

摩耶山に通い始めて2年。
おととい3月31日は、王子動物園のタンタンの一周忌だったんですね。
五十鈴姉妹のハイキング日誌は、王子公園駅のパンダラッピングの待合室で写真を撮るところからスタートするのがお約束。青バックはオスのコウコウ(2010年9月9日逝去)と、ピンク背景はメスのタンタン(2024年3月31日逝去)なのでしょう。
タンタンが亡くなったのは28歳で、ヒトでいえば100歳に相当する大往生だったそうです。
タンタンは1995年9月16日に生まれ、神戸にやってきたのは2000年でした。
ルミナリエの光とともに、震災後の神戸を励ましてきた、神戸の人には家族のような存在でした。王子動物園では「タンタン」の追悼イベントも行われているようです。
昨年10月終わりにがんの手術で入院して、11月に退院後は、まやビューライン(ケーブル+ロープウェイ)での山行きになりました。お山では、はらぺこ山猫マヤーが待っています。
12月半ば、まやビューラインが検査のため運休後は、阪急六甲から六甲ケーブル下駅、ケーブルの代行バスで山上駅まで出て(六甲ケーブルも検査のため4月まで運休ですが、山上住民の通勤通学の足なのでバスが出るのです)、シャトルバスで摩耶山まで出ていました。1500円弱の運賃アップですが、マヤーのごはんのためなら必要経費です。摩耶山掬星台に着いたら、徒歩で下山して、マヤーに会いに行きます。
しかし2月9日は、路面凍結のため代行バスも運休。雪のなかマヤーはどうしているのか心配でなりませんでした。この日ばかりは、意を決してマヤーに会いに、猫小屋のある中腹までは自力で登りました。幸い、マヤーは元気でした。
抗がん剤の副作用の倦怠感をいいわけにしているだけで、登ろうと思えば登れるようです。しかし体力を使い果たして、仕事に行けなくなるのも困りますから、当面は様子見です。抗がん剤から解放されるのは、順調にいけば5月の終わりです。めっちゃ暑くなる季節じゃないですか! 節酒を続けるしかなさそうです。よよよ。
まやビューラインも、3月18日に運転再開しました。
1か月ぶりに、王子公園駅で下車したのですが……

待合室からパンダたちが消え、新しいラッピングになっていました!
なんということ!
これは上野動物園のはなしですが、パンダ1頭につき東京都が中国側に支払う「レンタル料」は年間約95万ドルだそうです。これは2017年のニュースで、当時のレートでは約1億800万円。いまは1億4250万円ですよ。財政厳しき折、神戸市も新しいパンダを迎えるのは断念したのでしょう。
タンタンには直接お目もじにはかないませんでしたが、神戸の仕事を通じて、いろいろ思い出があります。
いつもの町中華で、タンタンの29歳の誕生日を祝うポスターを撮影していた私に、「私はパンダ反対派やからな!」と突然キレ出し、ウザ絡みしてきた迷惑女性常連客のことを思い出してしまいました。考え方は人それぞれで、そのこと自体はいいのですが、私とマスターやほかのお客さんとの会話にいちいち割り込み、ディスりまくってくるのには閉口しました。怒りがよみがえってきましたが、無礼で不快でしかない他人のために残り少ない人生の時間をつかうのはむなしいだけです。今夜は静かにタンタンと、娘たちと訪ねた王子公園の思い出に当てます。王子公園ではコアラのあかちゃんが生まれそうで、とってもかわいいと評判のようです。一年前の記事にリンク。
さよならタンタン先週土曜の摩耶山の帰り、いつものお店のマスターやお姉さん、常連さんとちょうどタンタンの話をしたばかりでした。王子公園駅にはほぼ毎週通っているのに、結局一度も会えずじまいでした......