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ムゲンツヅリ

もはやジーザス日記。

ヴァイオリニストの恋人

2007-05-11 | 見た聞いた
毎年恒例、川畠成道さんの公演を聞いて来ました。ヴァイオリンね。

イザイ:無伴奏ソナタ第二番という曲がありました。
舞台には、ヴァイオリン奏者とヴァイオリンのふたりっきり。


そのしなやかな指先で、その力強い腕で、私をどうとでも好きなように操るのでしょう。
あなたは私の声は聞かず、言葉も聞かず、自分勝手に、ただ道具として私を歌わせる。
強引で傲慢に。
私は私というものの存在表明として、ひたすらあなたの求める音を奏でる。
あなたは自分自身の創りだした私の音に酔い痴れる。


ヴァイオリンの独白…なんてね。ヴァイオリンの形態は女性の体をモデルに作られた、という話が頭にあったからか、ヴァイオリンがヴァイオリン奏者の“モノ”、”女”に見えてしまって。しなやかに動く男性の指先って、なんだか色っぽいものがあります。ピアノでもそう。

川畠さんは相変わらず素敵でしたわ。かわいい。かっこいい。
しかしもう一年か…。「来年も福岡の地で皆様にお会い出来ることを…」と言われてしまったが、来年の今頃はどこで何やってるんだろうなぁ私は。

とっくりとくるくる

2007-03-15 | 見た聞いた
『ハケンの品格』最終回見ました。
…いつの間にか、姉ちゃんにつられて見るようになっちゃったんだよな。
そらもー、篠原涼子が素敵過ぎます。
大前さんというキャラも素敵過ぎるんだけど、あれをあんな風にできちゃうのはやっぱ篠原涼子だからだよねー。なんてかっこいい女なんだ。今頃、今更、ブレイクしちゃうなんて本当すごい人ですよね。♪いとしさと~せつなさと~なんて歌ってた頃もあったんだよなぁとしみじみ。
照れ隠しで強い口調で喋る大前さんがもー可愛過ぎて。とっくりとくるくるパーマの掛け合いは最高です。大前さんもあの掛け合いが楽しくて止められないんだろな。だから彼の元にいたいって思ったのね♪ああときめく~~~。くるくるは三ヶ月以内に仕事仲間以上の関係にもってくように頑張らないとね!そこへちょくちょくけんちゃんが、用もないのに遊びにきたりしてね(笑)

“降りる”ために“登る”

2006-10-11 | 見た聞いた
めっちゃくっちゃおもしろかったの↓

NHKドラマ『クライマーズ・ハイ』

燃えました。
オッサン達がアツ過ぎて。
熱と興奮と緊張をありがとう、てなもんだい。

舞台となった時代が一昔前だからこそ、あのアツ過ぎるノリがすんなり受け入れられるんでしょうな。逆に、あのどシリアスなアツさは、今の時代が失ってしまったものなのかも。何事も平和的に仲良くやっていきましょうぜってノリじゃあ、あのオッサン達のかっこよさは出てこねぇなぁ。もう、なにかっつーとガナリまくるオヤジども。しびれるわー…(おいおい)

“クライマーズ・ハイ”ってなんかわかる。何かに夢中になってひたすら頑張って突進することが、必ずしも良いことだとは限らない。単にハイになってるだけかもしれない。迷わず進んで行きたい、ただ先へ行きたいという欲求を抑えて、自分の足下を見てみる勇気というのも、存在するんだ。
迷いのない人生を歩みたいと思いつつも、そんなの人生じゃないよなとも自覚している今日この頃。“クライマーズ・ハイ”は必要なものでもあるけど、それに犯されてることに気付かないのはもっと恐いことだよな。この作品の主人公・悠木君はまぁ名前通り;相当勇気ある人で、頭がめちゃキレて度胸があって肝が座ってて、どんな境遇でも普通の人としての心を持ち続けた、なんともすげぇ人だった。ドラマ内での立場は全然すげぇ感じじゃないんだけど、すげぇかっこいい人だった。結果が問題ではなく、判断を迫られた時に“クライマーズ・ハイ”の存在を認めて“降りる”ことを決意した強さが凄いと思う。“降りる”ことは必ずしも肯定できることではないかもしれないけど、“ハイ”なまま、自分の気持ち良さの為に登り続けちゃいけない、て、なんかそんな気がする。

俳優でもなくタレントでもなく、「役者」を揃えると、ここまで本気と熱意が伝わるドラマができるのね~と興奮しながらも感心。誰かに媚得るようなキャスティングがないと、気持ちいいもんだわい(偉そうだな(^^;)。それでこそ、ストーリーも生きるってものだ。やっぱり芝居は「役者」が作らんとイカンよ。
佐藤浩市さんの演技力にひたすら頭が下がりました。ほんっっっっと凄い。めちゃくちゃ演技にこだわってるって感じる。いやもうなんていうか「ガラスの仮面」レベルに(笑)。特に、中年時代と初老の時期と両方演じられたわけですが、その演じ分けが上手い!!!あんなにアツかった人が、初老の時期にはしっかり精力を失ったおじいさんっぽくなってるんですよ。下を巻くってやつだね。いやはや。
そして私は、すっかり岸部一徳さんのファンになってしまった。常に淡々と話す人が、たまに声を荒げるとたまらんね。めっさ恐いね(笑)いい演技しなさるな~~


こんなドラマに燃えるなんて、あたしも大概オヤジ趣味ですなぁ…
こういうシャレの通じない男社会、好きなんだなぁ。(ハタで見てる分にはね)
悠木君が上司に対して「ふざけるな!」言い出したあたりが相当しびれました。なっかなか日本じゃ、現実にしろドラマにしろ、見られない光景じゃないですかい?上司とか部下とかいう枠組みを超えて、一人の人間として本気で向かい合ってるわけですよね。そしてその本気は、いつの間にか相手を感染させてしまった。
青臭くても、結局、みんな本気になることを止められないんだ。
そして、“クライマーズ・ハイ”が待ち受ける。
そして、また、“降りる”。
そして、また、“登る”。

『敦ー山月記・名人伝ー』

2006-09-29 | 見た聞いた
カテゴリーがもうめちゃくちゃや。
しかし、今更過去のログをどうにかする気はさすがにないんだな。

9月27日に北九州芸術劇場にて、『敦ー山月記・名人伝ー』を観劇して参りました。
「伝統芸能と現代劇を融合させた、野村萬斎演出作品、進化を遂げて再演!」という代物でございました(チラシより抜粋)。学生席(はじっこ)のしかも一番後ろであったため、おそらく劇場で最も悪い席に座っていた自信がありますが、それでも大満足でございましたのよ。

私はミーハーにNHK連続TV小説『あぐり』で萬斎さんのファンになり(エイスケさんはマイ・アイドル、リンタロウさんはマイ・ラバー)、「一度ナマで見てみたいなー、しかし狂言はわからんかなー、うーん」と長い事思っておりました。そしたら、バトンで中島敦の『山月記』のことを書いてなんとなく自分の中で「やっぱいいよな『山月記』!」と思っていた時に、ちょうどこの公演のことを知ったのですよ。完璧な狂言じゃなくて融合劇ならまだ解りやすいだろうし、しかも演目は『山月記』となるとこりゃあ行かねば、というわけでチケット取っちゃったのでした。

…「人生は、何事かを為さずには余りに長いが、何事かを為すには余りに短い」…

こんな上品で洗練された舞台は始めて見ました。
という程、舞台見てるわけじゃないんですが…う~ん、でも舞台という枠を外して捉えても、これほどのホンモノに触れられる機会はそうそうないんじゃないかと。これぞ芸術、これぞ文化!と言いましょうか。
人と、太鼓と尺八の音と、簡素なセットと、たったそれだけでここまで表現できるものなのかと、感服させられました。
普段の北九州芸術劇場がどうなってるか解りませんけど、まずあのセットが見事。舞台の中央に白い三日月型の台があり、その内側の円形が黒い石のようなツルツルの素材で、台の上やそこの上に立つ人が反射して映る。地面は全て黒。その三日月型の台が、真ん中から二つに分かれたり、円状に沿ってぐるぐる移動したりすることによって変化をもたらすのですが、たったそれだけのセットなのになんと効果的で美しい表現手法であったことか。
『名人伝』では、後ろのスクリーンで物や動物を文字のみで表現し、「鳥」がうようよしたり「矢」が次々と刺さっていく映像で観客に笑いを誘いながら様子を説明するわけです。
こりゃもう本当にセンスがいいわ。
『山月記』では、李徴と袁惨と、そして“敦”が四人でてきます。『山月記』の文章を上手い具合に、敦自身への投げ掛けとしても演出してあるのです。全ては、敦自身の自問自答なのです。
そもそも、中島敦の文章はリズムがよく声に出して読むにはもってこいな感じだと思うのですが、これがまた浪々と美しい声で感情を込めて詠まれると、それだけで快感です。

ああもう上手く言えない…;;;
この作品の出来に対して、自分がどれだけ言葉やセンスや表現方法を持っていないか思い知らされてますわ(^^;
中島敦という題材もまた本当に興味深いもので。文庫買ってくるか…(本当、単純。)

今回は純粋にお芝居を楽しんでたつもりだったけど、カーテンコールでの萬斎さんを見るとやっぱりミーハーなファン心を抑えきれずに心の中でキャーキャー騒いでました。だって、かっこいい…だって、かわいい…!!パンフレットに載ってる萬斎さんがまたもー素敵で、はぁたまらん…。