*笑む~*の土笛・吹いてぇ~♪

五十路ミセスのオカリナ・ユニット‘笑む~’笑顔と癒しの音色を、お届けするボランティア活動をライフワークに「日々是好日」

「ミリカローデン那珂川・5月の祭典」で~合吟披露

2010-05-09 18:48:18 | 詩吟
深緑が清々しい、5月の第二日曜日・母の日の今日は、【那珂川町文化協会・五月の祭典】でした。
町内で活動する幾多のサークルが会場のミリカローデンに集まって、それぞれ日頃の練習の成果などを披露しました。

町内に数ある詩吟教室の中から、今日は三つの流派から九グループ・40数名が【春を詠ず】と題しての構成吟を披露しました。
我が西日本吟詠会からは、昇陽・柏陽・祥陽・扇陽・佳陽・鳳陽・梁陽会等のそれぞれの先生方のもとに、五つの吟題を朗詠しました。

ナレーター(小松扇陽師範)の流暢な語りの下に着々と進行・・・いよいよ4番目である私達の出番を迎えました。
吟題は、【高啓(こおけい)作の「尋胡隠君」(こいんくんをたずぬ)】です。
グループの中でも最多の9人組での合吟は、とても力強く、うららかな春の情景が、まざまざと目に浮かんで、心の琴線を揺るがせてくれるような気がしました~・・・

          水を渡り   復(また) 水を渡り
         花を看    還(また) 花を看る
         春風     江上の路
         覚えず    君が家に至る
   


▼ 【本宮三香作・九段の桜】




▼ 和歌【紀 友則作・久方の】
  ≪久方の光のどけき春の日に しず心なく花の散るらむ≫




▼ 【春を探る】         ▼和歌【良寛作・何ごとも】ママのサポートで3人兄弟ステキな母の日・親子ショットです





   

【第33回・毎日吟士権大会・福岡予選】終えて~・・・

2010-03-14 19:31:58 | 詩吟
  

私にとって今年、初の詩吟大会は、この毎日新聞社主催の【毎日吟士権大会】に、
なりました。
例年、1月(ココ)に開催されていた為、年末年始の雑用に追われてツイツイ
練習不足のままに、チャレンジした事も、ままあります。
今年は2ヶ月近く遅れての大会だから万全の練習が出来たかと思いきや~
そうも行かず、「ああ~でもない・こう~でもない・・・」と、相変わらず
ギリギリまで、師匠に指導を仰いでの参戦です。




▼ 緊張感漲る、会場風景です。


エントリーの吟題は、【葡萄の美酒、夜光の杯・・・】の起句で始まる、王 翰(おう・かん)作
【涼州詩】ですが、「戦地で美酒に酔い、明日の我が身を案じる・・・」と
言う哀愁漂う切ない詩です。
映画『明日への遺言』(ココ)で、戦犯を演じた故・藤田まこと氏が独房で
端坐しての吟詠が印象的でした~・・・以来、好きな吟題の一つとして、
私の中で温めて来たものでした。
やはり力強い男性吟の方が合ってるような気がして~シックリいかず~最後まで
悩みながらの吟詠でしたが、ラッキーな事にチャレンジ3年目にして初の受賞
【奨励賞】を授かる事ができました。

▼ 西日本吟詠会・K氏(右側)は力強い【涼州詩】でした。


▼ 西日本吟詠会・K師範・F氏・共に入賞の実力者です。


私の「エントリーNО・282番」は、最終組の5番前と言う、最後の最後で
名だたるベテラン群の吟声を拝聴しつくした後でもあり、いつになく緊張感の緩みが
功を奏したのであろうか信じられない初の受賞と、なりました。
3回目のチャレンジで、入賞まで、もう一息(かな?)の【奨励賞】と言う、私にとって
初の栄冠?でした。
この大会は壇上ではなくて、閉会後ロビー受付で賞状を頂くと言う、誠に事務的かつ合理的なシステムで帰路を急ぐ、我々主婦にとっては大変、好都合です。
又、来年の大会での入賞を目指して、1年のスパンで更なる吟道への精進を誓いながら~
急ぎ足で会場を後にしました。

薄暮の迫る博多駅界隈は、来春の鹿児島新幹線開通に向けて、着々と工事が進んで、
1年前(ココ)の風景とは大きく変わって、コンコースは家路を急ぐ人や旅行客でイッパイでした。

  ⇒ 

▼住まいが「博多南駅」そばで、新幹線利用(10分・¥290)のアクセスには、いつも感謝です!

 

 



西日本吟詠会・創立80周年記念大会&祝賀会(オカリナ演奏)

2009-11-15 08:32:45 | 詩吟


木々の彩りが鮮やかで、山肌も紅葉一色の秋霜の候に、亀井神道流・西日本吟詠会(諫山岳陽会長)の創立80周年を祝う【記念吟詠剣詩舞大会】(同会総本部主催、太宰府天満宮、毎日新聞社など後援)が、筑紫野市文化会館大ホールで会員・来賓約800人の出席に依り、盛大に行われました。
同会は、黒田藩の儒学者、亀井南冥・昭陽父子が興した「亀井流」の流れをくみ、1929(昭和4)年に発足した由緒ある流派で、福岡都市圏を中心に約700人余りの会員が在籍してます。
大会では会員や各流派の師範が、次々と自慢ののどを披露して、構成吟の第三幕では【亀井神道流の源流】と題して、流祖の亀井父子の詩を剣士や舞人の舞と共に披露・・・大盛会の内に幕を閉じました。

閉会の後は夕刻から、「万葉の香りといで湯の里・二日市温泉・大観荘」に移動しての祝賀会となりますが、私はこの会場でのオカリナ演奏リハーサルの為に早めの会場入りとなり、午後の部の名士の方々の吟詠披露など、又とない機会を目の辺りにする事が出来ず、後ろ髪惹かれる想いで筑紫野文化会館を後にしました。



▼ オープニングの指導者50人余りでの【祝賀の詩】大合吟は圧巻で、緞帳が上がると共に会場からは一斉に溜息が洩れていました。
  

▼ まず最初は「幼少年部」の吟詠で吟題は【偶成】


▼ 力強い男性陣の大合吟は、会場に響き渡ります!


▼ 厳粛ムードの中にも、華麗なる女性の大合吟!


▼ 構成吟『筑紫路に古の詩歌を訪ねて』【筑紫万葉歌壇の秀歌】





▼ 尺八伴奏=都山流・伊地知彰山師範/琴伴奏=生田流・合屋小夜子師範




▼ 午前の部の締め括りは、「物故者への黙祷」に始まる荘厳な面持ちでの【記念式典】

 

▼ 午前の部を終え、ホッ!と一息、安堵?の会場ホール♪



祝賀会場での【Wel Come おもてなし演奏】By オカリナ・アンサンブル‘笑む~’

▼ 来場を待つばかりの200名余りの宴席を前にリハーサルに余念がありません・・・


▼ いよいよ、第1陣の御到着にオープニング曲【里の秋】での、お出迎えです~♪


▼ 3曲目は、ガラッ!とムードを変えてのタンゴ【ラ・クンパルシータ】でしたが、思いがけない拍手の渦に感動でした!


▼ 時間の都合で、已む無く数曲を割愛、フィーナ~レは、筑前今様「皇御国(すめらみくに)」で、お馴染みの【黒田節】をパーカッション入りのSoro演奏でした。



<記念・祝賀会での演奏を終えて~・・・>
大会準備スタッフの先生方から正式に演奏の御依頼を頂きましたのが、およそ半年前でした。
実際は更に、その半年前の昨年10月に‘笑む~’の演奏会(ココ)に足を運んで頂き検討を重ねてらっしゃった事が伺い知れますが、格式ある記念大会での演奏は正直、荷が重く私達に無事務まるのだろうかと不安でした。
私自身、会員でもある事から、後の事を思うと、御期待に添える演奏が出来なかったら~どうしよう・・・などと、快諾する余裕が無く、随分悩んでしまいましたがメンバーの『挑戦してみよう!きっと大丈夫よ~♪』の心強い一言に背中を押されました。
今までにない200名余りという大勢の前での演奏など、素晴らしい経験が出来る!と、気持ち切り替えてのプラス思考で練習にも熱が入り、楽しさも倍増です~♪
楽しみながらの練習で、いよいよ本番を迎えリラックス・モードでのリハーサルでしたが、いざ本番間際では表情も硬くなりトレードマーク?のスマイルも、どこへやら~・・・?
司会のT師範の『笑顔・笑顔~歌は心で~♪』のアドバイスに口角を緩めての深呼吸で、無事に演奏タイムも終了する事ができました。
季節柄の流感など、本番までに危惧する事も多々ありましたが皆様のお陰で記念すべき祝賀会と言う大きなステージを経験させて頂けた事に感謝の想いで、いっぱいです。
私達の拙いオカリナ演奏を、こんな素晴らしい祝賀会で披露させて頂けるチャンスを設けて下さった先生方にも改めて感謝申し上げます。
今後もライフワークとするボランティア演奏を通じての活動に邁進して参りますので、拙い演奏お役に立てる機会がありましたら、又いつでも声を掛けて頂ければ今後の活動の励みにもなり大変嬉しい事です。
この度は、本当に有り難う御座いました。   【笑む~・一同】

 
             

第17回・九吟連福岡吟剣詩舞フェスティバル

2009-11-08 23:35:21 | 詩吟



【第17回・ふくおか県民文化祭2009】の一環として【九吟連・剣詩舞フェスティバル】が行われました。
大会テーマも【未来に繋ごう文化の息吹!】と云う事で、時代を越えて受け継がれてきた日本伝統文化の素晴らしさを、堪能するばかりでは無く次世代へ継承して行くねらいで開催されるものです。

立冬を迎えたと云うのに残暑を思わせる九月の陽気に半袖姿もチラホラ・・・新幹線を降りて急ぎ足に会場の大博多ホールに向かいました。
既に会場・受付周辺は溢れんばかりの人だかりで、指定された会員の席はもう、最前列しか空いて無くて仕方なく座ったものの、ベテランの先生方の吟詠を間近に拝聴出来て、大変良い勉強になりました。




今日のフェスティバルは、59組230名余りの参加者に依る合吟コンテストの後、【構成吟】【会員剣詩舞】【本部理事・常任理事などベテラン人に依る吟詠】・・・など、芸術文化の一大祭典として、とても内容に富んだものでショー的にも楽しめる大会になりそうでした。


トップバッターは幼少年組の合吟で、吟題は【偶成】♪少年老い易く~・・・


圧倒的に女性組が多い中、男性パワーも全開?ですッ!


我が西日本吟詠会・師範組・吟題は【春日山懐古】



同じく我が会の早々たるメンバーの師範組は【九段の桜】で、栄えある準優勝’です!


いよいよココからは、我が会・宗家の企画・構成に依る【構成吟】『和歌で綴る幕末動乱』の始まり・始まり~です♪
「君がため 尽くす真心 今日(いま)よりは なおいや勝る 武士の一念」
我が郷土、福岡藩の志士【加藤司書】・・・幕末、藩命により切腹を申し付けられ35歳の若さでの辞世の句です。


「我が胸の 燃ゆる思いに くらぶれば 煙は薄し 桜島山」
黒田藩・平野次郎國臣・・・西郷隆盛等と親交を重ねるが政変の挫折などで失望して詠んだ和歌ですが、この後、獄舎で殺害されてしまいます。


「武士(もののふ)の 大和心を より合わせ ただ一筋の 大綱にせよ」
多くの志士たちが出入りする平尾山荘で「勤皇の志士の母」と慕われた野村望東尼が、維新の偉業達成の為にも志士達の結束が肝要だと詠んだ和歌です。




全てのプログラムを終了して会場を後にすると、早過ぎる夕暮れに辺りは既に薄暗くなりかけていました。
本日、所用で同伴出来なかった師匠に賞状と云う素晴らしい御土産が出来た事が嬉しくてJR博多駅に向かう足取りも軽やかでした~♪
教室代表の我々5人組・合計年齢330歳と云う恐るべし?パワーの成せる技なのか一日がかりの大会ながら誰一人、疲れた表情も見せず素敵な笑顔で、お名残り惜しい解散となりました。

薄暮に浮かぶ数々の重機のシルエット・・・再来春、開通の九州新幹線(鹿児島ルート)工事に伴う、新博多駅ビル建設の真っ最中です!





【芸術の秋】・・・第16回・那珂川町・吟剣詩舞道連盟吟詠大会

2009-09-27 23:03:08 | 詩吟


涼秋の候とは名ばかり、長月も終わりを迎えるというのに予報では今日も30度を越すと言う・・・
毎年、恒例の那珂川町・吟剣詩舞道連盟吟詠大会・・・久々に和服姿で参加の予定でしたが連日の暑さに閉口、師匠と相談して急遽、洋服での参加に決定です。
昨年3月のミリカローデンでの記念すべき松口月城生誕120周年記念の後、10月には同じくミリカローデン・ホールで盛大な創立15周年記念大会が開催されました。
あれから~アッ!と言う間の1年でしたが、一つ一つ行事を消化して残す大会も、今年は後2回程になりました。

      詩道 
                   松口 月城

   一吟忽ち覚ゆ浩然の気
   一詠自ら知る無限の情

   詩道の精神斬の裏に在り

   朝に吟じ暮に詠じて吾が生を励まさん


▼ 会長挨拶



まずは、那珂川町・連盟会詩【詩道】を大合吟の後、会長挨拶に始まり、町長・県議などの来賓挨拶が続きます。
町長さんのスピーチの一説が心に留まったのでチョットだけの御紹介です・・・
【詩吟は、声の武道とも云われ、礼と節を重んじる素晴らしい古典文化でもあり、腹式呼吸により、腹筋を鍛え副交感神経と交感神経のバランスを整える・・・】等々詩吟の腹式呼吸による健康効果など有り難いアピールの数々でしたッ!

▼ トップバッター「少年部」のK君・高校生は、姉・妹の3人兄弟での出場です!



▼ 「合吟の部」で【青葉の笛(和歌入り)】を、朗吟のYさんです。
  ニューヨーク在住の御家族に近況報告のUPです~♪


▼ 入会一年目のIさん(85歳)は、他の会で既に30数年のキャリアを持つベテランさんです!
所属してた会の指導者が高齢で閉会された為、更に我が会に移られたと云う筋金入り?吟道スピリッツの御仁です!



▼ 詩吟より民謡のキャリアが長いと言うIさんは、持ち前の素晴らしい吟声でマイクのハプニングをモノともせず堂々の吟詠でした。  


▼ 吟詠会場からガラス越しに見える、‘青竹と彼岸花’のステキなツーショット
は、一服の清涼剤です~♪


▼ 吟詠終了後、場所を変えての宴会会場では、歌って踊って~とってもアットホームな「和気藹々」モードした。
様々な流派の会が一同に揃っての年に一度の交流親睦会は、とても心温まる、やすらぎの雰囲気が溢れていました。
30数キロ先から毎週、教室に通って来られる御婦人は「那珂川町が大好きだから~住民票移そうかしらん・・・」と、ジョーク混じりにステキな笑顔でした。
50名余りの参加者の大半が初対面にも拘らず、「詩吟」と言う趣味を通じての出会い・ふれあいが、何とも云えない和やかモードを醸し出し、あらためて人生の意味を噛み締めました。
大半の方が人生の大先輩ばかり・・・それぞれ歩む道が違っても、こうして交わる事で学ばせて頂く事も多々あります。
オープニング早々からひっきりなしのカラオケ・踊り・・・皆さん、前向きで‘ポジティブ’と言うより、やや‘アグレッシブ’な感さえ有ります!
ようやく回って来たカラオケで私の熱唱・威勢の良い「一本勝負」がトリとなってしまい、同じ教室の方が「あら~出番がなかった~!」と言うや否や、隣席の御婦人が【出番は自分で作るもんタイ!】と、博多弁で、ほろ酔い加減の一喝!です。
そうだ!人生、後戻りは出来ないんだから前進あるのみ!ポジティブ・シンキングーで、自分の出番は自分で演出しなくっちゃ~!
「まだまだ人生、これからだァ~・・・♪」歌って踊ってワッショイ・ワッショイ!
人生の大先輩方の含蓄ある名言の数々・・・収穫?があって実り多き楽しい宴会に参加して良かったな~♪と、スタッフの方々にも大変感謝の一日でした・・・謝・謝

▼ フィナ~レは、全員参加「河内音頭」で、大フィーバーです!






         





第18回・太宰府天満宮杯・吟士権競吟大会

2009-08-23 23:43:34 | 詩吟


去る7月12日・太宰府中央公民館での福岡予選大会を潜り抜けた我が会西日本吟詠会の方々と、その他の会場での予選を通過した160名余りの方々の決戦・競吟大会がありました。
会場は太宰府本殿の横、社務所2階の「余香殿(よこうでん)」です。
青々とした深緑の樟の巨木に囲まれた広場の先の本殿は相変わらずの観光客で賑わいをみせていました。
おりしも九州国立博物館で催されている【阿修羅展】の影響もあってか、夏休み
も終わりに近づき、いつになく押すな押すなの人垣でした。



本日の会場の「余香殿」は、一般に出入り出来る機会は少なく、私にとっても大変興味のある場所でもありましたので師匠・先輩の応援を兼ねて、友人と足を運んでみました。
階段を昇って、始めて足を踏み入れた「余香殿」は、外見に比べて思ったより古い造りの建物であり一瞬、戸惑いを覚えながら扉を開くと既に競吟が開始されていました。



ところで、この「余香殿」の名称の所以ですが、天神さんのご祭神・菅原道真公が無実の罪で太宰府に流された事は、有名なお話ですが、その道真公の作で「秋思(しゅうし)」という詩があります。
『天皇より賜った御衣。その衣に残る香り(余香)は、君恩のかたじけなさを思い起こさせ、心を涙で満たす』という内容ですが、その後、1年後の九月十日には遠く九州の太宰府に流布されてしまった断腸の想いに、1年前を思い浮かべながら詠んだ【九月十日】・・・結句の【棒持して毎日、余香を拝す】には道真公の忠誠心が切々と詠まれています。
そんな道真公の故事にちなみ、そして日本人の美しい心のありかたを表現する言葉「余香」を戴き「余香殿」と名称されたそうです。


会場に着いて間もなく競技の途中で、早朝より待機してる幼少年部の表彰式が先に行われました。
栄えある準吟士権を受賞したUチャンは、私が入会した8年前はまだ幼く兄に連れ立って教室に通ってたものでしたが、今春から中学生の制服に身を包み部活や学業との両立で日々、惜しみない研鑚を重ねて来ました。
時々、お邪魔してみる少年部の夜の教室は、部活や塾の帰りに三々五々と集まっては順次、吟詠指導を受けては教室の片隅で宿題に奮闘したり~・・・と、微笑ましくてパワー溢れる素晴らしい教室です。
上級生が下級生の宿題を見てあげたり~・・・と、まるで兄弟のようなアットホームなスペースは、詩吟以外にも学ぶ事が沢山あるような気がします。
こうして培われた精神力などは、ひいては古典文化の継承にも繋がる事でしょう。




 
▼ 私が心底、敬服する師匠、K師範の吟題は「李白」の【春夜洛城に笛を聞く】です。
  同じ吟題で、10月に大阪で行われる‘日総連・全国大会’にもエントリーされます。



▼ 来月、東京で行われる‘キング全国大会’にエントリーされるT師範、吟題は「王翰(オウカン)」の【涼州詞】です。
人気の吟題なのか、この日チャレンジされた方々も多く、沢山の方が朗詠されましたが私もある映画を鑑賞した折に、この詞を知り、以来すっかりフアンになってしまいました。
 結句の【古来 征戦 幾人か回(かえ)る】の一篇には、明日をも知れぬ戦(いくさ)に挑む切なさや哀愁が伝わってきて、何度聞いても心に沁み入りジ~ンとしてしまいます。



▼ 総勢160名余りのエントリー者の競吟が終了して、待望の審査発表を待つばかりの会場です。
リラックス・モードの方や、期待の成績にハイ・テンションの方など・・・様々な個性が交錯する詩吟ワールドの一面を垣間見る気がします。




▼ 所用で、審査発表を待たずして已む無く中座したが、釣瓶落としの夏の日に翳る参道は、相変わらずの人出であった。





【‘詩吟’でボランティア】・・・ケア・ホーム‘菜の花’にて~♪

2009-07-28 00:43:07 | 詩吟
オカリナ演奏で定期的に訪問してる介護施設の依頼で、吟詠のボランティア訪問しました~♪
この施設は半年前(ココ)にも、同じメンバーで訪問しましたが今日は急遽、先生が所用で同行出来なくなってしまい3人での心細い訪問となりました。
前回、一緒に日舞の披露をしてくれた友人も地元テレビ局勤務の業務柄、衆議院解散などに伴う緊急事態?発生で、参加できませんでした。
前回の訪問などで勝手知ったる?85歳、御仁はマイカーで直行との事で、Mさんと二人会場に向かうと既に到着済みでした。

▼ 余裕の到着にスタンバイして時間待ちです!


昨日も3人でプチ・リハーサルして打ち合わせ済みだが、雑用に追われ今朝の電話確認を怠ってしまったので着くが着くまで気掛かりでしたが~さすがに人生の大先輩!・・・頭が下がりますッ!
御歳・85歳でありながらも、ほぼ毎日ハンドルを握ると言う御仁は、先日も5時間掛けて友人等と隣の県まで観光を兼ねて食事に行ったとおっしゃいます。
御婦人方の多い、この施設の大半の方が80歳以上だと言う事で、パワフルな85歳の、この御仁の訪問が何かしら、お力になれば嬉しい事です。
勿論、トップバッターはこのIさんですが、最初はシットリ~と和歌の朗詠によるオープニングです~♪
奈良時代の高僧、行基作の『ほろほろと』は、鳴く山鳥の声が父や母の声に聞こえる・・・と言う、親を思う心を詠ったものです。
本日のプログラムに沿って準備・持参した伴奏CD・MDを手際良くセットして演出して下さるスタッフのお陰で順調に進行して、予定通り11時ちょうどに終了しました。



先生が披露される予定であった「荒城の月」入り吟の代わりには、おこがましくも私のケーナ演奏を代用させて頂きました。
フィナ~レの『炭坑節』は、カラオケで録音してきたMDにあわせての大合唱となり、大フィーバーでした。



マイクをまわして熱唱して頂いたり、車イスの上での身振り手振りの盆踊り・・・多数の御婦人方が「掘って~掘って~又、掘って~・・・♪」と、昔を懐かしんで踊る姿に感動して、私も思わず一緒に盆踊りタイムです。↓



最後は皆さんに参加して頂いて会場が一体となり、心温まるひと時でした~♪
皆さんの拍手に見送られながら、ふと振り向くと85歳御仁は同じ年頃の男性と手に手をとって握手をしながら『お元気にされとって下さいネ!又、お会いしましょう~♪』と、エールの交換をする、とても素敵な感動のシーンでした。

      **********プログラム**********

  1・和歌朗詠『ほろほろと』(行基作)

  2・和歌朗詠『天に幸』  (柳原 白蓮)

  3・詩吟  『名槍日本号(黒田節入り)』

  4・荒城の月(ケーナ演奏) *本来・先生の詩吟コーナーでした

  5・歌謡吟 『船頭小唄』(吟・潮来に過ぐ)

  6・歌謡吟 『白虎隊』

  7・歌謡吟 『王将』

  8・『炭坑節』・・・・・皆さんで歌って、踊りましょう~♪

キングレコード【全国吟詠コンクール】九州地区予選

2009-07-20 23:38:02 | 詩吟
「海の日」の祝日である今日、例年より1週間早くキングレコードの吟詠・地区予選がありました。
会場は例年と同じ、素敵な大野城市の‘まどかぴあ’http://www.madokapia.or.jp/ホールです。
まだ梅雨明け宣言の聞かれない福岡の空は、今日も朝から~ドンヨリ曇り空・・・おまけに予報では、相当まとまった雨が降ると言う。
天気予報のせいか、会場の‘まどかぴあ’ロビーホールには、いつになく和服の女性が少ないようでした~・・・



総勢160名余りのエントリー者に会場は、2ホール設定されて年齢別部門での同時スタートで競技が開始されます。
今年は祝日と重なったせいか例年に比べて、出吟者が40名程少ないと言う事でした。
この‘まどかぴあ’は、アクセスも良く、立派なホールを兼ね備えた素晴らしい会場である為、関係者の方々が例年、2ホールを同時にキープするのが、とても困難だそうです。
因みに来年の会場も既にキープ済みで、午前4時起床で先着順の会場申込みに応じて下さったとの御苦労話にも頭が下がりました。



私の出場部門【一般一部】(60歳未満)は、ラッキーな事にキャパ780席余りの素晴らしい大ホールの方である為、客席もまばらで、ステージ上での緊張感もやや薄れる?気がしました。
着々と競吟が進められましたが、私のエントリーNO・134を目前に昼食時間に入ってしまい、途切れたテンションに已む無く?ロビーで、お弁当に箸をつけていると昨夜メールを貰った友人が駆けつけてくれました。
昨夜のタイムリーな友人のメールが、神奈川から帰福中の友人との再会のキッカケとなり、この‘まどかぴあ’にも、後から駆けつけてくれるというのです。
昨日は、実家の近くだからと病院慰問会場にも足を運んでくれたうえに、西から南の端まで今日又、顔を見せてくれる友情に胸が熱くなりました~・・・

到着を確認しないまま舞台袖に上がろうとすると、オカリナメンバーのハナちゃんも駆けつけてくれました。
彼女は昨年も応援に来てくれて、東京の決選大会に導いてくれたラッキーガールです~♪
皆さんの温かい友情に包まれて、嬉し恥ずかし~逸る心を抑えてるうちに、いよいよ出番到来です~・・・
昨年の東京大会での誤読(漢詩の語句を間違う)のトラウマが過ぎる中、今回は最後まで、きちんと吟詠する事だけを考えてトライしたステージでした。
制限時間・2分間限りの一本勝負・・・日本の伝統文化と言われる吟詠も競吟となるとタイムを気にしつつの朗詠ですが、気にし過ぎて詩文を忘れてしまう事も、ままあります。
途中、転句(高音部)での声のカスレ?気にしつつも~無事に吟詠が終わり席に戻ると、神奈川から帰福中の友人も既に到着して拍手のプレゼントでした。

‘笑む~’メンバーのハナちゃんも交えて、早速ロビーで旧交を温め、女性4人の座談会?です~♪
遠く神奈川から、いつもブログを読んでくれてる友人は初対面の筈の‘笑む~’メンバーのハナちゃんに、とてもフレンドリィでした。
思わぬブログ効果に、まさに【友達の友達は友達~・・・】・・・この文明の利器のお蔭で広がる友達の輪を実感しました。
暫くロビーで談笑した後、友人達と別れを告げて会場に戻ると全ての競吟が終了して間もなく始まる、審査発表が待たれていました。



一般1・2・3部共に、優勝者は我が西日本吟詠会http://kamei.dee.cc/king/index.htmlの指導者の方々ばかりで占めていると言う素晴らしい快挙に、心から拍手喝采でした。
上位入賞で東京大会に出場される先生を含めて、全員が西日本吟詠会の指導者の方々ばかりですが、その中で私も上位入賞の賞状が頂けた事は、今後、益々自己研鑽の励みになります。



★ 第20回・和歌朗詠大会・・・・・by 太宰府中央公民館

2009-06-07 21:13:25 | 詩吟


http://kamei.dee.cc/waka/index.html


昨年に引き続き2度目のエントリーで、「和歌朗詠大会」に行って来ました~♪
会場は、我が西日本吟詠会お膝元で、お馴染みの太宰府中央公民館です。
ポツポツと車が増え始めた駐車場では、彩りよく鮮やかなアジサイの花々が、お出迎えです。



最近では手狭?になった駐車場、エコの為にも、極力乗り合いを~!との呼びかけで今日は教室仲間4人同乗で,合計年齢は220歳?です。
一番若い青年の部18歳のSチャンと最高齢者85歳のIさん・・・他、2名です。

道中、孫の様な18歳お嬢さんを隣に85歳の御仁は話が弾み、とても賑やかだったが駐車場に着いて間もなく、途中、1度も発声練習しなかった事に気が付きました。
まだ時間前だったから、車中で2・3回の発声を促したが、「出たとこ勝負やけん、せんでよかろ~」と、85歳御仁はサッサと車を降りてしまった。



会場に入ると既に溢れんばかりの出場者の方々で、準備されたイスも足りないほどでした。
受付をして名簿を見ると「一般の部・149名」「吟士権の部・25名」と例年よりも多いような気がしたが、スムーズな進行のもと静かに開会のことばが、始まりました。
引き続き、毎回恒例の「物故者に黙祷」は、とてもジ~ンとして神妙で静粛な気持ちになれる素敵な、ワンシーンです。

 ▼  【今春から大学生、青年の部でエントリーの、お二人です!】


まずは「幼少年の部」に始まり、「中・高生の部」「青年の部」・・・が終わるといよいよ「一般の部」です。
私が一番気掛かりなのは一緒に同乗して来た85歳御仁・・・エントリーNО・65番で、吟題は行基(ぎょおき)作の「ほろほろと」です。
受付で、本数変更手続きにも同行して準備万端ながら~まだまだ、この会での大会経験が少なく、前回、絶句のトラウマ?もあります。
今回も無事に詠いきる事だけが目標と、とても可愛いオジイチャマで心から精一杯のエールを送りました。

 ▼  朗詠中の85歳の御仁です。


ステージに立ってマイクを前にされた時点で、手を振ってみるとコチラを凝視されてるようで、とても落着きがありました。
ハラハラしながらも~半分、ウットリ~するほどの艶のある吟声で見事に詠いきられて隣の席に戻って来られましたが、驚く無かれ~手を振ってたのも全部、見えてたからズ~ッとコチラを見てたと云われるのです。

何もかもが、カンペキに上出来過ぎて~とても85歳と言う年齢を感じさせない御仁の朗詠を聞いて、『和歌の表現って、人生そのものが滲み出るものなんだな~・・・」と、強く感じました。

「山鳥の鳴く声に父・母を想う~・・・」と、長い人生・万感の想いでの朗詠は、見事、優秀賞に輝き、来年からは私も同じ「吟士権の部」でのライバルとなりました。
握手をしてオメデトウ・コールの後、「来年は一緒に頑張りましょうね~♪」と云うと、可愛く「まだ生きとるやろか~?」とのウィットに富んだ返しも、オチャメで憎めません。
私もすかさず「元気でさえあれば私が又、送迎しますからね~♪」と、云うと「そうやね~元気が一番!」と満面の笑顔です。

帰りの車中でも、終始、ハイテンションで「今日は楽しくて良い日だった~!」と何度も何度も、礼を述べられ、最後は車のオーナーである夫にまで感謝の言葉を頂きました。
同乗者、全員が入賞するなど何らかの賞を頂き、きっとコノ車は縁起が良いのだろう~♪と、さすが人生の大先輩の一言に、妙に納得して頷いてしまいました。
「森羅万象」・・・全ての物にも日々、感謝の意で過ごす心の豊かさ・温かさ・・・色々と、学ばせて頂いた有意義な一日でした。

  
【因みに私の朗詠は、明治生まれで大正の3大美女と云われ、情熱とロマンに満ちた波乱万丈の人生を送った柳原白蓮の『天に幸』でした】
天に幸 人に喜び 来る日や 春の弥生の 曙の色

http://blog.goo.ne.jp/kurochan0805/d/20090309


▼ ご高齢でイスに座って朗詠される方もいらっしゃいます。


 ▼ 終われば即、エスコートの、思いやり溢れる温かいシーンです。


 ▼ 採点のキーマン?が、待機するシークレット・ルームです!


 ▼ 競吟終了後、昨年優勝者の模範吟です。
   カメラでフォーカス狙う我が会の素敵なHP功労者のjinyou師範です。
http://kamei.dee.cc/index.html





第38回・九吟連吟詠大会(決戦・吟士権争奪)

2009-05-24 23:13:35 | 詩吟


風薫る・鮮やかな若葉の季節、5月最後の日曜日に、去る4/5(日)行われた予選大会の入賞者に依る決戦大会と最優秀吟士権争奪戦が開催されました。
予選と同じく「大野城市まどかぴあ」でしたが今回は、予選の多目的ホール(300席)と違って、キャパ780席を誇る素晴らしい大ホールが会場でした。



この会場はJRの駅の側でアクセスも良く、森山良子・小椋桂など・・・プロのコンサートにも良く利用され私も何度か足を運んだことがあります。
受付を済ませてから、既に届けていた吟詠の本数(キーの高さ)変更を申し出ると、ホッ!と、一安心して会場に入りました。
数日前からノドの調子が悪く、一番高音になった時に声が裏返ってしまいそうなのを懸念して、七本⇒六本に下げてしまいましたが、六本の伴奏CDでは一度も練習した事がないので、吟詠開始のサインなど~・・・不安でイッパイでした。

▼ 昨年度の優勝者からのトロフィー返還!


先に到着してるオントシ85歳の同じ教室の方を探して隣に座ると、詩吟歴30数年のキャリアで重みのあるアドバイスの数々・・・肝に銘じて、出番を待ちます。
本日のエントリーNОは私が、106番でオントシ85歳の御仁は、139番・・・時間にして約、1時間余りの差があります。

▼ 吟詠会・未来のホープ達


昼食時間を挟んで、午前中に競吟が終了した幼少年部と高年二部(76歳以上~)の表彰式が行われると早速、お待ちかねのランチタイムです。
昼食を終えて二人で、準備されたリハーサル室に発声の練習に行きましたが、既に出番を待つ沢山の方々が壁に向かって一斉にシャウトする様にビックリ!

自分の声が聞き取れないほどの騒音?に負けて、2・3回の練習ですぐに退散・・・廊下に出ると、先に退散した○○さんが「詩吟の中で、和歌の練習なんか~出来たもんじゃあないね~・・・!と、腕組みをしての不服そうな一言でした。
私も先週の大会(ココ)前に、リハのやり過ぎ?で声がカスレた経験もあるので、コレを幸いにリハはこの位にして後は、「出たとこ勝負!」と、覚悟を決めました。

▼ 手前見えない所にも多数の人が吟詠してます。
   皆さん、壁寄りなので中央が空いてます。 


出番の10番位前に迫ると、ステージの脇で受付を済ませて、いざ出陣ですッ!
舞台裏で出番を待つ方々それぞれのウオーミングアップ風景も、なかなか勉強になって観察してるとアッ!と言う間に、いよいよ出番が来て吟詠する人の後ろの椅子に座って待機します。
前の方が、転句(高音でのヤマ場)に入ると、おもむろに席を立ち前に進んでマイクの高さを調整しますが、事件?はコノ時に起こってしまいました~!

前に詠った人が小柄な方だったのでマイクを高くしようと黒いツマミ部分を挟んで上にあげるがビクとも動かず、ツイにはヘッドがスポッ!と抜けてしまったでは~ありませんか!
一斉に会場が爆笑に沸いた事は言うまでもなく、跳んで来て下さった大会委員さんにも失笑をかってしまいました。
動揺が納まらない中、情け容赦なく始まってしまった伴奏に慌ててキーを合わせて吟詠スタートするが、思い出し笑いで、いつ吹き出しても可笑しくないテンションでした。
多少の呼吸の乱れはあっても、誤読・絶句もなく無事に最後まで吟じ終えられた事だけが救いで、穴があったら入りたい心境でした。
舞台裏で退場を待って下さってた師匠も、無事に吟詠出来るかハラハラし通しだった~と、胸を撫で下ろして安堵の一言でした。
精神的な動揺でピッチが上がったのか、日頃タイムオーバー気味のスローペースが矯正されてメリハリが出て良かったよ~との師匠評価には、‘ケガの功名’かな?・・・と、我が耳を疑いました。
因みに吟題は『杜甫作・貧交行(ひんこうこう)』でした。

席に戻ると○○さんの「良かったよ~♪」の賞賛に早速、МD再生して聞いてみると~なぜか爆笑も録音されておらず、何事も無かったかのような収録に安心して、今度は○○さんにガンバレコールして握手で送り出しました。
最近の大会で絶句(詩文を忘れる)の前科?ある○○さんは、今回カンペキに吟詠する事だけが目標で、素晴らしいステージに上がれた事だけで有り難い事だと、謙虚な姿勢に胸がジ~ンとしました。
17名の和歌朗詠者の中では最高齢者であろうと思われますが、今回は誤読・絶句もなく、数少ない男性朗詠者の中ではトップと思える立派な朗詠でした。

  ▼ 和歌「やはらかに」朗詠中の85歳・御仁です!


今日一日、朝から隣りあわせで色々なアドバイス頂きながらの雑談にも、人生の大先輩のキャリアを感じて、妙に親近感が湧くのを覚えました。
夕方になって小腹が空いてきたら、遠足気分?で持ち込んだ飴・チョコをつまんだり~・・・高齢でやや、難聴の○○さんだから耳に近づいてのヒソヒソ話など・・・亡き父親を思い出して、チョッピリ親孝行気分にも浸れた一日でした。

表彰式を終えた頃は既に、時計の針も8時近くになっていたが、県外の参加者も含め最後の「万歳三唱」まで、皆さんの熱心な参加にも感動の一日でした。
予定よりも閉会が遅れて、上位入賞者のみ壇上での授与があり、8位~15位入賞者はロビー受付での授与になりましたが、帰りを急ぐ私の為に師匠自らが賞状を持参して下さり、大変、有り難く拝受しながら、一足先に会場を後にしました。











第46回春季吟詠大会・西日本吟詠会

2009-05-17 23:40:25 | 詩吟


昨日のコンサートに引き続き、連日の太宰府詣で・・・と、言っても参詣する訳ではなく今日は、太宰府都府桜跡そばの大会会場・太宰府中央公民館止まりです。
公民館とは云うものの、なかなかどうして立派な大ホールがあり、市民図書館も併設してるこの施設は会場の9時前には既に駐車場も満車状態でした。
久々に降った雨のせいか、会場の裏の宝満山の麓から流れる御笠川の源流も心なしか水かさを増してるようであった。





去る3月に行われた第一部(予選)大会入賞者と奥伝・皆伝・吟士権者による競吟大会で毎年、この時期に開催されるものですが、今年は『創立80周年』と言う記念すべき格別の大会となりました。
一般の部・吟士権の部、総勢160名余りが、それぞれ日頃の研鑽を遺憾なく発揮して益々のレベルアップを競うチャンスでもある素晴らしいステージです。
お陰さまで私も今年から、この吟士権の部で栄えある大先輩方のお仲間に加えて頂き健闘するチャンスを与えて頂きました。

「吟士権の部」と言う初めてのステージにチャレンジする頃には、時計の針は既に3時半を廻って刻々と終盤に近づいて居ました。
午前9時過ぎに開会してから6時間余りの待機時間に都合3回別室でのリハーサルを繰り返し、本番間近な頃には肝心の声も、ややカスレ気味・・・・・
特効薬?の、龍角散も今日ばかりは何故か効果が感じられない・・・
緊張のあまりノドの渇きも激しく、水分補給しては御手洗いの繰り返し・・・
直前までカンニングペーパーを見ては詩文を復唱するが、吟題すら思い出せない程のいまだかつてない緊張感もピークに達してました。
名前を呼ばれ、無事に誤読・絶句もなく詠いきれた事が、信じられない様な奇跡?の2分間でした。

▼ 「冬夜読書」で優良賞受賞の84歳御婦人は英会話の特技お持ちです。



▼ ↑御婦人の、お薦めで吟詠始められた義弟さんも同じ吟題で健闘です!



今日のステージは、大ホール等と違い会場がフラットで、一体感があると言うメリット?が有りながら、逆に身近過ぎて上がってしまうという人も多いようです。
教室の大先輩などは大会の際は普段は掛けない眼鏡を使用して、故意に会場の人の顔が分からないようにしてると言います。
この先輩共々、「吟士権の部」で思いがけなく入賞の栄誉を頂き益々、今後の研鑽の励みになりました。
因みに吟題は「欧陽脩(おうようしゅう)作・豊楽亭に春を遊ぶ」でした~♪

▼ 緊張の面持ちで審査結果を待つ会場の様子です!



▼ 感動の受賞シーンは、コチラhttp://kamei.dee.cc/4646/index.html

延々8時間に及ぶ大会も無事に終了、ホッ!とした頃に、家族の夕飯支度など家事の為の早朝起床のシワ寄せか?心地良い欠伸が連続でやって来たが、休む間もなく会場整理のサポートに走りました。
大先輩方で有りながらも、本日の会の為に早朝から奔走して下さった大会役員の方々には大変申し訳なく、いつも感謝の思いで、頭が下がります。



90歳間近で杖を突きながら椅子に座っての吟詠や、その入退場をエスコートする大会スタッフの方々にも心温まるドラマを垣間見たり・・・
人生の大先輩方の所作・吟詠を拝見しながら沢山の社会勉強もさせて頂き、有意義かつ充実した皐月の一日でした。
駐車場を後に、車中では既に次週の大会タイトル『杜甫作・貧交行(ひんこうこう)』を口ずさんでる変わり身?の早さにも、我ながら驚きでした~♪

▼ 「三種の神器」?ならぬ、私の大会携行品です!
  ① 昔懐かし‘龍角散’
  ② МD録音・再生用
  ③ ボイスレコーダー(USB一体型)パソコン再生用



九吟連福岡本部・春季競吟大会

2009-04-05 21:18:04 | 詩吟


第67回の「吟剣詩舞道連盟福岡本部大会」に、参加しました~♪
昨年は、会場の都合で西日本吟詠会お膝元の太宰府の中央公民館で開催されましたが、今年はこの素敵な‘まどかピア’での開催となりました。
本日の大会、旨くクリア出来れば5/24(日)に行われる本選大会も、今年はココで行われる事になるそうです♪

▼ 開場を待つ出場者の皆さん



開会式と共にスタートされる幼少年部門では、我が‘西日本吟詠会・岩戸教室・小松扇陽会’からも、3名のエントリーと成りました。
幼少年部を代表した、ウミちゃん・サキちゃん・大ちゃんの応援に熱が入りますッ!
サキちゃんは、3人兄弟が共に吟士と言う吟詠会のサラブレッド的?存在で~清楚な中学生の制服でのトライに応援にも気合いが入ります。
学業等を配慮して、競吟・表彰式も午前中に行われますが、見事3人共に入賞を果たして来月の本大会出場権をゲットしました!



私が入会した頃は、あどけない小学生で綺麗なボーイソプラノで9本・10本の高音を響かせていた大ちゃんも、今年から大学生になり、この日は凛々しいスーツ姿での登場です。
声も今では、3本の低音を響かせて『生田に宿す』(菅 茶山)を見事な朗吟でした。



▼ 期待のホープの皆さん、表彰式です。



『幼少年の部』→『高年二部』(76歳~)→『高年一部』(66~75歳)→『熟年の部』(51~65歳)青年・壮年・和歌の部・・・と延々、続きます。
我が会からは6名のエントリーですが、中でも半年前に入会したばかり86歳の御仁は、詩吟部門はパスして今回「和歌」だけでのエントリーでした。
本会入会前の詩吟経験が30数年と言う吟詠大先輩の貫禄から、しっとりと人生経験滲ませる見事な朗詠に、初出場ながら奨励賞を獲得されました。



午前9時半~「開会の言葉」に始まり、200名近くの競吟が終わる頃には、日はトップリと暮れて薄暗く、時計の針は6時半を廻っていました。
中座する方も少なく、まだ大半の方々が椅子を埋めていました。
適宜、5分程度の休憩を挟むものの身体を動かす時間がなく、ちょっとしたストレッチ的な時間が有ると良いのでは~・・・と思ったのは私だけかな~?
エコノミー症候群では無いけれど、長時間の座位で足のむくみからか靴を脱いでる方々も見受けられました。

集計・成績発表を待つ間は、剣詩舞・範舞の素晴らしい披露に会場からはタメ息交じりの拍手喝采でした。
競吟の間の拍手禁止の封印?が解けた瞬間、私も手が痛くなるほど思いっきり両手を合わせました。
思わず得意の指笛でも鳴らしたくなる衝動に駆られそうなフィーバーした会場は、お待ちかねの審査発表に繋ぐ演出にも一役買って素敵なステージでした。

▼ 歌謡吟舞「名槍日本号」の範舞



来月の本大会出場権を獲得した入賞者発表の後は、恒例の「万歳三唱」で思いっきり手を伸ばしてストレッチにもなり、スッキリ気分爽快のテンションで駐車場に向かいました。
ハンドルを握ると自然に、今日の吟題 『貧交行』の発声開始で、気分はもう来月の本大会に向けての練習再会です。




「夢あふれる~・・・吟詠会のホープ達」

2009-03-31 22:32:43 | 詩吟


弥生3月も今日で終わり~・・・卒業・入学などの出会いや別れが交錯する中、色んな試練を乗り越え、進級・進学などで環境も大きく変わる詩吟教室・子ども達の激励レクレーションが、ありました。

目的地は希望の多かったカラオケBOXに師匠から御祝いを兼ねた御招待ですが、リーズナブルな格安のカラオケ会場まではチョット遠く、アッシー君(嬢)?としてサポートに行きました。
もう一人は入会半年余りで教室でも最高齢者85歳の御仁ですが、愛車三菱コルトを毎日乗り回してる○○さんです。
集合場所のコンビニ前にも逸早く登場頂き、沢山の孫に囲まれた気分で意気揚々とされてます。

▼ 大型カラオケBOX入り口

春休み期間中でもあり、残念ながら他の行事とのバッティングで参加出来ない子どもも居ましたが、中学生以上~の6人参加でエンジョイの一日でした。
6人のうち何と3人は兄弟ですが、もう一組も兄弟で教室に通っています。
妹の○○ちゃん、残念ながら今日はピアノ発表会と重なり無念?の欠席となりましたが、一番最年少の可愛い少女吟士です。

2組の兄弟は、どちらも、お兄ちゃん・お姉ちゃんの教室通いに付き合ってるうちに、自然の流れ?で~いつのまにか入会してたと言うから驚きです。
誰に強制された訳でもなく~・・・と言う理想のパターンに、長く続く所以もあるのでしょうが、皆とっても素直でピュアな感じに好感が持ててツイツイ応援したくなってしまいます。

▼ 子ども達に大人気のフリードリンク・コーナー


何度か、お邪魔した子ども達の夜の教室では、塾帰りや部活帰りの制服のまま夕飯も取らず、真っ先に駆けつける姿を目の当たりにして、とても好感を覚えました。
順番が来ると、きちんと正座での吟詠には行儀作法・礼節など・・・詩吟に対する真摯な態度にも、あらためて我が身を振り返りました。
教室の一角では、既に終わって宿題をしてる子どもが居て、ソレを教えてあげたり~・・・と、和気藹々にアットホームな大家族兄弟モードです。

夕飯も取らず駆けつける子ども達の為にも師匠の心遣いで、いつもの差し入れタイムになると誰が言うともなく素晴らしい連携プレーでアッ!と言う間の整理整頓です。
いつのまにか教室で培われたマナーなのか、師匠の人徳の成せる技か・・・改めて感心させられます。


今回のレクレーションも、子ども達の進級・進学の御祝いを兼ねた、日頃の頑張りに対する御褒美だと、ポケットマネーでの御招待に頭が下がります。
骨身を惜しまず、未来の吟詠会を担う若きホープ達を育てる先生の姿にパワー頂き、微力ながら何かしら御手伝いしたくなってしまうのは私だけに限らないようです。
同行した○○さんも、30数年の吟詠経験生かして何かしら吟詠会の、お役に立てれば~・・・と、残された人生のライフワークとも言える発言に嬉しくなりました。

5時間余りのカラオケタイムでは、数日後の大会を控え隣室で吟詠個人指導も兼ねた有意義な、ひと時でした。
今どきの流行の歌を熱唱した後、隣室では大会の吟題「生田に宿す」(菅 茶山)を渋い低音で朗詠する○○君・・・オールマイティに何でも歌える若さに感服しました。

▼ 隣室には、詩吟伴奏用コンダクターと教本完備です。


「アルコール以外、持ち込みOK」と言う良心的なカラオケBOXだから、手作り持参のランチタイムです。
先生お手製のサンドイッチに、私特製?炊き込み御飯のオニギリ・・・など、テーブル一杯の楽しい会食を済ませて、カラオケを出ると暖かい春の風にサクラの花びらが飛んできました。

明日から、それぞれの子ども達に吹く「4月の風」・・・新たな思いでの出発にエールを送って、名残惜しい解散となりました。










『毎日吟士権大会・福岡予選』

2009-01-25 22:38:17 | 詩吟

この冬初めてと言う寒波到来で、朝、目覚めたら辺り一面、雪化粧で白銀の世界でした~♪
幸い、自宅から車で10分足らずの場所に‘JR博多南駅’があると言う大変便利な環境ながら、混雑を想定して早めの出発となりました。

▼「博多南駅」ビル屋上で、はしゃぐ子ども達


▼新幹線車両基地=博多南駅


会場は、県外からの参加者も多い為、毎年、アクセスの良い博多駅の近くの「大博多ホール」です。
10分程で新幹線は博多駅に到着して、会場まで又、10分程歩くと大博多ビルです。

▼ 新・博多駅ビル建設ラッシュの博多駅周辺




恒例に依り、「幼少年の部」からのスタートであったが積雪による交通機関の乱れなどから、出場が間に合わない者も居たが、28名の未来の詩吟界を担うホープたちの競吟が会場のタメ息・どよめき?の内に無事、終了しました。
年端もいかない?4・5歳の子どもが『鞭声粛々・・・』などと、唸りをあげるのですから、もう堪りません・・・
全く他人様のお子達でもそうあるのですから、これが孫ともなれば格別ではないかな~?と、羨ましくもあり、早くその経験に携わりたいな~なんて、チラッ!と思ったりした、ひとときでした。



続く「中高生の部」はこれまた、大人顔負けの素晴らしい吟声に会場にはどよめき・感嘆の声が轟き、私などはゾクゾクッ・・・と、鳥肌立つ思いさえしました。
11名の出場者は皆、甲乙付け難く、それぞれに素晴らしい吟声の持ち主であったが、中でもビジュアル的にもジャニーズ系でありながら、どこから湧いてくるのか素晴らしく艶?のある磨かれた吟声の少年に会場の目は皆、釘付け?でした・・・
時折、聞こえる会場の雑談も、この時ばかりはシ~ンと水を打ったように静まり返りました。

吟詠の後、この親子とロビーでバッタリ!・・・間近で見ると学生服の詰襟が窮屈そうなホントにあどけない少年でした。
言葉の限り絶賛して、次回に又、聞かせて頂くのが楽しみだと激励して、サインでも貰わんばかりの勢いで私のテンション最高潮でした。
やれゴルフだテニスだと・・・スポーツ界の若年デビューみたいに、こんな少年が表舞台に登場するシーンが増えたら、マイナー?なイメージの吟詠界にも新風が吹き始めるような気がしました。



40名余りの「幼・少年・中・高生」の競吟が終わるといよいよ「一般の部」がスタートしますが、本日のトップバターは最高齢者の91歳の御婦人です。
年齢を感じさせないハリのある吟声に、人生の大先輩の貫禄を感じてシンミリと聞き入りました。
吟題は、晩春の吉野の里の風景を詠じた藤井竹外作「吉野懐古」です。
指定吟題・10篇のうち最も吟詠者の多かった吟題で、220名程の参加者のうち、この吟題を選んだ方が何と105名と言う超・人気ぶりでした。

あいにく?私が選んだ吟題も「吉野懐古」であった為、沢山の方々の吟詠を聞いてる間に勉強と言うより、節調・抑揚が、危なっかしくなって来るというデ・メリットの方が大でした。
朝の9時半に会場入りして、延々待つ事8時間余り、ようやく出番が訪れたのは、5時過ぎでした。
有り余る時間に、地下駐車場で練習し過ぎて声がかすれたり、待ちくたびれて適度な緊張感も失せて?しまったり・・・と、万全な言い訳に終わる結果となりました。

私は昨年に引き続き2度目のトライで、あえなく入賞は逃しましたが、毎年、入賞してる教室の常連さんでさえ今年は、入賞出来なかったと言う大変レベルの高い大会でした。
審査発表・表彰の後、会場を後にした頃は既に6時を廻って、あたりは真っ暗でした。
午前中降っていた雪が冷たい時雨に変わった博多の街を足早に急いで新幹線に乗り込み、それぞれが主婦に戻って話題は今夜のメニューと言う「詩吟大会顛末記」でした~♪

‘松口月城記念館’を、訪ねて~・・・

2009-01-06 21:15:40 | 詩吟
▼ 晩年の松口月城氏(本名・松口栄太)
 (明治20年生まれ、94歳で逝去)


年末に借りていた図書館の本を返却に行って、隣接されてる『松口月城記念館』http://www2.csf.ne.jp/~mirika/frame_moon.htmを訪ねました。
この場所は、自宅から車で10分足らずの場所に有り、図書館に通う度に訪れているが、今だかつて先客が居た試し?がありません・・・
ソレを良い事?に、中央に位置する「吟詠付きの詩吟映像」に合わせて、いつも‘お気に入り’吟題を合吟出来ると言う、私にとっては格好の練習場所でも有ります。
稀ェ~に、入場者が来ても呆気にとられて?退場されるか、関心ある方は詩吟を話題に話が弾むか~の、何れかです。
時として、詩吟教室の案内をして見学にオサソイする事も、ままあります。

こんな立派な施設でありながら勿体な~い・・・と、活用不足?に、是非、遠方のブログお仲間http://beyoubox.exblog.jp/8847532/に公開したく年頭の記事に致しました。
医師として、芸術家として・・・類稀なる才能の月城氏の偉業・功績を偲びながら
彼の素晴らしいプロフィールに‘一念発起’して、今年こそは是非、吟道を顧みて今一層、精進のきっかけに出来れば幸甚です。


▼ ‘ミリカローデン那珂川’http://www2.csf.ne.jp/~mirika/内に記念館があります。
  右端にみえるのは記念碑です。


▼ 記念館入り口では、月城氏の胸像が、welcome!

▼ 18歳の時に独学で取得した、当時の日本最若年記録となった医師免許証

▼ 14歳の時に大いなる感銘を受け、医師を目指すきっかけとなった「西郷南州の漢詩」が竹に描かれて床柱に飾られていたそうです。

▼ 愛用の筆セットと書道練習をした新聞紙。

▼ 直筆の掛け軸・・・左端は美智子妃御成婚(S34年)で献上した書画

▼ 漢詩・書画に押印する篆刻の数々

▼ 晩年に描かれた、絶筆?と云われている書画

▼ 私の‘お気に入り’「吟詠付き映像」・・・手前の番号を押して好きな吟を選ぶと、朗吟が始まり詩文と映像が映し出される

▼ お祝いの吟「鶴亀」では、在りし日の松口月城ご夫妻が、詩文と共に上映される。