え~エッヘン、オッホン、のっけから三好鉄生のヒット曲のような出だしなのだが、
今回は久々にカーコミュニティらしい話題の記事なのである。
ホント世の中には色んな方がおるもんです。
ガズーに集まる私を含めた車好きとか趣味嗜好の同好の者にとって
開いた口がそのまま閉まらんような御仁が近所にいてはったという話。
友人のMから親しくしているNさんという材木屋を初め複数の会社を経営している方が
趣味で沢山の車を持っていて、
そのコレクションを不定期に一般公開するので良かったら一緒に観に行かないかと
誘われたのが数年前のことだった。
当時Mと雑談の中でたまたま車の話題になり、
その流れでN氏の話も出たのだが何となくお金持ちの道楽、
金に糸目を付けずに購入した高級車をわざわざ見に行くなんてのは
僻み半分でも鬱陶しくて面倒くさいような気がして適当に相槌を打って聞き流した記憶があったのよ。
実のところ地元でも知らない私を別として結構その方面では有名らしく、
会社に来る銀行屋もN氏とは商売上かなりの取引があるようだ。
そりゃ資産家とならお付き合いもあるのはその頃は当然でしょ程度の認識だったて訳さ。
2か月程前のある日の話。
Mは日常の仕事とは別にボランティアとかの福祉関係の活動などを熱心にする慈愛に溢れた男で、
私とは全く違う性格なのに何故か気の置けない間柄なのである。
まあそれは互いの無い物ねだり、いや単に奇特な奴なのかも知れないが、
それはさておき今度は地元I市の活性化と演奏家を応援する為のコンサートの手伝いをするという。
そいつがロックとかジャズならまだしも「琵琶」ではなあ・・・。
古くかある弦楽器、「耳なし芳一」が弾いていた楽器の演奏会だ。
折角誘ってもらって申し訳ないのだけど丁重にお断りさせていただいた。
その演奏会を主催していたのが他ならぬN氏だったのさ。
Mから首尾よく終わった演奏会の後日談を聞くついでにそのN氏が今年の12月に
またコレクションの公開をするので良かったらどうと言われ改めて調べてみてこりゃ驚いた!
ガズ友のヴェルさんがアップする「懐かしの車」のオンパレードそのものなのさ。
場所は生家のあった和歌山県有田にある広大な敷地に2輪、4輪合わせて
その数300数十台。
はっきり言って最早個人所有のレベルではないよこれ。
観音開きのクラウンやプリンスのスカイライン、バーハンドルのミゼット、
ダットサンフェアレディなどマニアには垂涎の車達。
その私設ミュージアムが常設展示されてないのは
全てボランティアで賄われている為なのだが加えて入場料も無料だ。
N氏によれば当初は自分が若かった頃の憧れの車、
ホンダのS500、S600、S800等をコレクトしたかっただけで
これほど多くの車が集まるとは思ってなかったらしい。
名車、珍車も数あるものの、中には古くて下取りや廃車にするのも忍びない
ユーザーから譲られた車両も多くて、
決して金にものを言わせるようなやり方で収集しているのでないのも
私の勝手な思い込みによる誤解でありました。
大いに反省しとります。
100台を超えた辺りから是非もらって欲しいと持ち込まれる車が
一気に増えたと聞けば何事もある一定レベル以上になれば
雪崩が起きるみたいに考えられないくらいの規模になるのじゃないかという気がするね。
2年前には黒部ダムで使われていたトロッコ電車までやって来る始末で、
これも敷地にボランティアの手によってレールが敷設され、
公開日には訪れる人たちを実際に乗せて楽しませてくれている。
N氏の乗り物好き、車好きがよく判るのは収集している車が単なる陳列物でなく、
かなりの車両に未だにナンバー受けされているのでも窺い知れるだろう。
それなりのメンテナンスに手間暇掛かるのも当然必要なのは書くまでもない。
何にしてもえらいオッチャンですなあ。
さてと、来月にMと一度観に(会いに)行ってみようかな。
(ご参考)