新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃんとお父さんの日々。

白菜の探求?

2011年10月09日 | 毒男のグルメ
 先週のはじめ、仕事を片づけるうちに、社員食堂に入ったのは連ドラが始まる時間だった。

 パートのお姉さんがお味噌汁を注いでくれながら、

 「お兄ちゃん、ごめんね」

 と、あやまる。最後のほうなので、お味噌汁の具がほとんど残っていなかったのだ。

 「ああ。野菜、値上がりしてるからなあ」

 「そうやねん!」

 と、食器を片づけに来た、別のお姉さんが激しく同意。なお、当社には「おばちゃん」は存在しない。労使協定によるセクシャルハラスメント防止規程特別付帯条項により、あらゆる女性は「お姉さん」なのだ。0歳児のあかちゃんも、胎児よりはお姉さん(うちの労使は、みのもんたか)。

 「スーパーで白菜一玉600円もするんやで。今年の冬は鍋でけへんやないの。労組でどないかなりませんの?」


 「おれにいわれてもなあ」

 ぱくぱく。まずは大根と人参を甘辛く炊いたんの。

 「でもお兄ちゃん、得意やろ。スーパーの店長にゴネるとか、脅すとか、どつくとか?」

 「労組はやくざちゃうで」

 ばりばり。鶏と蓮根のピリ辛炒めはおいしいのだ。

 「なんや。肝心なときに、たよんないなあ」

 「労働者の味方スーパー玉出がありますやんか。1グラム1円!」

 ぱくぱく。海老フライはしっぽまでおいしくいただくのだ。

 「アホちゃう? それは牛上肩ロース切り落とし! 白菜は一玉2キロはあるねんで。白菜に2,000円も払える思うてんの」

 「しまったぁ!」

 ああ、また地雷を踏んでしまった。会社がつぶれかけ、建て直したらリーマンショックのご襲来、応急処置をしたら、東日本大震災。被災地を思えば、どうってことはないが、わが労組は負け戦続きだ。

 「でもな、東京よりは物価安いから。ぜいたくは敵やで」

 わっしわっし。塩鮭で食べる白ご飯は最高なのだ。これさえあれば何もいらない。

 「ほしがりません勝つまでは、っていつの時代の話!」

 と、社内夫婦漫才やってどうする。

 で、実際はどうなのだろう。

 2、3日後、近所のスーパーをのぞいてみた。今年初めての白菜のだんだん鍋をつくるのだ。

 さすがに白菜一玉600円はなかった。しかし白菜も、例年ならこの時季には一玉398円くらいなのが、一玉498円もする。台風や冷夏の影響もあるのか、野菜、特に葉物は全般的に例年より高い。もっとも、『高杉さん家のおべんとう』の久留里ちゃんのように、おトクを求めて折込チラシを毎日チェックしているわけではない。個人の感想であり、記述の正確性を確約するものではありません(今後、このブログはこの路線でいこう)。

 さて、東京との価格差はどうだろう。

 これは10月7日時点のデータなので、おトク好きの女子は(男子でもいいけど)、その点、お含みおきください。

 ライフ新森店(今も昔も変わらぬ大阪の下町)では、特価セールで白菜1/4が100円。Shufuのチラシ検索サイト参照。

 ところが東日本のライフ大谷田店(東京都足立区)では158円。産地は長野県・群馬産だから、品質やグレードなどは大阪と変わらないね、きっと。白菜の値段は、千葉県の二十世紀が丘店(松戸市)でも同じ。50%以上価格差がある。

 福島県いわき市のマルトでは、1/4のLサイズで、同じ日に148円セール。北海道産などの国内産。大阪よりは高いけれど、東京よりは安い。ほか、福島のスーパーのサイトをいくつかのぞいてみた。福島県のお店ががんばっているのは、こちらも元気が出る。

 白菜に関しては、需要と供給のバランスの問題もあるかもしれない。キムチ需要があるせいか、堺市・大阪市の白菜消費量は全国でもトップクラス。しかし東日本、さらに東北まで行くと、そう白菜需要は高くない。そんなところにも、データの大切さを感じる。



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2 コメント

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Unknown (くろまっく)
2011-10-12 21:55:14
「福島さんの野菜」は独立したエントリにしました。枕の部分が長かったので。
まあ、これが日常なんですけど。

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Unknown (kuro-mac@osaka)
2011-10-15 21:17:23
青森では、リンゴ10円? 確かに地方差あるとはいえ、それはすごすぎ。旅先でスーパー入ると見知らぬ魚売っていたりして楽しいです。拍手コメントありがとうございます!
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