さて、本日の話題は海兵隊と浮世絵についてです。
明治海兵隊は短命な組織であったにも関わらず、何度か実戦を経験しています。
明治7年2月に起きた、不平士族による初の大規模反乱である「佐賀の乱」では、歩兵隊2個小隊と砲兵隊1個小隊を。
同年に起きた「台湾出兵」では、海軍歩兵1個小隊と海軍砲兵二門を出動させています。(歩兵小隊は後に出動取り消し)
その中でも、本日の話題である浮世絵に海兵隊が描かれた事件がありました。
江華島事件(こうかとうじけん、カンファドじけん)です。
江華島事件についての説明はウィキペディアにお任せするとして、ここではこの事件を描いた2枚の浮世絵について紹介したいと思います。
ベルトの色など細かい配色のミスはありますが、かなりの部分が正確に描かれています。
1枚目の絵で兵達が持っている刀、よく見るとヤタガン式銃剣独特の反りや切羽が詳細に描かれています。
また、襷にかけたベルトには小盒が描かれています。
2枚目は服やベルト、スナイドル銃に似た形状の小銃などかなり写実的に描かれています。
こういった浮世絵も、明治初期を知る上では重要な資料になる・・・
やっぱり明治は面白いですね。