ふぁいんな日記。

文章の中に主語がなかったら、それはたいてい西川貴教のこと(笑)。

5/3 hide memorial summit。

2008-05-05 | TAKANORI
朝、起きると雨が降っていた。
でも傘は折り畳み傘、むしろUVケアを念入りにし、オレンジ色のTシャツ(アウェイのユニフォーム(笑))を着て出かける。

味の素スタジアムの最寄り駅、飛田給に着く頃には雨はすっかり上がってて、出演者が次々と歌っている間にどんどん晴れ間が広がっていった。ときどき強烈な日差しがさしたりもして、慌てて帽子やタオルをかぶったり。
晴れ男のファンを長年やってるから驚かないけど、雲がどんどん薄くなっていく広い空を見上げていると、やはり今日は何か大きな意志が働いているのかなとも思えてくる。

ということで、hide memorial summit、味の素スタジアム、行ってきました。
5月3日、一日目のみの参加です。

前説(?)、司会(?)の東海林のり子さんから始まって、いろんなアーティストが出て、それぞれすごくおもしろかった。
なんかね、やっぱり「hideさんが見てる」っていう意識がみんなの中にすごくある感じだったのね。知らないアーティストばかりだったけど、最高のものを捧げようというある種の緊張感というか。
マキシマムザホルモンとかもね、あれ、すげえな。
……おっと、書き始めたらキリがないのであきらめて西川のことだけ書きます。


西川くんの出番は10組中の9番目。ちょうど日が沈んで照明がどんどんきれいに映え始める時間帯でした。

まずセットリスト。

1. ignited-イグナイテッド-
2. Zips
3. vestige -ヴェスティージ-
4. resonance
5. 夢幻の弧光(アーク)
6. LOVE SAVER
7. HIGH PRESSURE

どうよ、この攻めの選曲は!

ここまでとは予想してなかった。
T.M.Revolutionを知らない人も多いだろうから、もしかしたらa-nationみたいに知名度の高いシングル曲中心に構成してくるのかしらと思ってた。もしそうだったらちょっとつまんないなとも思ってた。全然違った。
だって「夢幻の弧光」だもん。かなり驚いた。どういうつもりなのかと。で、「LOVE SAVER」になだれこむ。
知らない方のために解説すると、「夢幻の弧光」はカップリング曲だけどライブの佳境でやる曲のひとつ、ガンガンのヘドバン曲。そして「LOVE SAVER」はイキきった先の無酸素ゾーンですから。剣道でいうと懸り稽古ね。
これはまさにいつものフルライブのおいしいところだけ抜き出したダイジェスト版。

西川ファンは思ったより少なかった。turbo枠が固まっていると思われる私たちの周りでも、1割くらいしかいなかったんじゃないかな。DJ OZMA同様、正直、私も少しびびってた。
最初はやはり西川ファンとそうでない人との温度差があった。
でも知らない曲ばっかり続くというのに、どんどん盛り上がっていったのだ。

西川くんはいい顔して歌ってた。
そしてよく走ってた。
会場の隅から隅まで気持ちを飛ばしてた。
2曲目「Zips」で早くも花道を駆けてきた。私の席はA3ブロック、ちょうどシモテ花道の先端だった。キャー、正面に西川! でも西川くんの視線ははるか彼方を見てた。
柵に上って身を乗り出して遠くのスタンドをあおるだけあおると、くるりときびすを返してカミテの花道へ向かってターーーーーーッとまっしぐら!

速っ!

あっと言う間に向こうの端へ。
そのあまりの速さと走る姿の美しさに、うれしくて大笑いした。

西川くんってこういう人。どんなに大きな会場でも、どんなに遠いスタンドでも、気持ちを直接届かせる。

3曲目に入る前に短いMC。
「みんなが、同じ人のことを思ってこうやって集まってる、それがすべてです」
「思いを込めて歌います」といって歌った「vestige」がすばらしかった。
歌詞があまりにもこの場にぴったりで。西川くんの声が夜空にどこまでも伸びていって。
西川くんは、中空を見つめて何かをつぶやいていた。
一緒に行ったH美さんは「まるで鎮魂歌だ」と言っていた。私もそう思う。
西川くんの気持ち、みんなの心に響いたんじゃないかしら。

次にきた新曲の「resonance」に狂喜乱舞し、5曲目でアークきたアークきたと騒いでるうち、あれ、なんか会場がものすごくあったかい……!

「LOVE SAVER」で西川くんは「知らない曲でも関係ない!」みたいなことを叫んでたけど、実際、関係なかった。みんなT.M.Revolutionに集中してる!

「聴こえるかー! おれはお前ら全員見えてるぞー!」
「おーー!」

最後の曲はおなじみの「HIGH PRESSURE」。でもUNDER:COVERバージョン。
長い長い前奏で、西川くんが西川くんが「みんな手をあげろ」って言ったら、ホントに全員が挙げてた。西川くんが「跳べ」って言ったら全員が跳んでた。
か、感動……!
みんなも知ってる「HIGH PRESSURE」は、もうちょっとしたお祭り。
うちらの振り付けを見て見よう見まねで踊ってくれてる人もいる。西川くんも「決めちゃって~♪」って踊ってた。
うううっ、楽しいっ!!!(≧▽≦)
西川くんは「みんな最高!」って、めっちゃいい顔してた(≧▽≦)。

どうですか、hideさん、hideさんのファンの皆さん。これが西川です。これがT.M.Revolutionのライブです。


お衣装はニューヨークのときのと同じでした。
ニューヨーク用にあつらえたのかと思ったら、アー写にも使ってるし、けっこう活用してるね。
ごつい素材の黒コートとブーツ。
1枚脱いでノースリ。背中ぱっくり。
もう1枚脱いで裸にエプロン。もしくはセクシー金太郎さん。
しなやかな白い背中を見せつけ~の、ローライズ下げ~の(*^_^*)。


西川くんの後は、シモテのサブステージだった。幕があくと1人分のマイクがぽつんと。すごい、ここでアコースティックですよ。
hurdy gurdyって、知らないなと思ったら、キムラセイジだって。……えっ、木村世治? ゼペットストアの?
知ってる。西川くんのオールナイトニッポンの前だっけ、後だっけ、ラジオ、よく聞いてたよ。唯一知ってる人が出たよ(笑)。
みんなの手拍子と温かい歌声と生ギターが夜風に気持ちよかった。

そして最後、みんなの目当て、hide with Spread Beaver。歓声でスタジアムが揺れた。
それとhideさんの昔のライブ映像に合わせての生ライブでした。
えーと、逆カラオケ?
どうやって合わせてるんだろう、スクリーンだけ見てると、まるでそこにhideさんがいるような。
でも……いないんだよね。
みんなものすごく盛り上がっていた。いい歳した男の人も「hide~~!」って叫んでたり。

それは10年の歳月がまるでなかったかのような光景で、こんなにも愛されていた人だったのかと、すごいことだと思った。
けど、それが過去のものであるということは厳然たる事実で。これ以上新しいものと出会うことはないというのも事実で。
同時に悲しく、さみしかったのでした。

私はX JAPANともhideさんとも接点のない人生を送ってきたけど、いまこうやって聞いてみて、いいじゃん、すごいじゃん、もっと聴きたいわと思っても、「次のライブ」はないのだ。


西川くん、生きていてね。
少なくとも私より先に死なないでください。どうか、お願いします。


ふう、レポはここでおしまい。


お写真は、入場のときにもらったカラーバンド。
1本1本がMake-A-Wishをはじめ乳ガンや子宮頸ガンの予防運動などのキャンペーンを表してます。
それと、グッズ売り場でゲットしたニューヨークライブのTシャツ。まさかこんなところで売ってるなんて。ラッキー!

おっと、大事なことを書き忘れるところだった。
新曲「resonance」は、うれしくなっちゃうくらい速くてポップでかっこいいT.M.Revolutionの王道でした(*^_^*)。
コメント (4)
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