスティマとアルヴェルですね~

好みの問題もありますが、エスティマはかなり堅いです、それをスポーティと取るか

単に乗り心地が悪いと取るか。

自分は乗り心地が悪いと取りました。

このあたりマークⅡとクラウンの違いとにたような感じなのかな?

カムリとアリオンもそれ以上の差があるかもです。

とはいえアリオンがスポーティとも考えにくいですが、意外にもサスが堅いんですね~

後輪のダブルウィシュボーンとトーションビームの差も大きいかもしれませんね~

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Unknown (車好きオヤジ)
2019-09-10 23:29:08
一年生さん、こんばんは。

カムリとアリオンでは本文にも書きましたが比べる次元が何もかも違いますわ。
方やトヨタがセダン復権を賭けて開発した世界戦略車。
勿論設計も最新のTNGAですからサスだけでなくシャーシー全てが最新式。
こちらは国内専用車で何度もマイナーで小手先だけを
変えたモデル末期のクルマですから。

次回に触れるつもりですがその辺りの階層別というか
クラス別の切り分け方はいかにもトヨタらしく潔いというべきかも知れません。

とはいえ暫くは乗ると自分で決断した新車でもありますから
出来るだけ良いところを見つけて楽しむつもりです。
出来の悪い子を持つ親の心境に近いような気も・・・。
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Unknown (オジジ~)
2019-09-12 16:05:16
タイヤハウスの隙間が確かに広いですね。
それに何だかタイヤが小さく見えます。
内装は十分にいいのですが、走行の基本性能が
随分”手を抜かれている”ような感じですね。
まさにタイトル通り、後期高齢者専用みたいな割り切り方です。
購入した経緯は別にして、スバルのインプレッサG4なんかは
同じ4ドアセダンなのにずいぶんしっかり作られているようで
こっちだったら”買い”も考えていいように感じました。
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Unknown (車好きオヤジ)
2019-09-12 17:14:31
オジジさん。
このあたりが良し悪しは別としてトヨタらしい割り切りなのでしょうか。

この車は純正標準が16インチ(195r/65)でインチアップの外径サイズを合わせましたが、
その他の1500、1800は殆どが15インチ標準なのです。

扁平率が下がると余計に目の錯覚でそう見えるとは聞きますが、
実際にはタバコが縦に置けるくらいですからかなりですよね。
そうなると見た目が悪いだけでなく腰高なイメージがして
走行性能にも影響するようにも思いますけどねえ・・・?
ぼやいても仕方ないので何か考えようかとも思います。
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Unknown (はやてこまち)
2019-09-13 08:04:31
おはようございます。
アリオンの前身カリーナのCM、私は「足のいいやつ」のキャッチフレーズで、オフロードみたいなところを土ぼこりあげて走るCMを何となく覚えてます。

当時はカローラより少し上級なカテゴリで、兄弟車のコロナより少しスポーティ、GTのエンブレムを付けたツインカム16バルブやツインカムターボエンジン搭載グレードもあり、少し憧れてました。
アリオンは確かにホイールハウスの隙間が目立ちますね。ダウンサスや車高調キットを付ける?そもそもこのクルマ用のキットあるのかなぁ?
どんな風にカスタマイズされるのかチョット楽しみです。
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Unknown (車好きオヤジ)
2019-09-13 09:04:47
はやこまさん、おはようございます。

私の年代が憧れたカリーナは2代目でしたが、
この頃のGTは1600でも1800でも(2000はまだ無く)ツインカムでも8バルブでして、
金額も当然違いますがスカイラインGT-Rやフェアレディ432の24バルブと違うと
あくまでスペック上の能書きを垂れていたのが懐かしいです。

それを思えばアリオンのA20はDOHCは当然で16バルブだけに隔世の感がありますね。
またカリーナの派生車種として誕生したのがカムリ。
「都市型スポーツセダン」とCFであか抜けた若い世代、もしくは気の若い中年向けのFRでした。
2代目からFFになりましたね。
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Unknown (北のはげおやじ)
2019-09-13 16:08:54
よく買い換えましたね。

このシリーズを読み返して、この車に
買い換えた経緯を確認しましたが、
私には、とってもまねのできることでは
ないです。
敬服します。

カムリと比べるとかなりのダウンサイジン
グでしょう。代車として何度か乗りまし
たが、失礼ながら安普請の印象がぬ
ぐえない。ハンドルから内装のすみずみ
までその印象が強かった。

そういう意味では、いろいろこだわりを持
って車を扱ってきた車好きオヤジさんのこ
となので、自分の思うようなものに、いじり
がいがありそうです。
今後のこの車の行く末を楽しみにしていま~す。
返信する
Unknown (車好きオヤジ)
2019-09-13 18:43:28
はげおやじさん、こんばんは。

確かにダウンサイジングで総合性能はカムリには到底及ばないでしょうね。
まあまともに比べちゃいかんてことですわ。

ですがはげおやじさんが代車として乗られたのは1500か1800だったのでは?
鶏口牛後の喩もあるように2000のアリオン(プレミオ)は後発で且つ
最高級車ですから同じボデーで装備や馬力はかなりのものですよ。
良いところを見出すならその辺りかなあなんて思っているところです。
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