新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃんとお父さんの日々。

毒男のグルメ 節酒日誌(断酒2日 ガタピシの私)

2022年08月06日 | 健康のことなど
8月5日(金)

7時起床。相変わらず、体がガタピシする。

ガタピシといえば、朝日新聞夕刊に連載された園山俊二『ペエスケ』の彼の名前だ。その名の由来は、朝、ペエスケが立て付けの悪い雨戸を開ける音(「ガタッ、ピシ」)に敏感に反応して、“お散歩だ、お散歩だ”と喜ぶからだった。



私の体も建て付けが悪くなって、すっかり「ガタピシ」だ。脳梗塞で右半身に麻痺が残ったのが主たる原因である。右手の麻痺はカバーできているが、右足の大腿部は常に100メートル全力疾走したか、ビルを10階登った直後のよう
に鈍重である。長時間歩いていると、右足が疲れてきて、足を踏み込み体を支える力が足りず、足元がふらつき、左足に負荷がかかってしまう。

退院直後は1日7000歩が限度だった。1年でどうにか1日4万歩まで復活したが、右足をかばいつづけた左足が悲鳴をあげて、しばらく整骨院通いになった。

まあ、明日から休みだ。今月下旬予定の農園の草刈りの日までには、最高の状態になるようにチューニングしていこう。

目覚めのもずく三杯酢。トマトジュース。冷やご飯にあおさのりのタレの納豆。冷蔵庫から出して温め直したねぎだくの味噌汁で、汁かけご飯。

出社。
午前の業務をつつが無く終わらせる。

今日の仕出しメニューのメインは、冷やし担々麺。塩分も糖質も高め。スープは半分以上残す。でも工場の若手女性オペレーターのFくんには、これくらいでちょうどいい。ものづくり企業に志願してきたのはいいけれど、食が細く貧血持ちで、体力面に課題が残る。体力だけはありそうな連中が辞めていって、いちばん線の細い彼女が残った。根性だけはある。娘ほど年齢が離れ、親御さんにはチョウよ花よと育てられたのだろう箱入り娘の彼女に、「筋肉だ、筋肉がすべてを解決する、肉と油と炭水化物だ、ゴリラになれ」といわねばならないのは辛いことである。



土日に出かけるかもしれない。念のため駅前の銀行にお金を下ろしにいく。雨で蒸し蒸しする。銀行を出たころには雨は上がり、日差しがギラギラと照りつける。日陰を求めていつもの公園に行くと、午前中の雨ですっかり地面がぬかるんでいて、ところどころ水たまりになっている。いつもの小学生も、カラスもいない。水たまりを避けつつ、一周だけして会社に戻った。ウォーキングは夜に本気を出そう。

午後の仕事。今日はオフィスグリコの魔の手からは逃れた。

帰宅。昨日スーパーで買った、フライパンで炒めるだけのネギ塩イカ炒め。ネギを追加増量し、ニンニクと唐辛子の輪切りを投入。



味噌汁の残りに冷やご飯を投入して、溶き卵を落としておじやにする。私は日本むかしばなしの鍋でぐつぐつ煮ているものを思い出して、雑炊やおじやが好きである。生家のコロに与えていた残飯を思い出さないでもないけれど、最近のイヌはもっといいものを食べているだろう。

酒がない夜は口さびしく、時間を持て余す。イタリアンプリンアイス、クランチシュガーコーン3本。今は酒を断つことが最優先課題だから、甘いものは解禁する。血糖値の心配は二の次。

22時過ぎウォーキングスタート。

今日も川べりを歩く。魚はときどき跳ねたが昨夜ほどではない。

1万5千歩達成したところで帰宅。



音楽を聴きながらPCに向かってあれこれ書いているうちに、気がつくと6時を回っていた。久しぶりの昼夜逆転。

カフカは『変身』の結末に不満で、急に決まった出張のせいだ、夜徹夜してぶっ倒れるまで書いた小説でなければ価値はないと、日記に憤懣やるかたない思いをぶちまけていた。まだ高校生だった私は、カフカが職業作家でなく、サラリーマンだったことがいささか驚きだった。くたびれたが、酒をやめて若干の体力を取り戻した私も、20代に戻ったさわやかな気分である。もっとも、若いころにはそういっていたカフカも、その早すぎる晩年には、朝型人間になっていたようだ。


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